2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

橋爪大三郎・植木雅俊『ほんとうの法華経』を読む

橋爪大三郎・植木雅俊『ほんとうの法華経』(ちくま文庫)を読む。法華経は最高の経典だという、と「まえがき」で橋爪大三郎が述べている。最澄の天台宗がそう教え、法然の浄土宗も、親鸞の浄土真宗も、日蓮の日蓮宗も天台宗から分かれたものだ。道元も晩年…

浦雅春『チェーホフ』を読む

浦雅春『チェーホフ』(岩波新書)を読む。チェーホフはトルストイ、ドストエフスキーに次ぐロシア文学者と思っていた。高校生の頃読んで、短篇集は素晴らしいが、戯曲はイマイチ面白さが分からないという印象だった。芝居を見るようになって、チェーホフの…

s+artsの海老塚季史展を見る

東京六本木のs+artsで海老塚季史展「紙と布の関係」が開かれている(3月7日まで)。海老塚季史は1987年、神奈川県生まれ。2011年に東京芸術大学美術学部工芸科染織専攻を卒業し、2013年に同大学大学院美術研究科染織専攻を修了している。2016年にギャラリ…

ワタリウム美術館のドナルド・ジャッド展を見る

東京外苑前のワタリウム美術館で「ジャッド|マーファ展」が開かれている(6月7日まで)。ワタリウム美術館のホームページから、 20世紀を代表するアーティストとして知られるドナルド・ジャッド(1928-1994)は、1970年代にニューヨークを離れ、メキシコ…

いりや画廊の渋田藤郎展を見る

東京入谷のいりや画廊で渋田藤郎展「ツラナルカベ」が開かれている(2月28日まで)。渋谷藤郎は1966年山形県生まれ、1990年に武蔵野美術大学造形学部彫刻科を卒業している。1995年ときわ画廊にて初個展。以来東京や山形、米沢や前橋の画廊などで個展を繰り…

亀戸アートセンターの重野克明展を見る

東京亀戸の亀戸アートセンターで重野克明新作展「お前も雛人形にしてやろうか」が開かれている(3月3日まで)。重野克明は1975年千葉市生まれ、2003年に東京藝術大学大学院修士課程美術研究版画専攻を修了している。主に77ギャラリーで個展を開いていたが…

国立新美術館の「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」を見る

東京乃木坂の国立新美術館で「2025年度第49回東京五美術大学連合卒業・修了制作展」が開かれている(3月1日まで)。武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部の5大学の連合卒展だ。興味を惹かれたものを紹介する。 牧…

ギャラリー58の中村宏展を見る

東京銀座のギャラリー58で中村宏展「絵画者の軌跡 1953-2025」が開かれている(2月28日まで)。ギャラリーのホームページから、 自らを「絵画者」と名乗り、70年以上にわたって絵画の可能性を追求し続けた中村宏(1932-2026)の個展を開催します。中村氏は…

ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』を読む

ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』(河出文庫)を読む。裏表紙の紹介によると、「報われない人々の愛情や優しさや尊厳を、奇想に満ちた物語と独創的な文体で描きだす現代アメリカ最重要作家の傑作短編集」とある。 「センブリカ・ガール日記」は後進国…

ギャラリーSAOH & TOMOSの龍神悦子展を見る

東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで龍神悦子展が開かれている(2月21日まで)。龍神悦子は1967年大阪市生まれ、大阪芸術大学美術学科を卒業し、京都造形大学大学院芸術研究科修士課程美術・工芸領域洋画分野を修了している。また河合勝三郎にエッチング…

中島定彦『ネズミはなぜ回し車で走るのか』を読む

中島定彦『ネズミはなぜ回し車で走るのか』(岩波科学ライブラリー)を読む。表紙カバーに、 いつまで走るの? 楽しいの? つらくないの? 何気ないその素朴な疑問に、科学が答える とあり、これは面白そうと手に取った。回し車で走るのはネズミだけではない…

Stepsギャラリーの出店久夫展を見る

東京銀座のStepsギャラリーで出店久夫展が開かれている(2月18日まで)。出店久夫は1945年福井県生まれ、数々のギャラリーで個展を開いてきた。来年には丹波市立植野記念美術館で個展が予定されている。 出店の作品についてギャラリーオーナーの吉岡まさみ…

セイソン&ベネティエールのアンドレ・マルファン展を見る

東京銀座のセイソン&ベネティエールでアンドレ・マルファン展が開かれている(3月7日まで)。アンドレ・マルファンは1925年フランス トゥールーズ生まれ、24歳でパリに移り、ピエール・スーラージュらと友情を築き、抽象画を描き始める。墨絵のようであり…

東畑開人『カウンセリングとは何か』を読む

東畑開人『カウンセリングとは何か』(講談社現代新書)を読む。今たいへん評判で、なるほど面白い。東畑は専門のカウンセラーで白金高輪でカウンセリングルームを主宰している。そして実際のカウンセラーの仕事を詳しく紹介している。 カウンセリングはフロ…

いりや画廊の島久幸遺作展を見る

東京入谷のいりや画廊で島久幸遺作展が開かれている(2月14日まで)。島久幸は1953年奈良県生まれ、1978年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業し、1991年に同大学大学院博士課程を満期退学している。1993-94パリに滞在する。1980年真木画廊で初個展、以来…

トキ・アートスペースの元木孝美展を見る

東京神宮前のトキ・アートスペースで元木孝美展「机上の彼方」が開かれている(2月15日まで)。元木孝美は1975年神奈川県生まれ、2003年に東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科を修了している。2014年から東北芸術工科大学講師を努めている。 ギャラリーに…

ギャラリー・シアカの松山賢展を見る

東京銀座のギャラリー・シアカで松山賢展「怪人と文様」が開かれている(2月14日まで)。松山賢のプロフィールについては、昨年みうらじろうギャラリーの個展の際、ホームページに掲載されていたものを引く。 岩手県御所野遺跡近くで生まれる。湯舟沢遺跡す…

国立新美術館の「第24回NAU21世紀美術連立展」を見る

東京乃木坂の国立新美術館で「第24回NAU21世紀美術連立展」が開かれている(2月15日まで)。NAUはNew Artist Unitの略。ここでは知人を中心に興味深い作品を紹介する。 NAU21世紀美術連立協会は、毎年2月に国立新美術館(東京 六本木)で展覧会を開催。現代ア…

田中克彦『ことばの道草』を読む

田中克彦『ことばの道草』(筑摩選書)を読む。期待以上の面白さ。田中克彦は言語学者、専門はモンゴル語だったが、言語学一般からクレオール語、ノモンハン事件など守備範囲は広い。本書はここ2年間に書いたエッセイをまとめたもの。 ゲオルク・フォン・デ…

日本橋高島屋本館6階美術画廊の「版の森へ―色・形・物語」を見る

東京日本橋高島屋本館6階美術画廊で「版の森へ―色・形・物語」が開かれている(2月9日まで)。参加作家は岩切裕子、馬場知子、濱田富貴、宮崎文子の4人。 ・ 濱田富貴は2000年に武蔵野美術大学大学院を修了している。しばしばギャラリーなつかで個展を開…

うしお画廊の酒匂譲展を見る

東京銀座のうしお画廊で酒匂譲展「没後10年」が開かれている(2月7日まで)。酒匂譲(1930-2016)は東京藝術大学油絵科に学び、ここうしお画廊の前身みゆき画廊で1976年から2016年まで毎年個展を開いてきた。亡くなった翌年の2017年にうしお画廊で追悼展…

コバヤシ画廊の藤森哲展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で藤森哲展「後史幻景」が開かれている(2月7日まで)。藤森哲は1986年横浜市生まれ、2011年に筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻洋画領域を修了している。2016年JINENギャラリーで初個展、コバヤシ画廊では8回…

ガルリSOLの「春の彫刻展」を見る

東京新富町のガルリSOLで「春の彫刻展」が開かれている(2月14日まで)。参加作家は四家真理子、原口健一、松尾玲央奈の3人。それぞれ石、木、金属の彫刻家たちだ。 松尾玲央奈は1984年福岡県生まれ。2007年に女子美術大学芸術学部立体アート学科を卒業し…