2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和史

半藤一利「昭和史」(平凡社)を読む。 大変面白かった。小説家の歴史書はいつも面白い。 天皇側近や重臣、軍の上層部の暗躍で歴史が作られていく。 かつて加藤周一が司馬遼太郎を、英雄が歴史を作っていくとする英雄史観だと批判した。 小説家の歴史書は面…

稲作の起源

大日本農会主催の講演会「水田稲作の起源」を聴講した。 講演者は昨年末に講談社から「稲作の起源」を上梓した池橋宏さん。 講演の骨子は、稲作の起源は根菜農耕から生まれ、多年生の野生稲の株分けから現在の田植えをする稲作が始まったというもの。 これは…

御衣黄

近所の公園で桜の御衣黄(ギョイコウ)が満開だった。 花びらの色がやや薄黄色で地味なようでいて花びらが大きく結構華やか。 ミツバツツジやザイフリボク、スミレも満開だった。

スタニスワフ・レム

SF

あまり皆がほめるのでビデオを借りて、やっと「マトリックス1」を見た。これは「ブレードランナー」じゃんと言うと、事情通がいや「攻殻機動隊」だと教えてくれた。で、それも見た。 もう40年も昔「SFマガジンベスト」で筒井俊隆の短編を読んで強烈な衝撃を…

サイスタジオにおける清水邦夫作品公演#1

サイスタジオにおける清水邦夫作品公演#1を見る。 いずれも清水邦夫が若いときに書いた戯曲を再演したもの。 「行きずりの人たちよ」 演出:清水邦夫・松本典子 清水邦夫が昔ラジオドラマのために書いた戯曲。 舞台での上演は初めてという。主演:水谷豊 語…

中沢研展

銀座1丁目のギャラリー現で開かれている中沢研展を見る。 鉄線によるインスタレーション。 細長い鉄線を2本立てその頭を短い鉄線でつなぎ「コ」の字を立てたユニットを多数作る。 細い針金のような鉄線を天井近くに何本も平行に渡し、それにコの字のユニッ…

斎藤美奈子「物は言いよう」

斎藤美奈子「物は言いよう」(平凡社)を読む。 種々のセクハラ批判。 しかし、妊娠小説論や文章読本批判と違って、ある種当たり前なので、いつもの面白さがなくて食い足りない。