コバヤシ画廊の岡村桂三郎展を見る

 東京銀座のコバヤシ画廊で岡村桂三郎展が開かれている(3月9日まで)。岡村は1958年東京都生まれ、1988年に東京藝術大学大学院後期博士課程を満期退学している。

 岡村はいつも板に描いていると思っていたが、最近は帆布に描いているという。板を削ってレリーフ状に加工していると思っていたが、板や帆布に顔料を塗り重ね、木炭でモチーフの形をとり、その中をスクレーパーでうろこ状に線刻しているのだという。

 岡村の特徴は大作であることだ。コバヤシ画廊でも天井ギリギリまで届く大きな作品を展示しているが、以前見た平塚市美術館の個展では驚くほど大きな作品だった。なかなか展示する場所が少ないのではないか。高村光太郎の詩「根付の国」を思い出してしまう。

「黒い鳥」

「龍樹」

「龍樹」

「獅子」

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岡村桂三郎展

2024年2月26日(月)―3月9日(土)

11:30-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊

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コバヤシ画廊

東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1

電話03-3561-0515

http://www.gallerykobayashi.jp/