美術

櫻木画廊の中津川浩章展を見る

東京上野桜木の櫻木画廊で中津川浩章展「描くことの根源へ」が開かれている(9月15日まで)。中津川浩章は1958年静岡県生まれ。和光大学で学び、個展をギャラリイK、パーソナルギャラリー地中海などで数回ずつ開き、その他、ギャラリーJin、ギャラリー日鉱…

アートスペース羅針盤の北村武志展を見る

東京京橋のアートスペース羅針盤で北村武志展が開かれている(9月14日まで)。北村武志は1963年長野県生まれ、武蔵野美術大学日本画科を卒業している。1992年に岐阜県多治見市の画廊で初個展、以来名古屋地方を中心に個展を開いてきたが、東京では2000年の…

Stepsギャラリーの田崎亮平展を見る

東京銀座のStepsギャラリーで田崎亮平展が開かれている(9月14日まで)。田崎亮平は1988年神奈川県生まれ、2013年に東京大学工学部建築学科を卒業している。2013年にStepsギャラリーで初個展、今回が3回目の個展となる。 田崎の制作方法について、Stepsギ…

金丸裕子『自由が丘画廊ものがたり』を読む

金丸裕子『自由が丘画廊ものがたり』(平凡社)を読む。副題が「戦後前衛美術と画商・実川暢宏」。実川は1968年、世田谷区の自由が丘に自由が丘画廊を開く。それ以前に戦後現代美術の草分けだった南画廊に出入りし、若いのに山口長男の80号の油彩の大作を買…

ギャラリー枝香庵Flatの「コレクターによる田端麻子展」を見る

東京銀座のギャラリー枝香庵Flatで「コレクターによる田端麻子展」が開かれている(9月8日まで)。田端は1972年神奈川県藤沢市生まれ、1996年に多摩美術大学油画専攻を卒業している。各地のギャラリーで個展を開いている人気画家だ。今回は、コレクターた…

ギャラリー広田美術の阿部ふみ展を見る

東京銀座のギャラリー広田美術で阿部ふみ展「琴線のドローイング」が開かれている(9月7日まで)。阿部ふみは1980年東京生まれ、2007年に東京芸大美術学部油画専攻を卒業している。2011年みゆき画廊で初個展、その後広田美術で個展を繰り返し行っている。 …

ギャラリーなつかの小瀧雅道展を見る

東京京橋のギャラリーなつか及びCross View Artsで小瀧雅道展が開かれている(9月14日まで)。小瀧雅道は1961年東京生まれ、19894年東京藝術大学美術学部絵画科日本画科を卒業し、1989年同大学大学院後期博士課程を修了している。1999年フリーマンフェロー…

ギャルリー東京ユマニテbisの丸尾紘美展を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテbisで丸尾紘美展「a calm lake’」が開かれている(9月7日まで)。丸尾紘美は1985年兵庫県神戸市生まれ、2008年大阪芸術大学美術学科版画コースを卒業し、2010年同大学大学院芸術研究科芸術制作博士課程(前期)芸術制作専…

ポーラ ミュージアム アネックスの板谷龍一郎展を見る

東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスで板谷龍一郎展「Everyday Life THERE」が開かれている(9月23日まで)。板谷は1974年大阪生まれ、大阪からトロント、東京、ロンドンの生活を経て、現在はベルリン在住。住んでいる街や旅先の風景、部屋にあるモノ…

川村記念美術館休館か

DICは27日、保有・運営するDIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)の運営を見直すと発表した。東京に移転するか運営を中止するかを検討する。年内に結論を出し、2025年1月下旬に休館する。資産効率の観点から運営方法の見直しが必要だと判断した。(日本経済新聞…

ギャルリー東京ユマニテbisのコノハ展を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテbisでコノハ展「何が言いたい?」が開かれている(8月31日まで)。コノハは2002年茨城県生まれ、現在美大に在学中で今回が初個展となる。 「沈まぬ舟」 初個展だというが面白かった。シュールレアリスム的な作品だが、むし…

アートトレースギャラリーの戸田尚克展を見る

東京両国のアートトレースギャラリーで戸田尚克展「ささらぐ」が開かれていた(8月26日まで)。戸田尚克は1995年東京生まれ、2022年東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。その後ドイツへ留学した模様。2018年熱海市のギャラリーで発表し、…

ガルリSOLの「ステキナ彫刻たち展」を見る

東京新富のガルリSOLで「ステキナ彫刻たち展」が開かれている(8月31日まで)。彫刻家の4人展で、参加しているのは石彫の長内夏希、金属の福田直樹と翁長瞳、それにミクストメディアの小俣英彦。 長内夏希の石の作品は4つで1作品とのこと。4人のうち、…

トキ・アートスペースの瀬戸理恵子作品展を見る

東京神宮前のトキ・アートスペースで瀬戸理恵子作品展「断面から見えてくるもの」が開かれている(9月1日まで)。瀬戸は広島市生まれ、武蔵野美術大学油絵学科を卒業し、その後広島大学大学院美術教育専攻を修了している。1995年渡米、1997年ペンシルヴァ…

ギャラリーSAOH & TOMOSの大矢雅章展を見る

東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで大矢雅章展「constellation」が開かれている(8月31日まで)。大矢は1972年神奈川県生まれ、1998年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了している。深沢幸雄・森野眞弓・渡辺達正氏より銅版画を学ぶと略歴にあ…

ギャラリーQの安藤開展を見る

東京銀座のギャラリーQで安藤開展が開かれている(8月24日まで)。安藤開は1988年神奈川県生まれ、2013年に多摩美術大学美術学部工芸科を卒業し、2015年同大学大学院美術研究科博士前期課程工芸選考を終了した。2014年にギャラリーQで初個展、以来ギャラリ…

アートスペース羅針盤の鈴木律子展を見る

東京京橋のアートスペース羅針盤で鈴木律子展が開かれている(8月24日まで)。鈴木律子は1971年三重県生まれ、主に名古屋、三重の画廊で発表している。 鈴木の言葉、 大地のエネルギーや楠から伝わる生命の大切さを3次元の世界で表現しようと模索しています…

国立新美術館の田名網敬一展を見る

東京六本木の国立新美術館で田名網敬一展「記憶の冒険」が開かれている(11月11日まで)。田名網は1936年東京生まれ、武蔵野美術大学を卒業している。世界各地で個展を開いているというが、私は10年以上前ギンザグラフィックギャラリーで個展を見たのを憶え…

東京都現代美術館の「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」を見る(その3)

東京都現代美術館で「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」が開かれている(11月10日まで)。高橋龍太郎は精神科医で戦後日本の現代美術を3500点も収集している。美術館のHPから、 日本の現代美術を中心とするコレクションとしては世界最大級の高橋龍…

東京都現代美術館の「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」を見る(その2)

東京都現代美術館で「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」が開かれている(11月10日まで)。高橋龍太郎は精神科医で戦後日本の現代美術を3500点も収集している。美術館のHPから、 日本の現代美術を中心とするコレクションとしては世界最大級の高橋龍…

東京都現代美術館の「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」を見る(その1)

東京都現代美術館で「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」が開かれている(11月10日まで)。高橋龍太郎は精神科医で戦後日本の現代美術を3500点も収集している。美術館のHPから、 日本の現代美術を中心とするコレクションとしては世界最大級の高橋龍…

李禹煥2題

つげ義春に『李さん一家』というマンガがある。「僕」の2階に李さんという朝鮮人一家が住みついている。奥さんと子どもが2人、李さんは定職がなく相当な怠け者なので生活は苦しい。奥さんは僕が作ったキューリを時たま失敬していく。庭に作ったドラム缶の風…

ギャラリーアビアントの「ひとまず移転オープン展」を見る

東京吾妻橋のギャラリーアビアントで「ひとまず移転オープン展」が開かれている(8月9日まで)。ギャラリーアビアントは長くアサヒビール本社近くのビルで営業してきたが、ビルの都合で閉廊し、この度新しいスペースで開業した。その移転オープン展が開か…

麻布台ヒルズギャラリーのカルダー展を見る

東京虎ノ門の麻布台ヒルズギャラリーでアレクサンダー・カルダー展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」が開かれている(9月6日まで)。カルダーについて、ギャラリーのHPから引用する。 カルダー(1898年ペンシルベニア州ローントン生、1976年ニューヨーク…

日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリーの森下進士展を見る

東京日本橋室町の日本橋三越本店本館6階コンテンポラリーギャラリーで森下進士展「分断カラフル」が開かれている(8月5日まで)。森下進士は1983年生まれ、2010年東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業し、2012年同大学大学院美術研究科研究領域油画を修了し…

トキ・アートスペースの井上修策展を見る

東京神宮前のトキ・アートスペースで井上修策展「reflection painting 仄」が開かれている(8月4日まで)。井上修策は1959年三重県生まれ、1984年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業している。長年ギャラリー現で個展を開いていたが、最近はギャラリ…

野見山暁治『最後のアトリエ日記』を読む

野見山暁治『最後のアトリエ日記』(生活の友社)を読む。野見山さんは2023年6月22日に亡くなった。102歳だった。本書は2020年5月(99歳)から亡くなる18日前の6月4日までのほぼ3年間の日記を収録している。日記はいずれも雑誌に連載したもので、21年間…

いりや画廊のアキタマイ個展を見る

東京入谷のいりや画廊でアキタマイ個展「彼は誰時」が開かれている(8月3日まで)。アキタマイは1979年東京生まれ、2004年に多摩美術大学美術学部工芸学科を卒業している。いりや画廊で何度も個展を開いているが、最近は建築家の石山修武率いる「窓計画」…

ギャラリーCASHIの酒々井千里個展を見る

東京浅草橋のギャラリーCASHIで酒々井千里個展「むだな抵抗」が開かれている(7月27日まで)。酒々井は1998年岐阜県生まれ、現在東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究室に在籍している。個展は今回が初めてとなる。 展示は極めて奇妙なものだ。ギ…

ステップス ギャラリーの甲斐千香子展を見る

東京銀座のステップス ギャラリーで甲斐千香子展「Scales」が開かれている(8月3日まで)。甲斐は1987年宮城県生まれ、2014年に武蔵野美術大学造形学部通信教育課程油絵学科日本画コースを卒要している。2016年にステップス ギャラリーで初個展、以来様々…