eitoeikoの「桜を見る会」に参加した

神楽坂のeitoeikoで「桜を見る会」が開かれている(4月25日まで)。今年はなぜか総理主催の「桜を見る会」が中止されたので、楽しみにしていた人たちのためにeitoeikoの癸生川ディレクターが企画して開催されることになった。近くの矢来公園の桜は散ってしま…

諏訪兼位『アフリカ大陸から世界がわかる』を読む

諏訪兼位『アフリカ大陸から世界がわかる』(岩波ジュニア新書)を読む。同じ著者の『岩石はどうしてできたか』(岩波科学ライブラリー)は難しかった。だが本書は若者向けということなのでだいぶ読みやすい。 まずアフリカ大陸の大きさが東京からオーストラ…

山本弘の作品解説(96)「童(仮題)」

山本弘「童(仮題)」、油彩、F4号(24.3cm×33.5cm) 1976年制作。山本弘46歳。最晩年の作品になる。仮題の童はキャンバスの裏面に誰かの手でそう書いてある。制作年と山本弘の署名は本人の手だ。しかし童が描かれていることは間違いない。戦後あたりの風俗…

絲山秋子『御社のチャラ男』の書評

絲山秋子『御社のチャラ男』(講談社)の書評が朝日新聞に載っていた(3月28日)。書評子は辛口斎藤美奈子、チャラ男について簡単にまとめているが、私の理解しているチャラ男とあまりにもピッタリ合っていて驚いた。 チャラ男の定義は一言ではいえないが、…

司馬遼太郎『この国のかたち一』を読む

久しぶり、20数年ぶりに司馬遼太郎『この国のかたち一』(文春文庫)を読む。1986年から1987年の2年間『文藝春秋』に連載した巻頭言をまとめたもの。結局この連載は10年以上続いたので評判が良かったのだろう。今回読み直してみて改めて司馬の魅力に取りつか…

高校の同級生のこと

3月29日の朝日新聞朝刊を開いて驚いた。高校の時の同級生が大きく取り上げられていた。「Reライフ」というページで、「輝く人 ノンフィクションライター 中澤まゆみさん(71)」とあり、彼女の経歴が詳しく載っている。その経歴、 なかざわ・まゆみ 1949年長…

ギャラリー Jyの染谷玲子展を見る

東京青山のギャラリー Jyで染谷玲子展が開かれている(4月19日まで)。染谷は1980 年、埼玉県生まれ。今回がこのギャラリー Jyでおそらく20回めのくらいの個展になる。私の好きな写真家だ。いつも若い女性のポートレートをフィルムカメラで撮っている。 今ま…

新型コロナウイルスで入院中の渡辺一誠さんの手記

新型コロナウイルス感染で入院中の渡辺一誠さんの手記がすごい。 https://forbesjapan.com/articles/detail/33415 これを読んで本当に外出は控えようという気持ちになった。 入院したら2週間はかかるらしいから。

『シルヴィア・プラス詩集』を読む

ここに掲げた絵は、雑誌『ちくま』4月号の表紙だ。この下手なような女性の絵は小林エリカが描いた詩人シルヴィア・プラスの肖像。表紙裏にシルヴィア・プラスについて小林エリカが書いている。 シルヴィア・プラスはアメリカ生まれの詩人、小説家。才色兼備…

水野朝『詩集ラピス・ラズリ』を読む

水野朝『詩集ラピス・ラズリ』(広瀬企画)を読む。本書を知り合いの画商さんから頂いた。水野は1945年生まれ、本書が10冊目の詩集となる。また水野は画家でもある。画家として作品を5万点以上作り、4千点作品を売ったと詩の中で書いている。 水野は中学生…

諏訪兼位『岩石はどうしてできたか』を読む

諏訪兼位『岩石はどうしてできたか』(岩波科学ライブラリー)を読む。諏訪は名古屋大学名誉教授でありながら歌人でもあり、朝日歌壇に何度も選出され歌集も発行しているという。先月亡くなったと新聞の訃報欄で見て、岩石に関する著書も読んでみたいと手に…

東京都美術館の「人人展」を見る

東京上野公園の東京都美術館で「人人展」が開かれた(3月27日まで)。今回が第44階で、3月一杯の会期の予定だったが、コロナ騒ぎで会期が短縮されてしまった。私は見ることができたので、知人の作品ほかを紹介する。なお参加作家は34人になる。 内藤瑤子 大…

上野の森美術館のVOCA展2020を見る

東京上野公園の上野の森美術館でVOCA展2020が開かれていた(3月27日まで)。本来の会期は3月30日までだったが、コロナ騒ぎで会期短縮で終わってしまった。幸い見る事ができたので受賞作品と気になった作品を紹介する。 黒宮菜菜【VOCA佳作賞】 Nerhol(田中…

加藤典洋『僕が批評家になったわけ』を読む

加藤典洋『僕が批評家になったわけ』(岩波現代文庫)を読む。「批評とは何か」を考えて本書を書いたという。批評には文芸批評という狭義の批評と、評論という広義の批評があるという。この辺からもうよく分からない。 加藤は初期に『文藝』という雑誌から新…

エッジでサラ・ケイン作、川口智子演出のパンクオペラ『4時48分 精神崩壊』を見る

渋谷のスペースエッジでサラ・ケイン作、川口智子演出のパンクオペラ『4時48分 精神崩壊』を見る。作曲が鈴木光介。 サラ・ケインはイギリスの劇作家、1971年生まれだが、28歳のときうつ病で自死している。川口は10年前からサラ・ケインの芝居を上演している…

あをば荘の2人展の入日洋子が興味深い

東京墨田区のあをば荘でヨーコ・アンドレンYoko Andrenと入日洋子の2人展が開かれている(3月30日まで)。その入日の作品が興味深い。入日は1991年岡山県生まれ、2015年にスウェーデン王立美術大学へ留学し、2017年に筑波大学大学院人間総合科学研究科を修了…

コバヤシ画廊の坂本太郎展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で坂本太郎展が開かれている(3月28日まで)。坂本太郎は1970年、埼玉県生まれ、2000年に愛知県立芸術大学大学院修士課程を修了している。都内では2000年に当時早稲田にあったガルリSOL、2001年以降銀座のフタバ画廊や小野画廊、ギャ…

歌人 諏訪兼位氏亡くなる

今朝(3月22日)の朝日歌壇の高野公彦選の筆頭は諏訪兼位だった。 「わすれても大丈夫、僕が覚えておくよ」日福大生の認知症カルタ (名古屋市)諏訪兼位 選評「一首目、日本福祉大の女子学生たちが作ったカルタ。どの札も優しさに満ちているのだろう。なお…

27年前の戦後日本美術ベストテンを見直す

久しぶりに『芸術新潮』1993年2月号を書棚から取り出した。30人の美術評論家が選んだ戦後美術のベストテンが特集されている。1993年、平成5年、戦後48年。この年は現天皇の当時皇太子が結婚した。細川護熙・非自民8党派連立内閣成立、田中角栄元首相が亡く…

宇フォーラム美術館の達和子展を見る

東京国立の宇フォーラム美術館で達和子展が開かれている(4月5日まで)。達は1947年滋賀県生まれ。1969年に武蔵野美術大学を卒業している。その後1975年から15年間ほど香港に住み、2000年には武蔵野美術学園造形芸術研究科を卒業している。 達には大作が似合…

Stepsギャラリーの勝田徳朗展「営みの在処」を見る

東京銀座のStepsギャラリーで勝田徳朗展「営みの在処」が開かれている(3月21日まで)。勝田は1953年千葉県生まれ、1977年に東京造形大学造形学部美術学科を卒業している。ルナミ画廊を始め各地の画廊でもう30回以上個展を繰り返している。以前SPCギャラリー…

美濃瓢吾『浅草木馬館日記』を読む

美濃瓢吾『浅草木馬館日記』(筑摩書房)を読む。美濃は毎年3月に上野の東京都美術館で開かれる「人人展」の常連画家で、「大入」と書かれた文字の前に招き猫が座っている絵を描き続けている。初めて彼の個展を見たのは上野仲通りの入口近くのビルの高い階に…

かわかみ画廊の川城夏未展を見る

東京北青山のかわかみ画廊で川城夏未展が開かれている(3月22日まで)。川城は1968年神奈川県生まれ、1992年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業、1995年東京藝術大学大学院美術研究科油画修士課程を修了している。2017年には損保ジャパン日本興亜美術館…

先崎学『摩訶不思議な棋士の脳』を読む

先崎学『摩訶不思議な棋士の脳』(日本将棋連盟)を読む。将棋の先崎9段の『週刊文春』の連載エッセイをまとめたもの。先崎は文章が上手くわずか3ページずつの短いエッセイながらちゃんと読ませるから大したものだ。 とは言え、短いので傑作といえるのはそん…

曳舟周辺の画廊を回る

東京墨田区の曳舟駅周辺に小さな画廊が点在している。そのうち3軒を回ってみた。 TOWEDでは「日々 HIBI」というグループ展をやっていた、綱田康平、小淵祥子、佐貫絢郁の3人展。綱田は1988年北九州市生まれ、2013年に京都市立芸術大学大学院修士課程修了。小…

生々流転ということ、人はみな大陸の一塊。本土のひとひら

先日紹介した大矢雅章『日本における銅版画の「メティエ」』(水声社)の中に脅威深いエピソードが綴られていた。祖母の臨終に立ち会った経験から「生々流転」を体得したという。祖母の闘病の終わりに立ち会った時、集まった親類達の顔、姿がよく似ているこ…

ギャラリーせいほうの石山修武展を見る

東京銀座のギャラリーせいほうで石山修武展「建築ドローイング・石彫 アジアでの仕事」が開かれている(3月14日まで)。石山は1968年早稲田大学院建設工学科修士課程を修了している。すぐに設計事務所を開設し早稲田大学教授も務めた。現在名誉教授となって…

大矢雅章『日本における銅版画の「メティエ」』を読む

大矢雅章『日本における銅版画の「メティエ」』(水声社)を読む。300ページを超える分厚いもの。副題が「1960年以降の日本現代銅版画表現のひろがりからの考察」とある。なんだか難しそうだ。読んでいくと、出典にはすべて註が付されていて、巻末に註が187…

√kコンテンポラリーの原口典之展を見る

東京神楽坂に新しくオープンした√kコンテンポラリーで原口典之展が開かれている(5月6日まで)。√kコンテンポラリーは京橋の加島美術が新しく神楽坂に開いた現代美術を扱う画廊だ。1、2階の300平米の展示スペースに地下にも180平米のスペースを持つかなり…

うしお画廊の深沢軍治展を見る

東京銀座のうしお画廊で深沢軍治展が開かれている(3月21日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、1971年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。深沢は様々な画廊で個展を開いているが、みゆき画廊やそれを受けついだうしお画廊での発表が多い。 深沢…