2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧
東京西池袋のブックギャラリーポポタムで中田いくみ「つくも神ポンポン」展が開かれている(3月31日まで)。中田いくみは1982年生まれ、成城大学で学んだ後、バンダイビジュアル研究所でイラストレーションを専攻した。初め銀座のギャラリー銀座フォレストで…
東京神保町のThe Whiteで小川浩子展「地形分析」が開かれている(4月6日まで)。小川は埼玉県生まれ。1996年に日本大学芸術学部彫刻専攻を卒業している。2000年に東京銀座の青樺画廊で初個展、2005年からはギャラリーQで毎年ないし隔年で個展を開いていた…
東京竹橋の東京国立近代美術館で福沢一郎展「このどうしようもない世界を笑いとばせ」が開かれている(5月26日まで)。福沢一郎(1898-1992)は昭和戦前期から戦後まで日本の洋画界を牽引した画家だとちらしに書かれている。一般に福沢はシュルレアリスムの…
東京上野公園の東京都美術館で「人人展」が開かれている(3月31日まで)。知人を中心に作品を紹介する。 最初の部屋で2016年に亡くなった井上洋介を特別展示している。 井上洋介 田端麻子 郡司宏 内藤瑤子 冨樫憲太郎 大野俊治 成田朱希 古茂田杏子 亀井三千…
東京銀座のシロタ画廊で権正浩展が開かれている(3月30日まで)。権は韓国の作家で1944年生まれ。各地の美術館に作品が収蔵されているらしい。今回の個展は韓国の和紙(という言い方も変だが)で頭蓋骨を作っている。メインギャラリーに設置された頭蓋骨の数…
東京銀座のガルリSOLで松尾玲央奈展が開かれている(3月30日まで)。松尾は1984年、福岡県生まれ。2007年に女子美術大学芸術学部立体アート学科を卒業し、2012年に同大学大学院美術研究科美術専攻後期博士課程を修了している。博士論文は「抽象性と感情移入…
東京銀座のコバヤシ画廊で坂本太郎展-Voice-が開かれている(3月30日まで)。坂本太郎は1970年、埼玉県生まれ、2000年に愛知県立芸術大学大学院修士課程を修了している。都内では2000年に当時早稲田にあったガルリSOL、2001年以降銀座のフタバ画廊や小野画…
東京蒲田の学校法人片柳学園ギャラリー鸛(こうのとり)で「表層の冒険」が開かれている(3月31日まで)。現代日本の優れた抽象絵画の画家44名を集めた企画展だ。印象に残った作品を紹介する。 達和子 石井博康 近藤昌美 湯川雅紀 小鶴幸一 内海信彦 岩本拓…
東京上野桜木の櫻木画廊で山本挙志展「3542064」が開かれている(3月31日まで)。山本は1970年群馬県生まれ、1994年に東京藝術大学を卒業し、1996年に同大学大学院絵画科修士課程を修了している。2005年に大阪の画廊で初個展、ここ櫻木画廊では2013年以来4回…
東京立川市のたましんギャラリーで佐藤梨香展「あおちゃん、洗濯と顔」が開かれている(4月2日まで)。佐藤は多摩美術大学出身、詳しい履歴はよく分からない。1994年頃ギャラリーQで見た個展以来私の好きな画家の一人だ。 このたましんギャラリーは立川市に…
東京千駄木のギャラリーKINGYOで作間敏宏展「接着/交換」が開かれている(3月31日まで)。画廊に入ると1階の広いスペースの3面の壁の上部に写真らしきものが10点ほど展示されている。黒い枠に入った写真はスリガラスで覆われているせいもあってぼやけて見え…
新国立劇場が「こつこつプロジェクトーディベロップメント―」を始めた。最初はリーディング公演で『スペインの戯曲』と『リチャード三世』、『あーぶくたった、にいたった』を取り上げたが、私はシェイクスピアの『リチャード三世』と別役実の『あーぶくたっ…
東京神宮前のトキ・アートスペースで羽田雄貴展が開かれている(3月24日まで)。羽田は1986年愛知県生まれ、2011年に武蔵野美術大学大学院造形研究科日本画コースを修了している。2011年にアートスペース羅針盤で初個展だったが、それ以来の個展になる。グル…
東京京橋のギャラリーなつかで諸岡亜侑未展―Where am I-が開かれている(3月23日まで)。諸岡は1991年大阪生まれ、2017年の東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程を修了し、現在同大学で非常勤講師をしている。2012年の茨城での個展に続いて今回が2…
ベランダの植木鉢にスミレの花が咲いている。このスミレの名前がややこしい。スミレというのはこの写真の種の名前でもあるが、スミレ属の植物の総称でもある。種としてのスミレの学名はViola mandshuricaという。スミレ以外にもスミレの仲間にはタチツボスミ…
片山杜秀『音楽放浪記 日本之巻』(ちくま文庫)を読む。先日読んだ『音楽放浪記 日世界巻』の姉妹編だ。本書の元はやはり月刊誌『レコード芸術』2000年から2008年にかけて連載した「傑作!? 問題作!?」で、それをアルテスパブリッシングという出版社が『音盤…
東京銀座の銀座ニコンサロンで松本欣二写真展「媽媽(まま)」が開かれている(3月19日まで)。これがとても良かった。松本は1988年大阪府生まれ、2012年に日本写真映像専門学校を卒業している。2011年には日本広告写真家協会APAアワード2012写真作品部門 金…
笹木繁男著『藤田嗣治―その実像と時代―』(現代美術資料センター刊)が発刊された。上下2巻セットだが、今回上巻のみが刊行されている。下巻は5カ月ほど後になる予定。 大きさはA4判、上巻は横2段組で503ページ、内カラー口絵が19ページ、カラー図版は132点…
毎日新聞の書評欄に伊東光晴が橋本健二著『アンダークラス』(ちくま新書)について紹介している。本書の副題は「新たな下層階級の出現」。伊東によると、橋本は日本の階級構造を、資本家階級、労働者階級、農民や商店主のような旧中間階級、技術者、教員、…
東京銀座のStepsギャラリーで「遠くへII」が開かれている(3月20日まで)。これは早稲田大学内のWASEDAギャラリーで開かれている「遠くへ展」(3月5日―3月14日)に合わせて同一メンバーによる展覧会だ。ミラン・トゥーツォヴィッチと倉重光則、十河雅典が出…
日経トップリーダー編集・構成『なぜ倒産』(日経BP社)を読む。副題が「23社の破綻に学ぶ失敗の法則」とあり、表紙に協力として帝国データバンクと東京商工リサーチの名前がある。倒産した中小企業について、帝国データバンクと東京商工リサーチのデータを…
有楽町の東京国際フォーラムでArt Fair Tokyo 2019が開かれている(3月10日まで)。面白かったものをいくつか紹介する。 松本千里 ジャコメッティ:数億円するらしい 塩田千春 中沢研 ※これが完売だった! 金昌永 キース・ヘリング 中西夏之 ボルタンスキー …
3331アーツチヨダで3331アートフェアが開かれている(3月10日まで)。そこで気になった作品を紹介する。 日比野克彦 椿昇 高山登 堀浩裁 片山真理 持田敦子 岡田鉄平 遠藤麻衣 木村剛士 玉田多紀 岩村遠 ただ講堂での展示は雑然とした印象があった。アートフ…
東京西早稲田のWASEDAギャラリーで「日本・セルビア現代美術交流展 FAR AWAY 遠くへ」が開かれている(3月14日まで)。セルビアのミラン・トゥーツォヴィッチと日本の倉重光則、十河雅典が参加している。主催が早稲田大学長谷見雄二研究室、企画がSteps ギャ…
東京日本橋馬喰町のTAKU SOMETANIギャラリーで森茜個展「私が私であるために」が開かれている(3月10日まで)。森は1993年神戸市生まれ、2016年に大阪芸術大学版画コースを卒業し、現在女子美術大学大学院版画研究領域に在学中、先の五美大展に出品したが、…
東京日本橋小舟町のガルリアッシュで高山瑞展「余白のありて」が開かれている(3月16日まで)。高山は1993年神奈川県生まれ、2016年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業し、2018年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。グループ展には…
東京銀座のGINZAシックスの中央吹抜けに塩田千春のインスタレーションが展示されている。GINZAシックスのホームページから、 本作品は、《6つの船》をテーマに最大で全長5メートルにもなる6隻の船が中央吹き抜け空間を飾ります。これまでも塩田氏の作品には…
田房永子『他人のセックスを見ながら考えた』(ちくま文庫)を読む。過激なタイトルだが、ちくま文庫から出されたのだからそんなに下品ではない。もっとも最近会田誠の講義を聴講して精神的苦痛を受けたと大学を告訴した女性もいたから油断はできないが(誰…
熊谷に住む岳父を訪問した。土産代わりに野長瀬正夫の詩集『夕日の老人ブルース』(かど創房)を持参した。帰宅してしばらくしたら岳父より電話があり、本のお礼と著者について尋ねられた。詩集はおもしろくすぐ読んでしまったとのこと。 野長瀬は十津川出身…
東京六本木の国立新美術館で五美大展が開かれている(3月3日まで)。印象に残った作品を紹介したい。今回はその2として、造形大と日大芸術学部と女子美を取り上げる。【東京造形大学大学】 一柳孝司 高橋開人 石河麻瑚 【日本大学芸術学部】 成元遥 吉田純…