2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧
東京銀座のコバヤシ画廊で岡村桂三郎展が開かれている(3月9日まで)。岡村は1958年東京都生まれ、1988年に東京藝術大学大学院後期博士課程を満期退学している。 岡村はいつも板に描いていると思っていたが、最近は帆布に描いているという。板を削ってレリ…
東京六本木の国立新美術館で「五美大展」が開かれている(3月3日まで)。今回は多摩美術大学と女子美術大学、日本大学芸術学部を紹介する。 以下、多摩美術大学 丸地大海(一寸法師のように実際に舟として使っている) 高橋智彰 島田理央 小塩晴太郎 藤井…
東京六本木の国立新美術館で「五美大展」が開かれている(3月3日まで)。今回はそのうち武蔵野美術大学を紹介する。 吉田真納タルーラ 宮坂裕理 斎藤翼 矢部もなみ 勝木直人 荒井健 浅野明子 柳澤樹 黒尾瞳 添田夢実 ・ 「五美大展」 2024年2月23日(金)…
今井むつみ・秋田喜美『言語の本質』(中公新書)に次のような指摘がある。 認知科学では、「記号接地問題」という未解決の大きな問題がある。「ことばの意味を本当に理解するためには、まるごとの対象について身体的な経験を持たなければならない」。AIが記…
宇野重規 著、若林恵(聞き手)『実験の民主主義』(中公新書9を読む。副題が「トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ」とうもの。編集者の若林が政治学者の宇野に質問して宇野が語るという形式をとっている。全6回の対話を基に本書が正立した。 宇…
東京銀座の資生堂ギャラリーで林田真季展が開かれている(3月3日まで)。これは「shiseido art egg」の一つで、資生堂が新進アーティストを応援する公募プログラム。毎年3人が選ばれて資生堂ギャラリーで個展をし、中から一人が「shiseido art egg賞」を…
波戸岡景太『スーザン・ソンタグ』(集英社新書)を読む。副題が「脆(もろ)さにあらがう思想」。昔『反解釈』が話題になったアメリカの知識人で批評家・作家だ。私も『写真論』と『他者の苦痛のまなざし』は読んだけど、小説『死の装具』は50年近く前に買…
東京銀座のギャラリーためながで常設展が開かれている。吉川民仁の作品が良かった。菅原健彦はもう30年以上見ているが、私は昔の作品の方が良かった。そのほか、山本大也と北川麻衣子を紹介する。ほかにも智内兄助やアイズピリなどが展示されていた。 ・以下…
東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで西村祐美展「Interplay」が開かれている(3月2日まで)。西村祐美は1984年福岡生まれ、2007年多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業。2022年にiwaoギャラリーで初個展、今回が2回目の個展となる。 サイズ120cm×1…
坂口安吾『堕落論』(新潮文庫)を読む。56~57年ぶりの再読。そんなことを覚えているのは、山本弘に初めて会った時、『堕落論』を読めと言われたからだ。その時私は19歳で、『堕落論』はすでに読んでいた。『堕落論』は戦後すぐの昭和21年に坂口安吾が出版…
沖田瑞穂『世界の神々100』(ちくま新書)を読む。著者はインド神話、比較神話が専門のようで、神話に関する多くの著書がある。 本書は全部で7つの章があり、「主神」、「戦神・英雄神」、「豊穣神」、「女神」、「技巧神・医神」、「トリックスター」、「…
イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』(角川ソフィア文庫)を読む。50年以上前に出版されて当時大きな話題になった書。その後イザヤ・ベンダサンを名乗る著者がユダヤ人などではなくて山本七平だということがばれてこれまた話題になった。しかし人気は衰…
東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスで、「ポーラ ミュージアム アネックス展2024 Vol.1」が開かれている(3月10日まで)。今回Vol.1では西田秀己、砂田百合香、江原梨沙子の3人が取り上げられている。 まず西田秀己から、1986年北海道生まれ、2011年…
東京都立大学のノイエ・エクステント及びニュートン本店で藤澤江里子展が開かれている(2月24日まで)。藤澤は1960年東京都生まれ、武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン科を卒業したあとBゼミスクールを修了している。なびす画廊、かわさきIBM市民文化ギャ…
東京乃木坂の国立新美術館で「NAU 21世紀美術連立展」が開かれている(2月18日まで)。たくさんの作品が並んでいるが、知人の作品を中心に気になったものを紹介する。 ↑湯沢茂好 私と同郷の長野県喬木村在住の作家。 グアリノアキ 瀬戸栄美子 内平俊浩 近藤…
東京恵比寿南のALで「彼方の世界」が開かれている(2月11日まで)。これは「恵比寿映像祭2024地域連携プログラム」の関連企画で、篠田太郎、狩野哲郎、大舩真言、SPREAD(山田春奈と小林和弘)、赤塚不二夫&赤塚りえ子が参加している。 ここでは主として狩…
半藤一利『安吾さんの太平洋戦争』(ちくま文庫)を読む。作家坂口安吾が太平洋戦争中、どんな生活を送ったかどんなことを書いていたかを昭和11年から昭和21年まで、1年ごとに詳しく紹介している。 昭和11年は2.26事件が起こった年だ。安吾はこの事件をすぐ…
東京京橋のギャルリー東京ユマニテで飯嶋桃代展「Sphinx―人間の台座」が開かれている(2月24日まで)。飯嶋は1982年、神奈川県生まれ。2006年に女子美術大学美術学科立体アート専攻を卒業。2008年に同大学大学院修士課程美術専攻立体芸術研究領域を修了し、…
東京銀座のギャラリー和田で城戸悠巳子展が開かれている(2月10日まで)。城戸悠巳子は1983年東京都生まれ、女子美術大学を卒業した後、2008年に東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了している。2002年にギャラリー銀座フォレストで初個展、その後麻布…
東京京橋のギャラリイKで葉緑素為吉展「迷い路」が開かれている(2月10日まで)。葉緑素為吉は近年「正七角形」という図形に興味を持ち、様々な作品化を試みているという。そして「正七角形を14個接続して生まれる円環」を基本単位として無限に拡張すること…
東京銀座のコバヤシ画廊で藤森哲展「爾今/逆進地未来」が開かれている(2月10日まで)。藤森は1986年横浜市生まれ、2011年に筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻洋画領域を修了している。2016年JINENギャラリーで初個展、コバヤシ画廊で…
海老坂武『戦後文学は生きている』(講談社現代新書)を読む。フランス文学者で大江健三郎の東大での同級生だった海老坂武が日本の戦後文学から20冊を選んで紹介している。 取り上げられた20冊は、 日本戦没学生記念会編『きけ わだつみのこえ』 梅崎春生『…
東京藝術大学で東京藝術大学卒業・修了作品展が開かれている(2月2日まで)。その中から面白いと思ったものを何度かに分けて紹介する。今回は大学内で開かれている大学院生の修了展から、 高野禄英(工芸) 堀内万希子(彫刻) 秋元麻由実(工芸) 上川桂…
東京藝術大学で東京藝術大学卒業・修了作品展が開かれている(2月2日まで)。その中から面白いと思ったものを何度かに分けて紹介する。今回は大学内で開かれている大学院生の修了展から、 「油画」と「彫刻」を取り上げる。 石山未来 川上愛理 間瀬結梨奈 …