2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Kanda & Oliveiraの福田尚代展を見る

千葉県西船橋のKanda & Oliveiraで福田尚代展「ひとすくい」が開かれている(6月29日まで)。福田は埼玉県出身、1992年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了し、1994-2000年にアメリカに在住した。 福田は本のページを折り曲げたり、消しゴムを彫刻…

ギャラリーSAOH & TOMOSの鷹尾葉子展を見る

東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで鷹尾葉子展「―何処へ―焼物と蜜蝋画展」が開かれている(6月29日まで)。鷹尾は1950年東京生まれ、1972年多摩美術大学油画科を中退し、1982年アトリエ飛行船陶芸研究所入所。1987年初個展、以来各地で個展を開いている…

ギャルリー東京ユマニテの加納光於展を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテで加納光於展が開かれている(6月22日まで)。ギャラリーのHPから。 加納光於(1933-)は独学で銅版画を学び、1950年代半ばから作品を発表。1960年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど…

藍画廊の酒井みのり展を見る

東京銀座の藍画廊で酒井みのり展「家は記憶が崩れない」が開かれている(6月22日まで)。酒井みのりは2011年日本大学芸術学部美術学科版画専攻を修了している。2013年から藍画廊で連続して個展を開き、今回がもう10回目になる。 奥の部屋にはリトグラフの小…

巷房の遠藤一成展を見る

東京銀座の巷房で遠藤一成展が開かれている(6月22日まで)。遠藤一成は1971年山形県生まれ、履歴には韓国、オランダ、オーストリアなどで何度も個展を開いたとあるが、日本ではエキジビットライブや巷房で個展を繰り返したようだ。 3階の巷房1では静物画…

スカイ・ザ・バスハウスの森万里子展を見る

東京谷中のスカイ・ザ・バスハウスで森万里子展「古事記」が開かれている(7月27日まで)。森万里子は1988年文化服装学院スタイリスト科卒業後、渡英。ロンドンのバイアム・ショウ美術学校、1989年から1992年にはチェルシー美術大学(ロンドン芸術大学)で学…

大江健三郎・江藤淳『大江健三郎 江藤淳 全対話』を読む

大江健三郎・江藤淳『大江健三郎 江藤淳 全対話』(中央公論新社)を読む。全対話とあるが、1960年、1965年、1968年、1970年の4回になる。 1960年の対話は安保改定に関するもので、政治に無関心な層が多い『週刊明星』で行われ、わずか6ページにしか過ぎな…

ギャラリーQの滝本優美展を見る

東京銀座のギャラリーQで滝本優美展が開かれている(6月15日まで)。滝本優美は1992年東京都生まれ、2016年に武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻を卒業し、2018年に同大学大学院修士課程油絵コースを修了している。JINENギャラリーやコバヤシ画廊で個展を開い…

いりや画廊の奥田誠一個展を見る

東京北上野のいりや画廊で奥田誠一個展「surface-存在の揺らぎ―」が開かれている(6月22日まで)。奥田は1962年滋賀県生まれ、1985年に滋賀大学教育学部を卒業している。主に京都の画廊で個展を行ってきた。ここいりや画廊では2022年に個展を開いている。 …

ギャラリー・ビー・トウキョウの早川温人展を見る

東京京橋のギャラリー・ビー・トウキョウで早川温人展が開かれている(6月15日まで)。早川は2001年栃木県生まれ、2022年に桐生大学短期大学部アート・デザイン科を卒業し、2024年に武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻を卒業、現在同大学大学院造形研究科油絵…

巷房1の弓良麻由子展を見る

東京銀座の巷房1で弓良麻由子展が開かれている。弓良は1984年東京生まれ、2007年に日本大学芸術学部彫刻コースを卒業し。2009年に武蔵野美術大学大学院彫刻コースを修了している。2006年に日大江古田校舎で初個展、以来ギャラリイK、ギャラリーブロッケン、…

ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』を読む

ジャック・ケルアック、青山南・訳『オン・ザ・ロード』(河出文庫)を読む。原書は1957年に出版され、日本でも1950年代にすでに『路上』の題名で翻訳発行されていた。アメリカで原書が発行されてすぐベストセラーとなり、ビート・ジェネレーションのバイブ…

ポーラ ミュージアム アネックスの久保寛子展を見る

東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスで久保寛子展「鉄骨のゴッデス」が開かれている(6月9日まで)。久保は1987年広島県生まれ、テキサスクリスチャン大学美術修士課程修了。一昨年には広島文化新人賞を受賞している。 本展の目玉は防風ネットを使用…

Stepsギャラリーの吉岡まさみ展を見る

東京銀座のStepsギャラリーで吉岡まさみ展「secret memory」が開かれている(6月15日まで)。吉岡は1956年山形県生まれ。1981年に東京学芸大学教育学部美術科を卒業している。1982年に東京のかねこ・あーとGIで初個展、以来同画廊やときわ画廊、巷房などさ…

好文画廊の柴田美智子展を見る

東京日本橋浜町の好文画廊で柴田美智子展「触れるもの、絶対に触れないもの」が開かれている(6月9日まで)。柴田は1955年東京都江東区生まれ、1980年〜83年に美学校で菊畑茂久馬に師事している。1994年好文画廊で初個展、以来ギャラリーフレスカ、Keyギャ…

練馬区立美術館の三島喜美代展を見る(その2)

東京練馬区の練馬区立美術館で三島喜美代展「未来への記憶」が開かれている(7月7日まで)。三島喜美代は1932年生まれ、今年92歳になる。その非常に重要な回顧展になっている。三島は日常的な品物や新聞雑誌、ゴミ箱などを陶で作っている。それだけでもユニ…

練馬区立美術館の三島喜美代展を見る(その1)

東京練馬区の練馬区立美術館で三島喜美代展「未来への記憶」が開かれている(7月7日まで)。三島喜美代は1932年生まれ、今年92歳になる。その非常に重要な回顧展になっている。三島は日常的な品物や新聞雑誌、ゴミ箱などを陶で作っている。それだけでもユニ…

小野寺拓也・田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』を読む

小野寺拓也・田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレット)を読む。「はじめに」で、「ナチスは良いこともした」という議論が、定期的に繰り返されていると書き、それが本当かを丁寧に反証している。 ヒトラーは選挙で勝ったから…