美術

eitoeikoの「桜を見る会」に参加した

神楽坂のeitoeikoで「桜を見る会」が開かれている(4月25日まで)。今年はなぜか総理主催の「桜を見る会」が中止されたので、楽しみにしていた人たちのためにeitoeikoの癸生川ディレクターが企画して開催されることになった。近くの矢来公園の桜は散ってしま…

山本弘の作品解説(96)「童(仮題)」

山本弘「童(仮題)」、油彩、F4号(24.3cm×33.5cm) 1976年制作。山本弘46歳。最晩年の作品になる。仮題の童はキャンバスの裏面に誰かの手でそう書いてある。制作年と山本弘の署名は本人の手だ。しかし童が描かれていることは間違いない。戦後あたりの風俗…

東京都美術館の「人人展」を見る

東京上野公園の東京都美術館で「人人展」が開かれた(3月27日まで)。今回が第44階で、3月一杯の会期の予定だったが、コロナ騒ぎで会期が短縮されてしまった。私は見ることができたので、知人の作品ほかを紹介する。なお参加作家は34人になる。 内藤瑤子 大…

上野の森美術館のVOCA展2020を見る

東京上野公園の上野の森美術館でVOCA展2020が開かれていた(3月27日まで)。本来の会期は3月30日までだったが、コロナ騒ぎで会期短縮で終わってしまった。幸い見る事ができたので受賞作品と気になった作品を紹介する。 黒宮菜菜【VOCA佳作賞】 Nerhol(田中…

あをば荘の2人展の入日洋子が興味深い

東京墨田区のあをば荘でヨーコ・アンドレンYoko Andrenと入日洋子の2人展が開かれている(3月30日まで)。その入日の作品が興味深い。入日は1991年岡山県生まれ、2015年にスウェーデン王立美術大学へ留学し、2017年に筑波大学大学院人間総合科学研究科を修了…

コバヤシ画廊の坂本太郎展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で坂本太郎展が開かれている(3月28日まで)。坂本太郎は1970年、埼玉県生まれ、2000年に愛知県立芸術大学大学院修士課程を修了している。都内では2000年に当時早稲田にあったガルリSOL、2001年以降銀座のフタバ画廊や小野画廊、ギャ…

27年前の戦後日本美術ベストテンを見直す

久しぶりに『芸術新潮』1993年2月号を書棚から取り出した。30人の美術評論家が選んだ戦後美術のベストテンが特集されている。1993年、平成5年、戦後48年。この年は現天皇の当時皇太子が結婚した。細川護熙・非自民8党派連立内閣成立、田中角栄元首相が亡く…

宇フォーラム美術館の達和子展を見る

東京国立の宇フォーラム美術館で達和子展が開かれている(4月5日まで)。達は1947年滋賀県生まれ。1969年に武蔵野美術大学を卒業している。その後1975年から15年間ほど香港に住み、2000年には武蔵野美術学園造形芸術研究科を卒業している。 達には大作が似合…

Stepsギャラリーの勝田徳朗展「営みの在処」を見る

東京銀座のStepsギャラリーで勝田徳朗展「営みの在処」が開かれている(3月21日まで)。勝田は1953年千葉県生まれ、1977年に東京造形大学造形学部美術学科を卒業している。ルナミ画廊を始め各地の画廊でもう30回以上個展を繰り返している。以前SPCギャラリー…

かわかみ画廊の川城夏未展を見る

東京北青山のかわかみ画廊で川城夏未展が開かれている(3月22日まで)。川城は1968年神奈川県生まれ、1992年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業、1995年東京藝術大学大学院美術研究科油画修士課程を修了している。2017年には損保ジャパン日本興亜美術館…

曳舟周辺の画廊を回る

東京墨田区の曳舟駅周辺に小さな画廊が点在している。そのうち3軒を回ってみた。 TOWEDでは「日々 HIBI」というグループ展をやっていた、綱田康平、小淵祥子、佐貫絢郁の3人展。綱田は1988年北九州市生まれ、2013年に京都市立芸術大学大学院修士課程修了。小…

ギャラリーせいほうの石山修武展を見る

東京銀座のギャラリーせいほうで石山修武展「建築ドローイング・石彫 アジアでの仕事」が開かれている(3月14日まで)。石山は1968年早稲田大学院建設工学科修士課程を修了している。すぐに設計事務所を開設し早稲田大学教授も務めた。現在名誉教授となって…

大矢雅章『日本における銅版画の「メティエ」』を読む

大矢雅章『日本における銅版画の「メティエ」』(水声社)を読む。300ページを超える分厚いもの。副題が「1960年以降の日本現代銅版画表現のひろがりからの考察」とある。なんだか難しそうだ。読んでいくと、出典にはすべて註が付されていて、巻末に註が187…

√kコンテンポラリーの原口典之展を見る

東京神楽坂に新しくオープンした√kコンテンポラリーで原口典之展が開かれている(5月6日まで)。√kコンテンポラリーは京橋の加島美術が新しく神楽坂に開いた現代美術を扱う画廊だ。1、2階の300平米の展示スペースに地下にも180平米のスペースを持つかなり…

うしお画廊の深沢軍治展を見る

東京銀座のうしお画廊で深沢軍治展が開かれている(3月21日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、1971年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。深沢は様々な画廊で個展を開いているが、みゆき画廊やそれを受けついだうしお画廊での発表が多い。 深沢…

トキ・アートスペースの吉川和江展を見る

東京外苑前のトキ・アートスペースで吉川和江展が開かれている(3月15日まで)。吉川は1945年東京生まれ、1969年に武蔵野美術大学を卒業し、1976年ドイツのハンブルグ国立美術大学に入学し、1986年に同校を卒業している。現在ハンブルグ在住。1983年ハンブル…

『青木繁・坂本繁二郎と梅野三代展』を読む

『青木繁・坂本繁二郎と梅野三代展』を読む。監修=芝野敬通で、現在東御市梅野記念絵画館で開かれている同名の企画展の図録である。 この梅野記念絵画館は、1985年に京橋のビルの一角に「美術研究 藝林」を開いた梅野隆が、その後自身のコレクション430点を…

筒井伸輔亡くなる

先月24日に筒井伸輔が亡くなったと朝日新聞に訃報が載っていた(2月29日付)。 筒井伸輔さん(つつい・しんすけ=画家)24日、食道がんで死去。51歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻智子さん。 父は作家の筒井康隆さん。12~13年、朝日新聞に連載された康隆…

アートトレースギャラリーの諸岡亜侑未展を見る

東京両国のアートトレースギャラリーで諸岡亜侑未展「Dig up and Build」が開かれている(3月22日まで)。諸岡は1991年大阪生まれ、2015年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業し、2017年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程を修了している。2012年に初…

山本弘の作品解説(95)「崩」

山本弘「崩」、油彩、F4号(24.0cm×33.5cm) 1976年制作。山本弘46歳。最晩年の作品になる。左上から右下にかけて複雑に線が走っている。標題「崩」から見ると、山の斜面が崩れているように見える。崩壊する山腹を描いているのだろうか。右側に薄い赤や緑が…

TAKU SOMETANIギャラリーのみょうじなまえ個展を見る

東京浅草橋のTAKU SOMETANIギャラリーでみょうじなまえ個展が開かれている(3月15日まで)。みょうじは2019年度東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業し、現在同大学大学院博士課程に在籍中。今回が初個展となる。 作家のテキスト 性別、国籍、所属、名…

世田谷美術館の「村井正誠あそびのアトリエ」を見る

東京砧公園の世田谷美術館で「村井正誠あそびのアトリエ」が開かれている(4月5日まで)。ちらしのデザインなどがやや控えめな印象だったが、今回の展示は世田谷美術館所蔵の作品を中心にしたもののようだ。村井は1905年に岐阜県で生まれ、1999年に世田谷の…

東京都美術館の東北芸術工科大学の卒業・修了展と京都造形芸術大学の「フィールドワーク」を見る

東京上野の東京都美術館で東北芸術工科大学の卒業・修了展と京都造形芸術大学の「フィールドワーク」展が開かれている(2月26日まで)。気になった作品をいくつか紹介する。 ●以下、東北芸術工科大学 土井沙織 青木優歩 ●以下、京都造形芸術大学 山本友梨香 …

国立新美術館の五美大展を見る

東京六本木の国立新美術館で五美大展が開かれている(3月1日まで)。気になった作品を紹介する。 森山園子(東京造形大学) 沖綾乃(武蔵野美術大学) 神農理恵(武蔵野美術大学)捨てられていた軽石ブロックにパラフィンなどで造形した 寺島千尋「立つ人」…

アンドーギャラリーの中沢研展を見る

東京江東区平野のアンドーギャラリーで中沢研展が開かれている(4月18日まで)。中沢は1970年東京生まれ、1994年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了している。1992年にINAXギャラリー2で個展を開いた後、ギャラリー現やギャラリー山口、ギャラリ…

トキ・アートスペースの高橋理加展「Nussun dorma~誰も寝てはならない」を見る

東京神宮前のトキ・アートスペースで高橋理加展「Nussun dorma~誰も寝てはならない」が開かれている(2月23日まで)。東京での個展は8年ぶりだという。高橋は1963年東京生まれ、多摩美術大学絵画科を卒業している。画廊のホームページに高橋のだろう言葉が掲…

ギャラリーなつかの酒井香奈展を見る

東京京橋のギャラリーなつかで酒井香奈展が開かれている(2月29日まで)。酒井は1969年茨城県生まれ、1992年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、1994年に同大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了している。2008年と2010年にこのなつかで個展…

ガルリSOLの島田佳樹個展「すべて、太陽のせいです。」を見る

東京銀座のガルリSOLで島田佳樹個展「すべて、太陽のせいです。」が開かれている(2月22日まで)。島田は1994年埼玉県生まれ、2019年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。今回が初個展となる。 画廊には何本もの木の柱が立っている。根元には錘のよう…

Stepsギャラリーの追悼展ミラン・トゥーツォヴィッチを見る

東京銀座のStepsギャラリーで追悼展ミラン・トゥーツォヴィッチが開かれている(2月27日まで)。ミラン・トゥーツォヴィッチは1965年旧ユーゴスラヴィアに生まれ、1991年にベオグラード藝術大学興行学部を卒業し、2019年に心筋後梗塞のために亡くなった。今…

トキ・アートスペースの山添潤彫刻展「きざみもの」を見る

東京神宮前のトキ・アートスペースで山添潤彫刻展「きざみもの」が開かれている(2月16日まで)。山添は1971年京都府生まれ、1995年にKOBATAKE工房を修了している。2004年にギャラリー4GATSで初個展、以来京都や東京の画廊で個展を繰り返している。ここトキ…