
長野県飯田市の飯田市美術博物館で「風景は語る2―自然の光―」が開かれている(8月23日まで)。ここに山本弘の名品3点と山本の先輩関龍夫の油彩2点、その他が展示されている。その山本弘の作品を紹介する。

「道祖神」油彩
1976年制作、「ヒロシ」のサイン。大胆な構図で、右端と下段に逆L字型に道が描かれている。その角のところに道祖神が描かれている。中心のモチーフ「道祖神」が分厚く塗られている。広い面積を占めているのは畑か野原か。この畑・野原の色彩と筆触が美しい。特にこの作品は山本弘のきわめて優れた才能を示している。

「風景」(仮題)油彩
1975年制作、「Hirossi」のサイン。おそらく飯田市の西にそびえる風越山を描いたものか。山本は風越山をしばしば描いているが、毎回異なる造形を示している。山本がカラリストであることがよく分かる。

「段丘」油彩
1978年制作、「弘」のサイン。山本は1979年は酒浸りのためか作品数はごくわずかで、19980年の1年間はアル中治療のために入院し、1981年は4月に退院したもののまた酒を飲む生活に戻り、7月に自死している。だからこの1978年が最後の制作の年とも言える。事実1977~1978年にかけて豊饒な作品が生まれている。飯田地方は東に天竜川が流れ、川の両岸が河岸段丘を作っている。何段もの崖が飯田地方の地形を作っている。その土が露出しているような段丘の崖を描いているのだろう。その崖に美を感じて作品化したのだろう。
以上3点の作品だが、改めて山本弘の素晴らしさを再確認した。山本さん、あなたやっぱり天才です。
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「風景は語る2―自然の光―」
2026年6月27日(土)-8月23日(日)
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飯田市美術博物館
長野県飯田市追手町2-655-7
電話0265-22-8118
























