風俗

ヤマザキマリの人生相談を下品な興味で読む

ヤマザキマリが毎日新聞に毎週人生相談の回答をしている。今回は「性生活に興味を持たぬ妻」というタイトル(2022年8月6日付)。 結婚生活1年半の妻と「生の不一致」に悩んでいます。私は性生活をもっと充実させたいのですが、妻は性的なことに興味がなく…

中島らも『中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇』を読む

中島らも『中島らもの特選明るい悩み相談室 その1 ニッポンの家庭篇』(集英社文庫)を読む。昔朝日新聞に連載し、それを朝日新聞文庫7巻にまとめたのを再編集したもの。 夫と娘のおそろしい商談 【問】 「おっぱいさわらせて」 「500円くれたら」 「200円…

クレオパトラ一族の複雑な家族関係

昨日紹介したポーランドのノーベル文学賞受賞詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカは、30年にわたり数百冊の本の書評を書いてきた。その一部が、『シンボルスカ詩集』(土曜美術社出版販売)に抄録されている。そこに取り上げられているアンナ・シヴィデルクヴナ…

米原万里『旅行者の朝食』を読む

米原万里『旅行者の朝食』(文春文庫)を読む。米原の描いた食べものに関するエッセイをまとめたもの。米原のエッセイや小説には外れがない。どれも傑作だ。 この平凡なタイトルについて、ロシアの小咄が紹介される。 「日本の商社が「旅行者の朝食」を大量…

丸谷才一『猫だつて夢を見る』を読む

丸谷才一『猫だつて夢を見る』(文春文庫)を読む。丸谷才一の博識を楽しむ。 1975年の統計で韓国人一人あたりの平均1日の唐辛子消費量は5グラムから6グラム。ところが日本人の消費量は一人年間1グラム。これぢやあ、はつきりと文化が違ふ。韓国系日本人…

吉行淳之介『やわらかい話2』を読む

吉行淳之介『やわらかい話2』(講談社文芸文庫)を読む。副題が「丸谷才一 編、吉行淳之介対談集」。やわらかい話というタイトルだけあって、艶めいた対談を集めている。 東郷青児は画家。現在のSOMPO美術館は(旧館名:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜…

永井荷風『鴎外先生』を読む

永井荷風『鴎外先生』(中公文庫)を読む。副題が「荷風随筆集」、3分の1強が鴎外について書かれている。荷風は鴎外を尊敬し師と仰いでいる。こんなことを書いているほど。 文学者になろうと思ったら大学などに入る必要はない。鴎外全集と辞書の言海とを毎日…

美を決める要素は眼か口か

最近はコロナ禍で皆マスクを付けている。顔の下半分が隠されて、親しい人でもないと見わけがつかない。きれいな女性がいてもそれが分からない。ちょっと美人に不利な時代かもしれない。 ここにamazon prime videoの広告がある。モデルは河合優実というきれい…

吉行淳之介『恐怖・恐怖対談』と『恐・恐・恐怖対談』を読む

吉行淳之介『恐怖・恐怖対談』と『恐・恐・恐怖対談』(どちらも新潮文庫)を読む。まず『恐怖・恐怖対談』はあまり面白くなかった。 斎藤茂太と脳梅毒について語る。 斎藤 脳梅毒についてもう一つだけ申し上げると、戦後に、精神医学治療史に残るような大成…

酒村ゆっけ、『無職、ときどきハイボール』を読む

酒村ゆっけ、『無職、ときどきハイボール』(ダイヤモンド社)を読む。以前、東大教授で、宇宙論・地球系外惑星の専門家須藤靖が朝日新聞の書評欄に、酒村ゆっけ、『無職、ときどきハイボール』(ダイヤモンド社)を紹介していた(4月10日付)。 須藤はテレ…

吉行淳之介『特別恐怖対談』を読む

吉行淳之介『特別恐怖対談』(新潮文庫)を読む。12年間にわたって『小説新潮』誌上で行われた40回の「恐怖対談」シリーズの最終巻。面白かったエピソードをいくつか抜き書きする。 40回の対談で初めてという女性の瀬戸内寂聴との対談は「女の髪の毛について…

伊東深水の描く日劇ミュージックホール

伊東深水 現在東京ステーションギャラリーで開かれている「コレクター福富太郎の眼」に出品されている伊藤深水の「戸外は春雨」が朝日新聞に紹介された(6月15日付)。これについて大野拓生が書いている。 (……)気品の漂う美人画で戦後に高い人気を集めた…

「この土地は売り物ではありません」

東京渋谷区松濤に「この土地は売り物ではありません」と看板がでている割合広い駐車場(間口12m、奥行25m)がある。こんな高級市街地なのにもう何年も駐車場のままだ。なぜだろう。「本駐車場の所有者は、本駐車場を売却処分する意思はありません」と続けてい…

ときどき、不思議な軀がある

吉行淳之介『鞄の中味』(講談社文芸文庫)を読む。吉行38歳から51歳にかけて書かれた短篇20篇を収めている。これらがとても完成度が高い。昔本書の単行本が出版されたとき、購入した記憶がある。瀟洒な箱に入っていた。 さて、本書中の「百メートルの樹木」…

澁谷知美『日本の包茎』の書評を読んで

澁谷知美『日本の包茎』(筑摩選書)の書評を渡邊十絲子が書いている(毎日新聞4月3日付)。本書の副題が「男の体の200年史」というもの。渡辺は書く。 ……多くの男性は包茎を恥と感じるが、その価値観は男性だけのもので、女性は全然気にしていない。包茎…

高峰秀子『にんげん住所録』を読む

高峰秀子『にんげん住所録』(文藝春秋)を読む。先月某所で一時手許に読む本がなくなって、某所の自由に読める小さな本棚から借りたもの。高峰のいつもの読みやすいエッセイが並んでいる。 その中で子供のころから映画の子役として引っ張りだこの忙しさだっ…

抜け感という言葉

朝日新聞のコラム「古田徹也の言葉と生きる」が、「〇〇感、独特の面白さも」と題して書いている(11月26日)。 昨今濫用されがちな「〇〇感」という言葉だが、この種の言葉には独特の面白い側面も見て取れる。 たとえば、ファッションの分野などでいま頻出…

渡辺えりの人生相談

毎日新聞の「人生相談」で65歳の男性の相談に渡辺えりが答えている(11月21日)。 妻がいるのですが、この年になっても女性にもてたいと思う気持ちが抑えられません。真面目な顔をしていても、街ゆく女性を見ていやらしい妄想をしてしまいます。これからの人…

ギャラリーZaroffの佐藤宏三個展「誘惑」を見る

東京初台のギャラリーZaroffで佐藤宏三個展「誘惑」が開かれている(9月12日まで)。ここに掲げたDM葉書は極めておとなしい絵柄で、ほとんどは緊縛された女性を描いている。SMの世界を描いた個展だ。佐藤さんは私とfacebook友だちの日本画家で、以前も吉祥…

高橋源一郎『誰にも相談できません』を読む

高橋源一郎『誰にも相談できません』(毎日新聞出版)を読む。毎日新聞におよそ5年間にわたって掲載された「人生相談」から100本を選んだもの。主に家庭内の悩み、夫婦や親子、嫁姑、恋人、友人、悩みは様々だ。『アンナ・カレーニナ』の有名な言葉「幸福な…

どどめ色という不思議な色

朝日新聞の校閲センターの佐藤司が「ことばサプリ」というコラムに「どどめ色」を取り上げていた(6月20日、朝日新聞)。校閲センターといえば言葉の専門家、半端な部署ではない。ただ、このことについては書きづらく2か月近く取り上げるのを躊躇してきた。 …

角川春樹と林真理子の対談が面白い

『AERA dot』で角川春樹と林真理子が対談しているが、春樹の発言がぶっ飛んでいて面白い。 角川:……ただ、コロナに関しては、話すと長いから結論だけ言うと、前に林君も行った明日香宮(北軽井沢)で、毎月、1回目、2回目、3回目と3回神事をやって、5月7日に…

はみだしYouとPia

「はみだしYouとPia」というツイッターを書いている人がいる。昔発行されていた『Weeklyぴあ』にその名前のコラムがあった。その中から面白いと思ったものを選んで載せているらしい。私もそこに投書していたことがあるので見てみた。この雑誌は創刊半年後か…

墨田区の廃屋

墨田区の一角に廃屋がある。片側1車線の道路に面した駐車場の扉が半ば開いていて庭が見える。いまはほとんど木が茂っているが以前は車庫だったのだろう。 Google mapで空から見ると、中央の空き地の北(上)がその廃屋だ。間口10m、奥行20mの200平米、およ…

浅田次郎のお母さんのエピソード

朝日新聞に連載コラム「かあさんのせなか」があって、今日は浅田次郎だった。「タフで恋多き永遠の神秘」となっている。記者の聞き書きのようだ。 浅田次郎のお母さんは美しい人だったという。浅田の小説が映画化されて女優さんと会う機会があったが、おふく…

旅行する時のコツ

古い資料を整理していたら、25年前の新聞の切り抜きが出てきた。以前も一度紹介したことがあったが、もう少し詳しく紹介したい。(宮崎章夫「旅の師匠」朝日新聞1995年6月6日夕刊)。 宮沢は自分には「旅の師匠」がいると書く。あるテレビ局に勤めていたF氏…

マスクを外すとなぜがっかりするのか?

昨日のブログに美醜は眼ではなく口の形で決まると書いた。それに対して友人が「説得力ある文章でうなづきそうになった。でも私の場合、マスクを外すとがっかりすることが多いのは何故?」とコメントしてくれた。 私も同じ経験をしている。有名なYou Tuberの…

マスクで覆った顔は・・・

コロナ禍のためマスクの着用が推奨されている。ほとんどの人がマスクを付けていて、さすがに知人では誰か分からないと言うことはない。しかし、あまり知らない人やテレビでたまに見る人も誰か分からないことが多い。 面白かったのは、美人の知人がマスクをし…

詐欺師に会った

たとうを求めて新宿の世界堂へ行ったが、注文して2週間かかると言われた。お茶の水の文房道へ行ったら3日間でできるという。それを注文してお茶の水駅まで戻った。暑い中坂道を登って行ったが、半分口を開けてぼうっとした顔をしていたのだろう。見知らぬ男…

「お尻にさわる」

先だって若い女性画家がFacebookに書いていた。 先生「〇〇さんっていう絵描き知ってる?(普通の絵に関してのお話の中で)」私「知ってます! 母のお尻を触った人です!(*・∀・*)」先生「あの人は誰でも触るの!」私「知ってます!(*・∀・*)」二世絵描きは…