ガルリSOLのコミタク個展を見る

 東京銀座のガルリSOLでコミタク個展「TOY BOX」が開かれている(11月16日まで)。本名小見拓、1991年新潟生まれ、2017年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業、2019年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。2014年ギャラリー檜で初個展、以来いりや画廊などで個展を繰り返してきた。

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 画廊の中央に大きな立体が設置されている。1辺が52cmの正四面体のユニットを連結して増殖させている。金属製かと思ったら木製とのことだった。画廊で組み立てたのだという。
 壁面にはドローイングが並んでいる。3面の壁に展示してあるが、額に入っていないものの方が面白かった。
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コミタク個展「TOY BOX」
2019年11月11日(月)-11月16日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)
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GALERIE(ガルリ)SOL
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6F
電話03-6228-6050
http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/

 

ギャラリイKの戸張花と巷房2の柴崎和也展を見る

 東京京橋のギャラリイKで「磨。溶。繋。」が、同じく銀座の巷房2で柴崎和也展が開かれている(どちらも11月16日まで)。
 「磨。溶。繋。」は伊東杏吏、戸張花、村上直樹が鉄の立体を展示しているが、ここでは戸張を取り上げる。戸張花は1993年東京都出身、2016年に多摩美術大学美術学部彫刻学科を卒業し、2018年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。2017年にギャラリイKで初個展。戸張は細い鉄棒を少しずつ溶かして溶接し成形している。それで表面がごつごつしている。

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 こちらは溶接して細い鉄棒を作りそれを組み立てて溶接したもの。上記の作品より前に採用していた手法だが、今回新しく制作したものだという。造形的にはきれいな作品に仕上がっている。

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 壁に掛けられていたぶっきらぼうな作品は、溶接の折りに垂れた鉄を再度溶接して作品化したものらしい。3種類の作品のなかで最もミニマルで、他の作品との比較で面白かった。

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 巷房2の柴崎和也は1982年、大阪府出身、2012年に多摩美術大学大学院美術研究科を修了している。2010年にギャラリー檜B・Cで初個展。その後ガレリア・グラフィカbisやギャラリー檜グループなどで個展を開いている。やはり鉄を溶接して作品を作っている。作品はしばしば穴=口があって空洞で、壺のようなイメージがあるが、壺のような実用性は全くなく、ユーモラスな形でごろんと転がっている。これで重量は70kgあるということだった。

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 二人に共通するのは多摩美術大学で多和圭三の教えを受けていることだ。製法が似ているのはそのためだろう。
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「磨。溶。繋。」
2019年11月11日(月)
11:30-19:00(最終日17:00まで)
ギャラリイK
東京都中央区京橋3-9-7 京橋ポイントビル4F
電話03-3563-4578
http://galleryk.la.coocan.jp/
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柴崎和也展
2019年11月11日(月)-11月16日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
巷房2
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビルB1F
電話03-3567-8727
http://gallerykobo.web.fc2.com/

 

コバヤシ画廊の西成田洋子展「記憶の領域2019」を見る

 東京銀座のコバヤシ画廊で西成田洋子展「記憶の領域2019」が開かれている(11月16日まで)。西成田は1953年茨城県生まれ、1987年より東京、水戸、ニューヨークなどでもう30回以上も個展を開いている。作品は大きな奇妙な立体で、古着などを縫い合わせて造形している。

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 古着のブラウスやブーツなど、素材としているのはボロ布やカバンなど、日常で使われていた古い捨てられていたような物だ。そんな負性をまとったものたちが西成田の手によって聖性を帯びた造形に変わっている。
 細部や小品の撮影に失敗して写真がブレてしまったが、使われている素材―靴とかシャツの袖とかが今までに比べて割合生な形で使われていた。にも拘わらず造形に違和感を感じさせなかった。いつもながら興味深い造形作品だ。
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西成田洋子展「記憶の領域2019」
2019年11月11日(月)−11月16日(土)
11:30−19:00(最終日17:00まで)
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コバヤシ画廊
東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1
電話03-3561-0515
http://www.gallerykobayashi.jp/

TOWEDの「もう無い図形」を見る

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 東京曳舟のギャラリーTOWEDで「もう無い図形 内田百合香・福士千裕 二人展」が開かれている(11月24日まで)。二人の履歴をホームページから引く。
 内田は画家。1990年生まれ、神奈川県出身。中国:日本=4:1のクォーター。2013年に船戸厚志と「春のカド」を立ち上げ定期的に展覧会を企画。2018年、船戸厚志、村松佑樹とともにgallery TOWEDを立ち上げ、運営を行う。これまで新宿眼科画廊ほかで個展6回。
 福士は1989年横浜生まれ、絵描き。漫画を描いて作った漫画本をもって同人誌即売会COMITIAにしわしわとのサークル「五番街マック」としてヌッと出没したりもする。あとはウロウロしたり、歌を歌ったり、coffeeしたり、うどん食べたり、セルフケアしたり、YAKINしたりしている。これまでmograg galleryなどで個展4回。
ギャラリーの1階では二人の共作を、2階では内田と福士それぞれの作品を展示している。二人は横浜の美術予備校で一緒だったとかで、以前も二人の共作を発表しているという。
 まず、1階の共作から、

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 ついで2階の福士の作品、

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 同じく内田の作品、

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 ギャラリーは金土日のみのオープン。
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「もう無い図形」 内田百合香・福士千裕 二人展
2019年11月8日(金)-11月24日(日)
13:00-20:00(金・土・日・祝日のみ開廊)
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ギャラリーTOWED(トウド)
東京都墨田区京島2-24-8
https://gallery-towed.com/
※原公園横の信号のある交差点から数メートル

 

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ギャラリー古今の瀧田亜子新作展「陽光の洗足池」を見る

f:id:mmpolo:20191108203232j:plain 東京大田区洗足池のギャラリー古今で瀧田亜子新作展が開かれている(11月10日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。2年間ほど中国へ留学し書を学んできた。2003年ギャラリー・オカベで初個展、以来、なびす画廊での個展を中心に銀座の画廊で発表を繰り返してきた。一昨年なびす画廊が閉廊し、その後藍画廊やギャラリーなつかなどで個展を続けている。
 いつものように三角形のウロコ型を繰り返す大小様々なミニマル風の作品を展示している。ギャラリー古今は洗足池医院に併設されており、1階は医院の受付を兼ねている。展示は2階と3階までの3つのスペースが使われており、3階の小部屋には瀧田の書も展示されている。書は「ねむれない/一人で/月をながめる」と書かれている。

 絵はいつものモノクロームに藤色が加わっている。またすでに描いた作品を切って貼り合わせリズムに変化をつけている。入り口を入ってすぐ右手の大きな壺の後ろに展示されている作品が面白かった。

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 ギャラリーのある洗足池医院は東急池上線洗足池駅の改札を出てすぐ右手の洗足池商店街に面していて、駅から徒歩1分。洗足池駅の前は中原街道が走っていて、道の反対側は洗足池公園になる。画廊を出たあと、洗足池のほとりを散歩すれば秋を楽しめるのではないか。
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瀧田亜子新作展「陽光の洗足池」
2019年11月1日(金)−11月10日(日)
14:00−18:00(金土日のみ開廊)
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ギャラリー古今
東京都大田区上池台2-32-4
http://www.senzokuikeHP.com/cocon/