東京西池袋のブックギャラリーポポタムで中田いくみ「つくも神ポンポン」展が開かれている(3月31日まで)。中田いくみは1982年生まれ、成城大学で学んだ後、バンダイビジュアル研究所でイラストレーションを専攻した。初め銀座のギャラリー銀座フォレストで個展をし、その後いくつもの画廊で個展をしていて、最近は台湾の画廊と契約している。
今回中田の新刊コミック『つくも神ポンポン』(角川書店)が刊行されたのを記念してポポタムで個展が開かれた。中田の個展は最初のフォレストからずっと見ていたが、今回の絵が少し変わって見えた。そのわけを中田に訊くと、マンガを描き始めてから線の数が少なくなったせいではないかという。私から見て好ましい変化だった。
さてコミックは、手芸店を継いだ若者が、毛糸会社から預かっていたマスコット人形を譲り受けたところ、古い人形だったのでつくも神が付いていて、それが夜中に少女になって若者のところに現われ一緒に暮らすようになった話。それに若者が恋心を抱いている喫茶店の娘との淡い恋が絡められている。これがなかなか面白く一気に読んでしまった。
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中田いくみ「つくも神ポンポン」展
2019ン円3月21日(木)-3月31日(日)
13:00-20:00(土日祝は19:00まで)27日、28日休み
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ブックギャラリーポポタム
東京都豊島区西池袋2-15-17
電話03-5952-0114
http://popotame.net/