病気

ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』を読む

ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』(新潮文庫)を読む。気鋭の神経解剖学者が37歳で脳卒中で倒れる。発病直後から科学者として自分の症状を見つめ病状の進展から手術、リハビリの経過を追い、脳卒中の影響を患者側から詳しく描いた稀有な書。 ある朝目覚め…

7本指で演奏するピアニスト

朝日新聞のコラム「ひと」欄に「7本指のピアニスト 西川悟平さん(40)」という記事が紹介されていた(8月19日)。渡世の義理を何度も欠いて、指を3本も詰められたのかと思ったら、左手は病気で指が2本しか使えないというものだった。 左手は、親指と人さし…

佐藤正午もアスペルガー症候群?

佐藤正午『書くインタビュー1』(小学館文庫)は、インタビュアー東根ユミが聞き手になって、長期間メールのみで佐藤の小説の書き方について質問回答を続けている。その中に「件名:マンホールの蓋」という佐藤からのメールがある。 (……)コンビニからレジ…

エイズの感染力についての誤解

永井するみ『枯れ蔵』(新潮社)は間違いの多いミステリだった。ほとんどでたらめと言ってもいいほどだった。その中のエイズに関する記述が感染力が強いという誤解を与えるものだった。 冒頭エイズ患者の黒人にレイプされるシーンがなぜかあるが、これを死刑…

朝日新聞の「悩みのるつぼ」から

朝日新聞の身の上相談「悩みのるつぼ」に「気が利かないと言われ続け」ている22歳の男性からの相談が載っている(7月20日)。 今春大学を卒業し、社会人になった22歳の男性です。(中略)/昔から気が利かないと親に言われ続けています。誰も口に出しては言…

グレン・グールドは局所性ジストニアだったのか?

青柳いづみこ『グレン・グールド』(筑摩書房)に、グールドが局所性ジストニアだったかも知れないとの記述が出てくる。 もっとも、グールドの右手の動きが左手より劣っていたかというとそんなことはない。各指は完全に分離・独立しており、中指、薬指、小指…

劇作家サラ・ケインの病気

鴎座フリンジ企画で演じられた『洗い清められ』の作者はイギリス人の劇作家サラ・ケインだ。サラを紹介する芝居のパンフレットより、 サラ・ケイン(Sarah Kane) イギリス人作家。1971年エセックス州生まれ。プリストル大学を首席で卒業後、バーミンガム大…

高血圧にトマトジュースが効く

高血圧にトマトジュースが効果があると何かで読んだ。7年ほど前、高血圧と診断された。下が90前後、上が130〜150ほどあった。医者から酒をやめるか血圧降下剤を飲むか選ぶよう言われた。迷わず酒と薬の組み合わせを選んだ。以来薬を欠かさない生活だ。 最近…

セレスタミンという特効薬

先日の東北関東大地震の時、桜木町から国道沿いを数時間かけて歩いて帰宅し、花粉症の眼がお岩さんのように炎症を起こしたことはここに書いた。そして眼科医で処方されたセレスタミンの服用によって劇的に治癒したことも。セレスタミンは1日3回、2日分を…

多剤耐性菌アシネトバクター

複数の抗生物質が効かない多剤耐性アシネトバクター菌の感染が各地の医療機関で相次いでいる。どんな抗生物質に対しても耐性を持っている病原菌だ。病気に対して現代の医学が対応できない。発病したら死を待つだけだという。それは悲惨な状況だ。結核やコレ…

アスペルガー症候群、再び

先日私もアスペルガー症候群であることを書いたが、朝日新聞2010年1月17日の書評欄に、横尾忠則がマイケル・フィッツジェラルド「天才の秘密」(世界思想社)を紹介していた。副題が「アスペルガー症候群と芸術的独創性」。ここにアスペルガーのちょっと片…

アスペルガー症候群

岡田尊司「アスペルガー症候群」(玄冬舎新書)を読んだ。これで見ると、私の幼少時は確実にアスペルガー症候群だったし、それから回復したのは30歳をすぎていただろう。いやまだ完全に回復したわけではないが。とは言うものの、対人関係ではかなり回復して…

局所ジストニアのレオン・フライシャー

世界的に著名なピアニスト、レオン・フライシャーはある時突然局所ジストニアが発病する。ピアニストでありながら右手の自由が奪われる。もう演奏ができなくなる。彼は教育の場に活動を移した。しかし練習は続けていたという。35年後病気から回復する。完全…

新型インフルエンザウイルス流行に対するノロ・ウイルス感染体験のささやかな教訓

3年ほど前にノロ・ウイルスが流行ったことがあった。私もそれに感染して大変な目にあった。健康診断で大腸検診を勧められ、そのため下剤を飲まされて何度もトイレに行った。病院でもトイレに行って、つらい検査の結果何も問題がなかった。朝から絶食してい…

安楽死の制度を切望する

近所のスーパーへ行ったらレジの近くでお客さんが騒いでいた。床に大きなウンコが2つ落ちていて、その1つを踏んでしまったらしい。ペットの持ち込みは禁じられているし、丸くて大きいので犬ではなさそうだ。店員があわてて始末をしている。アルツハイマー…

シンガポールの食中毒

以前手相を見てもらったら、外国に全く縁のない手相をしていますねえと感心された。驚いた、当たっている。生涯2度だけ外国へ行ったが、いずれも会社絡みで望んで出かけたことはなかった。最初はアジア太平洋雑草学会へ参加させられたときで、インドのバン…

金属アレルギー

洗濯機から金属音が聞こえる。ジーパンの金具が洗濯槽にあたっているのだろうと思っていたが、最後に洗濯物を取りだしてみたら底に懐中時計が転がっていた。ジーパンのポケットに入れておいて洗ってしまったようだ。残念ながら防水ではない。 ずいぶん前から…

医者を無条件で信じた結果

むかし田舎で偉いのは医者と坊さんと教師だった。医者と教師は先生と呼ばれ、坊さんと医者には様をつけて呼んだ。お医者様、和尚様と。坊さんは渕静寺様のように寺の名前に様をつけて呼んだ。さて自分でいうのも何だが私は素直な性格なのでどんなこともあま…