自然

『菌世界紀行』を読む

星野保『菌世界紀行』(岩波科学ライブラリー)を読む。副題が「誰も知らないきのこを追って」といい、植物の病原菌である雪腐病の菌を世界各地に探して歩いた紀行文。雪腐病菌は他の菌類が活動できない低温の環境でも活動でき、積雪下で植物に寄生して枯ら…

初めて見たハランの花

いつもの小さな植物園へ行くと、管理の小母さんが、ハランの花が咲いてるの知ってました? と訊く。いいえと答えると案内してくれた。ハランと聞きながらキミガヨランのことを考えていた。近づくとやはりキミガヨランの花はまだだった。しかし小母さんはその…

春の彼岸頃の花

近所で撮った春の花々・・・ ベランダの鉢植えのスミレ。アザレアの鉢植えにこぼれ種から生えたもの。 ベランダの鉢植えのシロバナタンポポ ローズマリー。花の後は沢山の種を付け、これまたこぼれ種から実生の若い苗が何本も生えている。これ、どうしようか…

『ダーウィンの覗き穴』を読む

メノ・スヒルトハウゼン/田沢恭子 訳『ダーウィンの覗き穴』(早川書房)を読む。副題が「性的器官はいかに進化したか」、読売新聞に柴田文隆による書評が掲載されていた(2016年2月28日)。 生殖器に小さなスプーンが付いていて、先客の精子を掻き出してし…

シロバナタンポポ開花

ベランダの鉢植えのシロバナタンポポが開花した。都内でも路地でまれに見ることができる。初めて見たのは皇居脇の平川橋脇の公園だったか。その次が東京国立博物館の庭だった。荒川の土手には群落があるらしい。初めて見たときは花の中心が黄色いので普通の…

福寿草と蕗のとう

先の日曜日14日、一向にチョコレートの気配もないので近所の小さな植物園へ行った。福寿草が咲きほこっていた。午前に雨が降ったけど、午後こんなに晴れたから一斉に開いたのよと管理の小母さんが教えてくれた。 子供の頃、福寿草の芽が出たのを見つけると嬉…

山根明弘『ねこはすごい』を読む

山根明弘『ねこはすごい』(朝日新書)を読む。山根は以前ここでも紹介した『ねこの秘密』(文春新書)の著者。北九州市博物館に勤める動物学者で、動物生態学や集団遺伝学の専門家。だから数ある猫本の中でも記述が深い。 全体が5章からなっていて、「ねこ…

鳩の死

朝、マンションの中庭を通ると羽が散らばっていた。近づいてよく見ると鳩が死んでいた。何か天敵に襲われたような様子だった。近づいて写真を撮っていると、すぐ近くの倉庫の屋根に止まっていたカラスが一声カーと鳴いて飛んでいった。すると、これはカラス…

正月の花

近所の小さな植物園で正月の冬の花が咲き始めた。 まず福寿草。 それからカンアオイ(寒葵)も咲いている。写真の中央の褐色の口を開けた蛇みたいなのが花だ。およそ被子植物中もっとも地味な花のひとつではないか。カンアオイはウマノスズクサ科、常緑性多…

シロバナタンポポとボケ

年末だけど、いつもの場所にシロバナタンポポのロゼッタ状態の株でも見られるかと行ってみると、寒い中痛々しいほどに小さなシロバナタンポポの花が咲き始めていた。ちょっと感激した。 付近を見まわすとボケの花も咲き始めている。どちらも午後遅く日陰の状…

ツタ紅葉

盆栽のツタが紅葉した。大きな葉が鮮やかな赤に変わっている。毎年紅葉するが、暖かい気候が続いて急に寒くなると赤い色が一際鮮やかになる。だらだらと寒くなった年の地味な赤色とははっきり異なる。 葉が大きいのは理由がある。この盆栽は実生から育ててま…

金木犀が咲き始めた

金木犀が薫っていた。近くを探すと金木犀の木があり、ちょうど蕾が開き始めたところだった。子供の頃、家の庭に大きな金木犀の木があって、咲くとあたり一面に花が匂った。だから金木犀は好きな花だった。 それなのに娘はトイレの消臭剤の臭いだと言って嫌う…

桜切るバカ梅切らぬバカ

「桜切るバカ梅切らぬバカ」と言う。桜は剪定に弱く切り口から腐って枯れていく。だから切ってはいけない。例外的に富士桜は比較的剪定に強いので盆栽などに使われている。 さて、梅を切らないとどうなるか。写真は収穫放棄された梅の木。長いこと剪定など手…

おそざわ歯科とは? そしてニホンカワウソについて

普段通らない道に「おそざわ歯科」と書かれた看板があった。初めて聞く名前だが平仮名だ。どんな字を当てるんだろう。もしかしたら「獺沢」かもしれないと思ったのは日本酒の獺祭を連想したからだ。 最近日本酒の獺祭(だっさい)という銘柄が売れているとい…

桜の害虫

鉢植えの富士桜の枝に葉がなかった。棒のような枝が立っている。去年鉢植えの富士桜が数本すべて病気になって落葉してしまった。今年も再発したのだろうか、やれやれと思っていた。 ふと細い幹を見ると変なところに枝が出ている。こんなところに枝なんてあっ…

キンシバイとビヨウヤナギ

キンシバイ(金糸梅)とビヨウヤナギ(美容柳)の区別がつかなかった。ちょうど公園に隣り合って植えられていて、名前を書いたプレートが立てられていたので区別ができた。 キンシバイ ビヨウヤナギ どちらもオトギリソウ科オトギリソウ属だから近縁種という…

木瓜(ボケ)の病気

・ 近所を散歩していたら、ボケの葉に黄色い斑点ができている。枝を取って裏返してみたら、細い糸のようなものがたくさん生えていた。これはボケの赤星病という病気だ。ボケのほかにもリンゴやナシ、カイドウ、カリンにも発生する。 赤星病はサビ病の仲間で…

埼玉県の高麗へ行く

先日埼玉県日高市の高麗に住む友人を訪ねて行った。西武池袋線の高麗駅は飯能駅から秩父方向へ2つ目の小さな駅。駅前には赤い2本の柱が立っていて「天下大将軍」「地下女将軍」と書かれている。これは将軍標と言って朝鮮・韓国の村落に見られる境界標(道…

アジサイが咲いている

近くの植物園でたくさんのアジサイが咲いていた。

栽培植物の特性

ベランダの片隅に置いてある播種床に見慣れない植物の芽が生えていた。播種床といえば物々しいが、種まき専用の植木鉢で、気になった種を適当に播いておくのに使っている。去年の秋にもお茶の水の歩道で拾ってきたトチノキの実を播いておいた。 その播種床に…

オコギという山菜

朝日新聞の「ひととき」欄に「あの山菜をもう一度」という投書が載っていた(5月5日)。投稿者は調布市の岡村三華子38歳。 5月が来るたびに、切ない気持ちになることが、ひとつある。 ゴールデンウィークは、たいてい茨城県日立市の実家に帰る。(中略) 両…

4月の花

5年半使ったコンパクトデジカメが壊れて新しいのに買い換えた。その試し撮りを兼ねて、近所で4月の花を撮影した。 ニリンソウ(二輪草) オドリコソウ(踊子草)外来の姫踊子草ばかりが目立つが本種は国産 ヤマブキソウ(山吹草) カンアオイ(寒葵)ギフ…

旧中川の土手の早春の花

旧中川の土手に早春の花々が咲いている。 ヒメオドリコソウ(姫踊子草)。←おおのさんの指摘で訂正しました。 ホトケノザ(仏の座)。花の中心部に見られる小さな濃い紅色は閉鎖花。開花することなく蕾のままで自花受粉して実をつける。スミレにもしばしば見…

河津桜と富士桜が満開、スミレやシロバナタンポポも

東京京橋で河津桜が満開だった。 自宅のある墨田区でも富士桜が咲きほこっている。これはソメイヨシノのような交配種ではないので、サクランボが実る。その種を蒔いていま実生数年の苗が鉢植えに5つある。こちらは花はまだで、葉が開き始めている。 ベラン…

イラストレーターの腕

渓流釣りに関する本がある。しばた和 著『中仙道フライ旅 ヤマメ、イワナ宿あり 10水系70河川』(廣済堂出版、平成6年初版)というものだ。埼玉県から始まって、群馬、長野、岐阜、滋賀を流れる河川をたどってフライフィッシングのていねいな現場報告だ。わ…

タンポポやオオイヌノフグリの開花

2月の末、ベランダの鉢植えのシロバナタンポポが咲きほこっている。近くの旧中川の堤防ではタンポポやホトケノザ、オオイヌノフグリも咲き始めた。団地の植え込みではオオキバナカタバミも咲き始めている。 ベランダのシロバナタンポポ 旧中川の土手のタン…

シロバナタンポポの開花と二日月

2月16日にベランダの鉢植えのシロバナタンポポが咲いた。10年以上前にどこかの庭園の株から勝手に採種して播種し、それが毎年花を咲かせている。シロバナタンポポは露地で環境が良いと根が深く地中に伸び、太いものでは根の直径が5センチにもなるという。…

ようやくシモバシラに霜柱が発生した

先日ようやくシモバシラの霜柱が発生して撮影することができた。前夜の天気予報で、翌日2月9日の最低気温が東京23区で−1℃と発表された。その朝、期待して公園へ向かった。もう小父さんたちが来ている。小さいが霜柱ができていた。仲間に入れてもらって交…

シモバシラと福寿草

朝の天気予報が今朝の最低温度が0℃近かったというので、いつもの公園にシモバシラができているか見に行った。もう仕事をしていない小父さんたち数人がすでに来ていて、指でバッテンをしてくれた。今日はシモバシラができていないという意味だ。 すぐ横には…

三毛猫のオスの謎

毎日新聞に西原理恵子が「毎日かあさん」を連載している。11月9日のタイトルが「お引き取り」、生まれた仔猫5匹の健康診断で獣医さんに連れていく。結果は「はいみんな元気ですねー、問題ないー」というものだったが、突然獣医さんが「ああっ」と驚く。「こ…