2026-01-01から1年間の記事一覧
東京表参道のファーガス・マカフリー東京でウルス・フィッシャー展「間違い探し」が開かれている(7月4日まで)。ウルフ・フィッシャーは1973年スイス・チューリッヒ生まれ、世界各地で個展を開いている。 ギャラリーのウェブサイトより、 1階では、「キャ…
井上ひさし『盗む男』(中公文庫)を読む。副題が「ミステリ短篇選」で、7篇のミステリと3篇のエッセイを収めている。最初の「ドラ王女の失踪」を読み始めて、このかったるい会話は何なんだと思った。これは若書きだろうかと思ったら、40歳くらいの時の作…
六本木の国立新美術館で「第100回 国展」が開かれている(5月11日まで)。国立新美術館の1階、2階、3階を使った膨大な数の作品が展示されている。知人が招待状を送ってくれたので行ってきた。一通り見て回って印象に残ったものを紹介する。 永井守 開光…
矢島渚男『身辺の記Ⅲ』(紅書房)を読む。矢島渚男は蛇笏賞を受けたベテラン俳人。読売俳壇の選者をしている。本書はその主宰する『梟』に連載したものから89篇を収録したもの。いずれも見開き2ページと短いが、さすが俳人読みごたえがある。 芭蕉の『おく…
東京上野の東京都美術館で「九条美術展」が開かれている(5月10日まで)。「九条美術展」は九条美術の会が主催する公募展。憲法を守り生かすという一点で結集した美術家たちが2004年に設立した美術家の会。知人が出品しているので招待状をもらったが、もと…
東京銀座のコバヤシ画廊で前本彰子展「月読 明けない夜」が開かれている(5月9日まで)。前本彰子は石川県に生まれる。1980年京都精華短期大学絵画専攻科卒業、1982年Bゼミスクール修了。1983年よりコバヤシ画廊をはじめ個展多数。今月から東京都現代美術…
東京人形町のJINENギャラリーでオーライタロー展「堀留町とその周辺」が開かれている(5月10日まで)。オーライタローは1963年宮崎市生まれ、武蔵野美術大学で赤穴宏氏に師事、油絵を学ぶ。1999年より古茂田杏子氏に師事、銅版画を学ぶ。2014年よりおおらい…
東京人形町のJINENギャラリーでおおらいえみこ展「枠にはまる」が開かれている(5月10日まで)。おおらいえみこは1962年埼玉県出身。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科を卒業、のち銅版画を古茂田杏子に学んでいる。 今回おおらいえみこは…
池田嘉郎『悪党たちのソ連帝国』(新潮選書)を読む。ソ連時代の指導者、レーニン、スターリン、フルシチョフ、ブレジネフ、アンドロポフ、ゴルバチョフの6人を取り上げて、その簡単な評伝を書いている。一人当たり30~40ページ程度なので簡単な伝記になる…
東京銀座の巷房1で古茂田杏子展が開かれている(5月2日まで)。古茂田杏子は1946年生まれ、両親とも画家で、父が古茂田守介、母が美津子、2012年に目黒区立美術館で古茂田守介+古茂田美津子展が開かれた。 久しぶりの個展だった。古茂田杏子が個展会場に…
東京神楽坂のeitoeikoで「桜を見る会」展が開かれている(4月30日まで)。 参加メンバーは大洲大作、岡本光博、小宮りさ麻吏奈、三田村光土里、村田峰紀、フクモ陶器、藤井健仁の7名。 ギャラリーのホームページから、 内閣総理大臣の主催によって1952年か…
東京銀座のギャラリーQで土方英俊展が開かれている(5月2日まで)。土方英俊は1977年三重県生まれ、2003年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業し、2007年に正眼短期大学禅・人間学科を卒業している。2004年にギャラリーエスで初個展、その後2024…
東京市ヶ谷のギャラリーαMで飯川雄大展「デコレータークラブ:すべて違う姿」が開かれている(6月13日まで)。飯川雄大は1981年兵庫県生まれ、2003年成安造形大学芸術学部情報デザイン学科ビデオクラスを卒業している。兵庫県立美術館や彫刻の森美術館、桐…
デイヴィッド・ロッジ『小説の技巧』(白水社)を読む。訳者が柴田元幸と斎藤兆史。『交換教授』を書いたイギリス作家であり、批評家のロッジが、新聞の日曜版に1年間50回連載したもの。毎回テーマを立て、それに関した作品を引用し解説を加えている。ロッ…
東京竹橋の東京国立近代美術館で下村観山展が開かれている(5月10日まで)。美術館のホームページより、 日本画家・下村観山は紀伊徳川家に代々仕えた能楽師の家に生まれ、橋本雅邦に学んだのち、東京美術学校に第一期生として入学しました。卒業後は同校で…
千早耿一郎『悪文の構造』(ちくま学芸文庫)を読む。副題が「機能的な文章とは」。これは名著と言っていいのではないか。ここで取りあげる悪文とは、機能的でない文章、論理的でない文章を指す。 千早は、日本語は非論理的かと問う。 いままで日本語は、ど…
東京三越前の椿近代画廊で伊勢裕人展が開かれている(4月25日まで)。伊勢裕人は1973年東京都生まれ。2002年に多摩美術大学美術学部二部絵画学科油画専攻を卒業している。2003年から2025年までギャラリー・ビー・トウキョウで何度も個展を開いている。その…
東京銀座のギャルリ・シェーヌで瀧田亜子展が開かれている(4月25日まで)。瀧田亜子は東京生まれ、青山学院女子短期大学芸術学科を中退した後、中国ウルムチの新彊大学や杭州市の中国美術学院で書を学んでいる。帰国後早見芸術学院で日本画を学んだ。2003…
今村仁司『マルクス入門』(ちくま新書)を読む。昨年読んだものだが、印象に残ったところを書き留めたい。 歴史は自然的因果律による決定のようにつくられるのではなく、人間的主体(個人と集団)の行動によってつくられる。主体もまた自分のつくった歴史に…
東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで西村祐美展「SEQUENCE」が開かれている(4月25日まで)。西村祐美は1984年福岡生まれ、2007年に多摩美術大学美術学部情報デザイン学科を卒業した。本ギャラリーのほか、iwaoギャラリーなどで個展を開いている。 西村は…
東京新富町のガルリSOLで萩原亮展「workflow3/3:retopologiy」が開かれている(4月18日まで)。萩原亮は1985年神奈川県生まれ、2011年に東京藝術大学彫刻科を卒業し、2013年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。過去にいりや画廊などで個展を…
東京銀座のギャラリー広田美術で阿部ふみ展「点々縞々」Part2「顔」が開かれている(4月18日まで)。阿部ふみは1980年東京生まれ、2007年に東京藝術大学美術学部油画専攻を卒業している。2011年みゆき画廊で初個展、その後広田美術で個展を繰り返し行って…
奈倉有里『ロシア文学の教室』(文春新書)を読む。ロシア文学者の沼野充義が毎日新聞に書評を書いていた。 著者は最近活躍が目覚ましい新世代のロシア文学者。本書は斬新なロシア文学入門書であると同時に、さわやかな学園青春小説でもある。というのも、20…
澁谷由里『張作霖』(岩波新書)を読む。袖の惹句から、 馬賊の頭目から満洲の覇者となり、日本軍に爆殺された張作霖(1875-1928)。その生涯は、近代国家・中国が生まれゆく道と日本の大陸進出とが交差するところに存在した。袁世凱、段祺瑞、孫文など同時…
東京恵比寿の東京都写真美術館で「養老孟司と小檜山賢二の虫展」がひらかれている(5月24日まで)。虫たちを数百倍に大きくした写真で紹介している。とにかくその迫力がすごい。 キンイロネクイハムシ ハリネズミトゲムシ アシナガメクラチビゴミムシ アオ…
東京渋谷のGYREギャラリーでザドック・ベン=デイヴィッド展「Second Nature」が開かれている(4月19日まで)。ザドック・ベン=デイヴィッドはロンドンとポルトガルを拠点に活動するアーティスト。1988年にヴェネツィア・ビエンナーレに参加している。 GYR…
金井美恵子『目白雑録3』(朝日文庫)を読む。15年前に出版されたもので、出版されてすぐ買っていたが今まで読まないできた。というのも、単行本で一度読んでいるからだ。 『一冊の本』にほぼ20年前に連載したもので、当時金井美恵子はまだ50代、毒舌が乗り…
東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスで「ポーラ ミュージアム アネックス展2026-存在の境界―」が開かれている(4月19日まで)。本展は、ウチダリナ、黒田恵枝、敷地理の3人の展示だが、映像の敷地理を除いて紹介する。 黒田恵枝は1987年福岡県生ま…
東京京橋のギャラリイKで内山翔二郎展「The Tide」が開かれれている(4月11日まで)。内山翔二郎は1984年神奈川県生まれ、2008年に日本大学芸術学部美術学科彫刻コースを卒業し、2010年同大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程彫刻分野を修了して…
東京都現代美術館の「開館30周年記念 MOTコレクション」の特集展示で中西夏之が多数展示されていた(4月2日まで)。1963年ハイレッドセンターが高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之によって設立された。前衛美術グループだった。高松次郎は影の作家として、赤…