渡辺えりの人生相談

 毎日新聞の「人生相談」で65歳の男性の相談に渡辺えりが答えている(11月21日)。

 妻がいるのですが、この年になっても女性にもてたいと思う気持ちが抑えられません。真面目な顔をしていても、街ゆく女性を見ていやらしい妄想をしてしまいます。これからの人生が何年あるかわからないので、思い残すことなく生きた方がいいという半面、こんなに不真面目でよいのだろうかとも考えてしまします。このような自分をどうしたらよいでしょうか。(65歳・男性)

 渡辺えりの回答、

 私の友人の俳優(66)は女の人と話していると、洋服が透けて裸に見えてくるそうです。どうしても性的な対象に見えてしまうのだとか。しかし女性にはとても優しく、不謹慎な態度を取るわけでもありません。

 また、年配の男性の歌手はコンサートで、客席のすてきな女性を見つけ、その人に向けて歌っていると言っていました。そして「男性は女の人を性的な対象として見るのが普通だ」というのです。実際にそういう関係になることはなく、常に妄想しているそうです。私がこれを聞いたのは昨年ですが、「普通だ」とは全く知りませんでした。(後略)

 

 渡辺の友人の俳優って、私の友人の池田君ではないだろうかと一瞬思ったが、年齢が6歳違うし、池田君は俳優ではなく技術士だ。それにしてもそんなことを考える年配の男性がいるんだと改めて感心する。

 私も病気をしたこともあって、もう完全に枯淡の境地だ。いや、池田君、私の分も頑張ってください。そういえば団鬼六も70歳のときに23歳のキャバクラ嬢さくらに会って愛人にする。しかし団はもう性的に不能で抱くことができない。それを試みることもしない。このあたりが平均値なのではないか。

 

団鬼六『最後の愛人』を読む

https://mmpolo.hatenadiary.com/entry/20071214/1197576780

 

 

 

最後の愛人 (無双舎文庫)

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  • 作者:鬼六, 団
  • 発売日: 2010/05/20
  • メディア: 文庫