宗教

ツルティム・ケサン、正木晃『増補 チベット密教』を読む

ツルティム・ケサン、正木晃『増補 チベット密教』(ちくま学芸文庫)を読む。本書裏表紙の惹句から、 インド仏教の本流を汲むチベット密教は、解脱への手段として、長らくタブー視されていた「性」まで取り込んだため、興味本位による憶測と恣意的な解釈が…

「空有」という思想

東京墨田区立花一丁目1番地に吾嬬神社がある。祭神は弟橘姫、ヤマトタケルの妃だ。ヤマトタケルが浦賀水道を船で横断するとき嵐で船が難破しそうになった。弟橘姫が海に身を投げて海神の怒りを鎮め無事ヤマトタケルが岸に着いたという。その後流れ着いた弟橘…

江戸川区平井の天祖神社に参拝する

旧中川に沿って散歩していると、小ぶりだが趣のある神社があった。天祖神社だ。神社は小さいが建物は奥に深くなかなか優雅な建築だ。 江戸川区の教育委員会が設置したプレートが建てられている。それによると、 天祖神社 旧平井村の鎮守で1874年(明治7)に…

藤田一照・伊藤比呂美『禅の教室』を読む

藤田一照・伊藤比呂美『禅の教室』(中公新書)を読む。副題が「坐禅でつかむ仏教の真髄」とあり、曹洞宗の僧侶である藤田が詩人の伊藤と禅について対談したもの。藤田は大学院を中退して禅の修行道場に入門し、6年後の1987年に師の命を受けて渡米、アメリカ…

『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』を読んで

島田裕巳『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』(幻冬舎新書)を読む。タイトルが幻冬舎らしいケレン味たっぷりなものだが、著者の島田は真面目な宗教学者だ。神社本庁が行った「全国神社祭祀祭礼綜合調査」の結果、全国の神社を多い順に並べると、1位 …

元日の吾嬬神社

東京墨田区立花一丁目にある吾嬬神社へ初詣に行った。元旦の朝8時頃行ったのだが他に参拝客は一人もいなかった。小さな神社で周囲はアパートが建ち並び神社には専任の宮司もいないし常駐もしていない。 しかし私見ではここは関東でも最も古い神社に違いない…

東京江東区亀戸の貧乏神神社

飯田市に貧乏神神社がある。そのホームページから、 貧乏神神社は長野県飯田市に1998年に建立致しました。訪れる方の心を癒し、元気を与えて早11年です。ユニークな神社としてテレビ取材は47回を超えました。『貧乏とはお金のことではない!こころの問題です…

日本仏教の特異性を知った

日本人は今でも戦没者の遺骨収集を行っている。遺骨や墓にこだわるのは日本人に特有のようだ。そのことを私は今枝由郎「ブータン仏教から見た日本仏教」(NHKブックス)で知った。チベット〜ブータンは現在最も原始的な仏教が残っている地域だ。 葬式のあと…