思考

山鳥重『「気づく」とはどういうことか』を読んで

山鳥重『「気づく」とはどういうことか』(ちくま新書)を読む。山鳥は失行症・失語症・失認症・健忘症などの高次脳機能障害の専門家。臨床の現場から脳の認知について独特の研究をしている。山鳥の『言葉と脳と心』(講談社現代新書)も極めて興味深く読ん…

執筆という行為自体が考える行為(再録)

ブログを書く時間がないので、以下、昔書いたのを再録する。 ルイーズ・バレット/小松淳子・訳『野性の知能』(インターシフト)に執筆という行為について興味深いことが書かれている。 ……言語は私たちにコミュニケーション能力を与えるものだし、私たちの…

執筆という行為自体が考える行為

ルイーズ・バレット/小松淳子・訳『野性の知能』(インターシフト)に執筆という行為について興味深いことが書かれている。 ……言語は私たちにコミュニケーション能力を与えるものだし、私たちの脳の構造にもうまく適している。しかし、それだけでなく、私た…

オクタビオ・パスと渡辺京二

ノーベル文学賞を受賞したメキシコの詩人オクタビオ・パスは『マルセル・デュシャン論』(書肆風の薔薇)で機械と人間を比較して、人間こそ不死だと書く。 これらの機械は、われわれの身体よりも長もちのする材料でできているにもかかわらず、われわれよりも…

記憶のかたち

お茶の水駅近くのお堀の岸に白い百合の花が咲いていた。よく知っている百合だ。何だったっけ? 「た」行の名前だった気がする。タメトモユリ(為朝百合)だったか、いや違う、タメトモユリはヤマユリよりも大きくて日本でもっとも華やかな白い百合だ。こんな…