美術

東京画廊の小清水漸「垂線」展を見る

DM葉書 東京銀座の東京画廊で小清水漸「垂線」展が開かれている(4月17日まで)。ギャラリーが配布しているちらしから、 小清水漸は1944年愛媛県宇和島生まれ。1966年から1971年まで多摩美術大学彫刻科在籍。(……)1960年代後半から木、石、紙、土、鉄など…

うしお画廊の井上敬一展を見る

東京銀座のうしお画廊で井上敬一展が開かれている(4月17日まで)。井上は1947年、福岡県田川市生まれ。1980年に福岡教育大学美術研究科を修了している。井上は銀座のみゆき画廊で個展をしていたが、みゆき画廊が閉じてからはうしお画廊で個展を開いている…

ギャラリーなつかの瀧田亜子展を見る

東京京橋のギャラリーなつかで瀧田亜子展が開かれている(4月17日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。2年間ほど中国へ留学し書を学んできた。毎年ほぼ2回の個展を繰り返してきて、旺盛な制作意欲を示している。 今回大きな作品は左右5メートルもある。今ま…

√kコンテンポラリーとスペース√kの堀江栞展を見る

東京神楽坂の√kコンテンポラリーとスペース√kで堀江栞展「声よりも近い位置」が開かれている(5月15日まで=コンテンポラリー、4月17日まで=スペース)。堀江は1992年生まれ、2014年多摩美術大学美術学部日本画専攻を卒業している。2014年に加島美術で初個…

山本弘の作品解説(101)「どんど」

山本弘「どんど」、油彩、F4号(24.2cm×33.3cm) 制作年不詳。実は30年近く前買ってくれた人がいて、それ以来見る機会を失った。これも古い写真からスキャンしているが、色はかなり濃くなっているのではないか。 「どんど」はどんど焼きのこと。正月明けに…

小川敦生『美術の経済』を読む

小川敦生『美術の経済』(インプレス)を読む。小川は多摩美大学教授、美術ジャーナリスト、元『日経アート』編集長。 本書は7つの章からなり、「1枚の絵から見えてくる経済の成り立ち」「浮世絵に見る商業アート」「時代とともに変わる美術の価値観」「「…

コバヤシ画廊の坂本太郎展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で坂本太郎展が開かれている(4月3日まで)。坂本太郎は1970年、埼玉県生まれ、2000年に愛知県立芸術大学大学院修士課程を修了している。都内では2000年に当時早稲田にあったガルリSOL、2001年以降銀座のフタバ画廊や小野画廊、ギャ…

サティやショパンの教え

青柳いづみこが『図書』2月号から「響きあう芸術 パリのサロンの物語」という連載を始めた。その第1回が「サロンという登竜門」、若く無名でお金のない芸術家が世に出る手段は、21世紀ではショパン・コンクールやチャイコフスキー・コンクールだが、19世紀は…

無人島プロダクションの八谷和彦個展「秋水とM-02J」を見る

東京江東区の無人島プロダクションで八谷和彦個展「秋水とM-02J」が開かれている(4月18日まで)。秋水もM-02Jも一人乗りの飛行機で八谷は実際にこのM-02ジェット機で何度も飛行を成功させている。画廊にはその実機が展示されている。 画廊のホームページか…

東京都現代美術館のマーク・マンダース展「マーク・マンダースの不在」を見る

東京都現代美術館でマーク・マンダース展「マーク・マンダースの不在」が開かれている(6月20日まで)。マンダースは1968年オランダ生まれでベルギー在住。日本では初個展となる。 巨大な彫刻作品が並んでいる。粘土を乾燥させたままではないだろうなと思っ…

東京都現代美術館の「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021受賞記念展」で風間サチコを見る

東京都現代美術館で「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021受賞記念展」が開かれている(6月20日まで)。受章者は風間サチコと下道基行の二人。ここでは風間サチコを紹介したい。 風間は1972年東京生まれ、1996年武蔵野美術学園版画研究科を修了している…

山梨俊夫の美人論

以前にも紹介したが、山梨俊夫の『絵画逍遥』(水声社)が素晴らしい。今回はその中の美人論を引く。 美しい人を見て、その美貌を描こうと思い立つ。あるいは、風が渡り樹木を煌めかせる光の晴れやかな自然に身を浸し、精神を解放させるその光景を描こうとす…

山本弘の作品解説(100)「題不詳」

「題不詳」1976年制作 山本弘「題不詳」、油彩、F10号(45.5cm×53.0cm) 1976年10月制作、46歳のときのほとんど最晩年の作品。何が描かれているのだろう。左下に「ヒロシ」のサイン。片仮名のサインは珍しいが時々書かれている。 実はほとんど同じ構図、同じ…

藍画廊の番留京子展「The Savior is coming」を見る

東京銀座の藍画廊で番留京子展「The Savior is coming」が開かれている(3月20日まで)。番留は富山県生まれ。1985年、創形美術学校を卒業している。1986年、ギャラリー青山で初個展。以来多くのギャラリーで個展を開いてきたが、最近はギャラリー・オカベ…

ギャラリーなつかのこづま美千子の作品を見る

東京京橋のギャラリーなつかで、「そこからの景色」が開かれている。木村友香とこづま美千子の二人展だ(3月20日まで)。 ここではこづま美千子を紹介する。こづまは1963年東京生まれ。1987年に多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。1984年から個展や…

ギャラリー川船で「特別入札展示会」が開かれている

東京京橋のギャラリー川船で「特別入札展示会」が開かれている(3月13日まで)。 入札の方式は「二枚札方式」、これは入札カードに上値(上限)と下値(下限)の二つの価格を書いて入札するもの。他に入札者のない場合は下値で落札する。上値が同額の場合に…

芥川喜好『バラックの神たちへ』を読む

芥川喜好『バラックの神たちへ』(深夜叢書社)を読む。これはポーラ文化研究所の機関誌『季刊is』に1986年から3年間連載していたもの。14人の日本人画家たちを取り上げている。このころから芥川は読売新聞日曜版の1面に現存の画家を取り上げて紹介する仕事…

山本弘の特質

わが師山本弘について、その作品に分からないことが少なくなかった。それがここ半年理解が深まった気がする。さて、山本弘の特質を3つのキーワードで表せば次のようになるだろう。 それは、「アンフォルメル」「象徴派」「アル中」である。山本は終戦時15歳…

ヒノギャラリーの丸山富之展「垂直の夢」を見る

DM葉書 東京八丁堀のヒノギャラリーで丸山富之展「垂直の夢」が開かれている(2月6日まで)。丸山は1956年長野県生まれ、1984年に東京藝術大学彫刻科を卒業し、1986年同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。 ときわ画廊で個展を重ねてきたが、1999…

日本橋高島屋美術画廊Xの重野克明新作銅版画展「ダダダ、」を見る

日本橋高島屋6階美術画廊Xで重野克明新作銅版画展「ダダダ、」が開かれている(2月8日まで)。重野は1975年千葉市生まれ、2003年に東京藝術大学大学院修士課程美術研究版画専攻を修了している。主に77ギャラリーで個展を開いているが、ここ高島屋美術画廊X…

酒井忠康『美術の森の番人たち』を読む

酒井忠康『美術の森の番人たち』(求龍堂)を読む。世田谷美術館長酒井が、36人の美術関係者を描いている。美術関係者というのは、美術館の学芸員や館長、美術批評家、画廊主らだが、神奈川県立近代美術館で酒井の上司だった土方定一は他のところで詳しく語…

日本橋高島屋本館8階ホールの野見山暁治展を見る

東京日本橋高島屋本館8階ホールで「100歳記念 野見山暁治のいま展」が開かれている(1月18日まで)。また6階美術画廊でも野見山暁治個展が開かれ、こちらは小品が並んでいる。 野見山さんは100歳になった。その年でこれだけの大作の新作を並べるのは凄いこ…

岡本太郎と長谷川利行の共通点

岡本太郎と長谷川利行の共通点について考えてみたい。私見では二人に共通するものは筆触であると思う。端的に言ってしまえば筆触が汚い。ここに長谷川利行の「水泳場」の一部を掲載したが、先に描いた色が乾かないうちに次の色を重ねている。色は濁り線が確…

野見山暁治100歳記念展が新春に企画されている

東京日本橋の高島屋で野見山暁治100歳記念展が1月9日から始まる(1月18日まで)。髙島屋日本橋店本館8階ホールで開催というからいつもの6階美術ギャラリーではない。大きな会場で高島屋もリキを入れているようだ。それはそうだろう、100歳記念展なんてほと…

南天子画廊の岡崎乾二郎展「TOPICA PICTUSきょうばし」を見る

東京京橋の南天子画廊で岡崎乾二郎展「TOPICA PICTUSきょうばし」が開かれている(12月12日まで)。岡崎は1955年東京生まれ、昨年から今年にかけて豊田市美術館で大規模な回顧展が開かれた。 夏に天王洲アイルのTakuro Someya Contemporary Artで個展が開か…

アートコンプレックスセンターの谷口ナツコ展「得体」

東京新宿のアートコンプレックスセンターで谷口ナツコ展「得体」が開かれている(11月29日まで)。私は外出を控えているので見に行くことができないが、過去の展示歴から見れば優れた展示であるのは間違いないだろう。 谷口は1968年北海道生まれ。今までギャ…

ギャラリーなつかの桑原理早展を見る

東京京橋のギャラリーなつかで桑原理早展が開かれている(11月14日まで)。桑原は1986年、東京都出身。2011年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業し、2013年同大学大学院造形研究科日本画コースを修了している。2013年アートスペース羅針盤で初個展、2…

コバヤシ画廊の西成田洋子展「記憶の領域2020 “コルセット”」を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で西成田洋子展「記憶の領域2020 “コルセット”」が開かれている(11月14日まで)。西成田は1953年茨城県生まれ、1987年より東京、水戸、ニューヨークなどでもう30回以上も個展を開いている。作品は大きな奇妙な立体で、古着などを縫い…

TAKU SOMETANIギャラリーのAhmed Mannan個展を見る

東京浅草橋のTAKU SOMETANIギャラリーでAhmed Mannan個展が開かれている(11月22日まで)。Mannanは日本とパキスタンのハーフで現在20歳、東京芸術大学在学中。2019年にギャラリー恵風で初個展、今回が2回目の個展となる。作家の言葉をギャラリーのHPから引…