2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

サリンジャー「エズメのために」の副題をめぐって

サリンジャーの短編集「九つの物語/ナイン・ストーリーズ」に「エズメのために」という短編が入っている。このタイトルの日本語訳がいろいろで微妙に違っている。ちょっと調べただけで次のようになっている。 エズメのために――愛と汚れ(武田勝彦、荒地出版…

書痙

2年近く前から右手人差し指がおかしくなった。 万年筆で文字を書こうとすると2文字目から3文字目くらいで指が突然曲がって、力が一切入らなくなる。 仕方なく人差し指を使わないで文字を書くがひどい字になってしまう。 万年筆のみに出る症状でボールペン…

難波田龍起

難波田龍起を1点2点と見ていた時は良い画家だと思った。 10年近く前か、世田谷美術館で回顧展を見た。 同じ様な絵が何十点も続く。 いっぺんに見飽きてしまった。 まじめな画家であることは疑いを入れない。 しかし不器用な画家だ。 決して面白くはない。

吉原治良展

竹橋の東京国立近代美術館に吉原治良展を見に行く。 具体美術協会のリーダー、アンフォルメルの画家としてミシェル・タピエに評価される。 始め具象画を描くがつまらない。一瞬アンフォルメルで輝き、ついで山口長男に近い抽象を描くが、山口の高さとは二回…

抽象が分からない

抽象絵画が分からないと言われる。それに対して、あなたはネクタイを選ぶだろう、ネクタイの柄は抽象ではないかと言う人がいる。つまり抽象を選んでいると言うのだ。 これは正しくない。優れた抽象画は人を感動させるが、ネクタイの柄に誰も感動しないからだ…