美術

Stepsギャラリーの吉岡まさみ展「秘密の記憶2020」を見る

東京銀座のStepsギャラリーで吉岡まさみ展「秘密の記憶2020」が開かれている(7月22日まで)。吉岡は1956年、山形県生まれ。1981年に東京学芸大学教育学部美術科を卒業している。作家であり、ここStepsギャラリーのオーナーでもある。 ギャラリーの奥の壁に…

JINENギャラリーの黒石美奈子展を見る

東京日本橋小伝馬町のJINENギャラリーで黒石美奈子展が開かれている(7月12日まで)。黒石は1982年山形県生まれ、2002年女子美術大学短期大学部絵画コースを卒業し、2004年に武蔵野美術学園メディア表現科版画コース研究課程を修了している。2007年にギャラ…

TAVギャラリーの「ノアの安産祈願展」を見る

東京阿佐ヶ谷のTAVギャラリーで「ノアの安産祈願展」が開かれている(7月12日まで)。出品作家は、生須芳英、村井祐希、名源、山縣瑠衣、笹岡由梨子。 生須は1996年群馬県生まれ、2014年多摩美術大学中退。村井は1995年横浜市生まれ、2017年多摩美術大学絵画…

ギャルリー東京ユマニテの木村太陽展を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテで木村太陽展「ペインティング&立体」が開かれている(7月22日まで)。ギャラリーのホームページから、 木村は1970年生まれ。創形美術学校研究科卒業後から間もなく作品を発表し、2000年以降はドイツ、アメリカ(ニューヨ…

古賀太『美術展の不都合な真実』を読む

古賀太『美術展の不都合な真実』(新潮新書)を読む。これがとても興味深い内容だった。古賀は元朝日新聞の事業部で美術展の企画をしていた。その体験をもとに美術展の裏事情を書いている。そのあたりのことは一応知っているつもりだったが、私の知識なんか…

ギャラリーテムズの上野明美展を見る

東京武蔵小金井のギャラリーテムズで上野明美展が開かれている(7月12日まで)。上野は京都府生まれ、1983年に嵯峨美術短期大学洋画専攻を卒業している。1995年に当時銀座3丁目にあったギャラリー21+葉アネックスで初個展を行った。その後さまざまな画廊で…

MEMの三島喜美代展を見る

東京恵比寿のナディッフアパート3階のMEMで三島喜美代展が開かれている(7月5日まで)。三島は何と1932年生まれ、今年88歳になる! その年齢が信じられないくらい若々しいインスタレーションだ。画廊のホームページから、 三島喜美代が長年取り組んできた…

トキ・アートスペースのいぐちなほ展「n次元―描かれない形と色―」を見る

東京外苑前のトキ・アートスペースでいぐちなほ展「n次元―描かれない形と色―」が開かれている(7月5日まで)。いぐちは東京出身、1996年に学習院大学文学部哲学科を卒業している。2011年このトキ・アートスペースで初個展、以来ほぼ毎年同じ画廊で個展を続…

サイト青山の井上活魂「吊り書展」を見る

東京青山のサイト青山で井上活魂「吊り書展」が開かれている(7月5日まで)。井上は2年前にもここで「平成の貝塚展」をやっていた。ごみを画廊中にぶちまけて貝塚に見立てていた。 今回はタイトル「吊り書展」とDM葉書の写真から、何かにぶら下がって逆立…

山梨俊夫『絵画逍遥』を読む

山梨俊夫『絵画逍遥』(水声社)を読む。山梨は長く神奈川県立近代美術館に勤め、現在は国立国際美術館館長。神奈川県立近代美術館で3回開かれた田淵安一展の企画は山梨だったと思う。早川重章展もジャコメッティ展も。かつて読んだ山梨の『現代絵画入門』(…

ギャラリーなつかの中嶋由絵・濱田富貴・吉永晴彦展を見る

東京京橋のギャラリーなつかで「View’s view 中嶋由絵・濱田富貴・吉永晴彦展」が開かれている(7月18日まで)。ここでは3人のうちの濱田富貴を紹介したい。濱田は1972年福岡県生まれ、2000年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コースを修了して…

信濃毎日新聞に紹介された山本弘

長野県安曇野市にギャルリー留歩(るぽ)という画廊がある。いまここで「栗原一郎展 おんなを描く」が開かれている(7月31日まで)。その一隅に山本弘『湘(しょう)』が特別展示されている。油彩3号(27.3×22.0cm)、1974年制作。湘は山本弘の一人娘、この…

トキ・アートスペースの四塚祐子展を見る

東京渋谷区外苑前のトキ・アートスペースで四塚祐子展が開かれている(6月28日まで)。四塚は1970年京都生まれ、1990年に成安女子短大(現成安造形大学)日本画専攻を卒業し、その後フランスへ行って、2000年にヴェルサイユ美術学校を卒業している。2001年に…

羽黒洞の亀井三千代展「カルマフリー」を見る

東京湯島の羽黒洞で亀井三千代展「カルマフリー」が開かれている(6月28日まで)。亀井は1966年生まれ、慶應義塾大学文学部哲学科卒業。1996年より東京医科歯科大学・解剖学講座にて解剖学聴講、解剖図を描き始める(2004~2010専攻生 )。現在、墨、日本画…

日本橋高島屋の美術展を見る

東京日本橋の日本橋高島屋S.C.本館6階美術画廊の天野裕夫彫刻展と同じく本館6階の美術画廊Xの長沢明展を見る。 天野は1954年岐阜県生まれ、1978年に多摩美術大学大学院彫刻科を修了している。天野はここ日本橋高島屋や椿近代画廊で何度も個展を繰り返してい…

山本弘生誕90年

昨日6月15日は山本弘の誕生日だった。生誕90年となる。 ・ 山本弘を偲んで、暮沢剛巳『現代美術のキーワード100』(ちくま新書)を手に取った。購入したのは11年前、しかしこれは一種の事典だから興味のあるところだけ拾い読みしてきた。今回初めて「アンフ…

Stepsギャラリーの「うのぜみ2020 ブレと滲みと不定形」を見る

東京銀座のStepsギャラリーで「うのぜみ2020 ブレと滲みと不定形」が開かれている。これは嵯峨美術大学で教えている宇野和幸が教え子を選んでここStepsギャラリーで「うのぜみ」展として毎年行っているものだ。今年は宇野のほか勝木有香と蘇理愛花が参加して…

JINENギャラリーの滝本優美展を見る

東京日本橋小伝馬町のJINENギャラリーで滝本優美展が開かれている(6月14日まで)。滝本は1992年、東京都生まれ、2016年に武蔵野美術大学造形学部油絵専攻を卒業し、2018年に同大学大学院造形研究科修士課程油絵コースを修了している。2016年にJINENギャラリ…

原美術館の森村泰昌展を見る

東京品川御殿山の原美術館で森村泰昌展が開かれている(7月12日まで)。コロナ禍でしばらく休館していたが、今日から再開した。 森村は「名画や映画の登場人物あるいは歴史上の人物に自らが扮するセルポートレイト作品で知られる」(ちらしより)、今回もマ…

山本弘の評価

山本弘に関して何人もの評論家や新聞雑誌記者が語ってくれたが、ダントツに優れていたのは針生一郎さんだったと思う。海外の新しい美術潮流や運動に関しては中原佑介や東野芳明の方が適任だったかもしれないが、絵画を見る眼は針生さんがダントツだった。 山…

戸田名草という画家

朝日新聞の「画壇・俳壇」のページに「うたをよむ」というコラムがある。今回(6月7日)は広渡敬雄が「森の豊かさ」という表題で書いている。広渡は宇田喜代子の句を紹介する。 雨あとの森を背負うて蝸牛 長野の俳人小林貴子は「宇田喜代子さん曰く」として…

eitoeikoの「天覧美術」を見る

新宿区神楽坂のeitoeikoで「天覧美術」が開かれている(6月20日まで)。これがとても過激で興味深い。キュレーターは作家としても参加している岡本光博、そのプレスリリースを引用する。 KUNST ARZTでは、VvK(アーティスト・キュレーション)展覧会の27回…

ギャラリーOUT of PLACEの西川茂展を見る

東京秋葉原(外神田)のギャラリーOUT of PLACEで西川茂展が開かれている(6月7日まで)。西川は1977年岐阜県生まれ、近畿大学理工学部土木工学科を中退し、2002年に大阪芸術大学付属大阪美術専門学校芸術研究科絵画コースを修了している。2003年から大阪を…

数寄和の沓澤貴子展を見る

東京西荻窪の数寄和で沓澤貴子展が開かれている(6月6日まで)。急遽決まったものらしい。画廊主が選んだ旧作を展示している。 沓澤は1971年、静岡県生まれ、1996年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、1998年に同大学大学院油絵コースを修了してい…

東京ステーションギャラリーの神田日勝展を見る

東京ステーションギャラリーで神田日勝展が開かれている(6月28日まで)。コロナ自粛で休館していたが、今日から再開した。ただし3密を避けるために日時指定の前売り券が必要だ。私は今朝ネットで予約してローソンで入手した。 日勝は1937年東京の練馬で生…

藍画廊の日比野絵美展「landscape」を見る

東京銀座の藍画廊で日比野絵美展「landscape」が開かれている(6月6日まで)。日比野は1986年神奈川県生まれ、2009年に日本大学芸術学部美術学科版画コースを卒業し、2011年に同大学大学院芸術学研究科博士前期過程を修了している。2011年に藍画廊で初個展、…

山本弘に影響を与えた画家

私が初めて山本弘に会ったとき、山本は37歳だった。その時山本が好きだと言った画家は、モジリアニ、スーチン、ゴッホ、そして長谷川利行だった。長谷川については豊橋に住む友人の画家山本鉄男にもらったという分厚い画集を持っていた。後日東京ステーショ…

山本弘初個展を紹介する新聞記事

山本弘の初個展は1958年(昭和33年)8月に飯田市公民館で開かれた。当時山本28歳。この時36点を展示したと記録にある。この個展について先輩で俳人でもある久保田創二が飯田市の地方紙『南信州』に寄稿している。久保田創二は、山本のことを詠んだかにも見え…

若栗玄さんの年賀状

ここ何回か小原泫祐/若栗玄さんについて書いている。コロナ禍で自宅にいるのを機に古い資料を整理していたら、2009年にいただいた若栗さんの年賀状が出てきた。若栗さんはその年の9月12日に亡くなったから、これが最後の年賀状になった。 丑年にちなんで牛…

1995年の飯田市美術博物館の展示から

1991年に飯田市美術博物館で「新収蔵品展」が開かれ、山本弘の作品12点が初めて展示された。その4年後、1995年に同じ飯田市美術博物館で「平常展示 須田剋太の世界/山本弘――館蔵品より」が開かれて、20点近くが展示された。 それをきちんと撮影していなかっ…