2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今年は134冊の本を読んだ。その内特に良かったものは下記の通り29冊だった(読書順)。 司馬遼太郎『歴史と風土』(文春文庫) 及川琢英『関東軍』(中公新書) 大木毅『独ソ戦』(岩波新書) 戸矢学『諏訪の神』(河出文庫) 関川夏央『砂のように眠る』(…
米原万里『マイナス50℃の世界』(角川ソフィア文庫)を読む。米原万里が1984~1985年にTBS取材班の一員(通訳)として、当時ソ連のヤクート自治共和国(現サハ共和国)を、200年も前にシベリアに漂着した日本人たちの足跡をたどって横断した記録。 サハ共和…
年末恒例の朝日新聞、読売新聞の書評執筆者による「2025今年の3冊」が発表された。 昨日、毎日新聞の今年の3冊を紹介したが、数人分を忘れていた。それに朝日新聞と読売新聞の分を加えて紹介する。朝日新聞は12月27日付け、読売新聞は12月28日付けとなる。 …
年末恒例の毎日新聞の書評執筆者28人による「2025今年の3冊」が発表された。これは毎日新聞の書評執筆者が今年1年に読んだ書籍から各3冊を挙げたもの。その中から気になったものを拾ってみた(2025年12月13日と20日)。 荒川洋治選 『光るリム』千国英世(…
中川右介『昭和20年8月15日』(NHK出版新書)を読む。副題が「文化人たちは玉音放送をどう聞いたか」というもので、135人の敗戦体験を描いている。 作家、映画人(映画会社別)、演劇人、音楽家、マンガ家等々。 菊池寛、 敗因が、いろいろ云われているが、…
堀川理万子『いま、日本は戦争をしている』(小峰書店)を読む。副題が「太平洋戦争のときの子どもたち」で、戦争当時子どもだった人たち17人から話を聞いて、それを堀川が絵に起こしている。 食糧の買い出しに行って警官に咎められたり、空襲にあって防空壕…
本郷和人『承久の乱』(文春新書)を読む。これがけた外れに面白かった。源頼朝が鎌倉幕府を開き、その継承者である頼家、実朝が次々に北条によって排除され、一方実力をつけた後鳥羽上皇が兵をあげて鎌倉を撃とうとした。それを北条義時が徹底的に鎮圧した…
東京紀尾井町の東京ガーデンテラス紀尾井町で前田哲明展が開かれている(12月26日まで)。前田哲明は1961年東京都生まれ、1986年に東京芸術大学彫刻科を卒業し、同年安宅賞を受賞している。1991年同大学大学院博士課程満期修了、1997年に文化庁の在外研修員…
東京銀座のシロタ画廊で「移転記念展 PartⅡ」が開かれている(12月27日まで)。シロタ画廊は銀座7丁目から銀座3丁目に移転した。その移転記念展PartⅡにはさすがに大家を中心とした作家たちの作品が並んでいる。 元田久治 山田彩加 李禹煥 西成田育男 生嶋…
東京銀座のうしお画廊で「あなたのためのカレンダー展」が開かれている(2026年1月14日まで)。うしお画廊年末恒例のカレンダー展も今回で10回目を迎えたと言う。参加作家は170名! 小川陽 安い作品は3,000円から高いのは数万円まで揃っている。 ・ 「あな…
伊沢正名『うんこになって考える』(農文協=農村漁村文化協会)を読む。副題が「いのちを還す野糞と土葬の実践哲学」で、伊沢自身の野糞の実践と、死んだあとは土葬で葬られることを希望している書。 伊沢正名はきのこの写真家として第一人者だった。さらに…
山本弘(題不詳)、油彩、F10号(天地45.5cm×左右53.0cm) 制作年不明。何が描かれているかも分からなかった。左側に縦書きで「ヒロシ」のサインが大きく書かれている。晩年は「弘」のサインが多かったが、時々「ヒロシ」のサインも見受けられる。どう書き分…
カート・ヴォネガット『国のない男』(中公文庫)を読む。アメリカのSF作家の現代文明批判の書である。ヴォネガットは『猫のゆりかご』、『スローターハウス5』、『タイタンの妖女』などを書いてきた。あまりアメリカのSFが好きでなかった私だが、ヴォネガ…
東京表参道の始弘画廊で嶋村有里子展「Breath of the Forest」が開かれている(12月27日まで)。嶋村有里子は1979年静岡県生まれ、2002年日本芸術大学美術学科絵画コースを卒業している。2003年にアートスペース羅針盤で初個展、以来始弘画廊や高輪画廊など…
東京銀座のギャラリー58でクニト展「焼成隕石2」が開かれている(12月20日まで)。クニトは1981年、奈良県生まれ。2018年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程彫刻分野を修了している。2011年にギャラリー58で個展をして以来、ギャラリー58で…
東京銀座の柴田悦子画廊で浅見貴子個展「大きな木」が開かれている(12月20日まで)。浅見貴子は1964年埼玉県生まれ、1988年に多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業している。1992年に藍画廊で初個展。その後各地で何度も個展を開いている。またアー…
「国体」とは何かとchatGPTに聞いた 昭和天皇が終戦受諾の際に強くこだわった「国体(こくたい)」とは、 **「天皇を中心とした国家秩序・統治の根本原理」**のことです。 しかし、ここで重要なのは、昭和天皇が言う「国体」は、 「軍国主義」や「神がかった…
東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで馬替夏美個展「うろ・うろ roam-hollow」が開かれている(12月13日まで)。馬替夏美は1985年茨城県生まれ、2009年に多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業し、2011年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻博士課程を修了した…
東京銀座の銀座メゾンエルメス ル・フォーラムで「メタル」展が開かれれている(2026年1月31日まで)。これには3人の作家が参加している。榎忠、遠藤麻衣子、エロディ・ルスールの3人。 榎忠は1944年香川県生まれ、廃材など金属を使って銃や大砲などの作…
東京京橋のギャラリー檜B・Cでシマヅヨウ彫刻展「透(すけ)」が開かれている(12月13日まで)。シマヅヨウは1962年兵庫県生まれ、1986年に武蔵野美術短期大学専攻科を修了している。1986年より個展を続けているという。一昨年、昨年に続いてギャラリー檜B・…
麻田雅文『日ソ戦争』(中公新書)を読む。もう発売以来1年半以上経っているのに書店に平積みにされていて売れているらしい。そのことは読んでみてよく分かった。まず日ソ戦争のことは詳しく知らなかったし、内容がきわめて興味深い。なにしろ長崎に原爆が…
信原幸弘・渡辺正峰『意識はどこからやってくるのか』(ハヤカワ新書)を読む。心の哲学が専門の信原と神経科学が専門の渡辺との対談。 渡辺は脳の機能に意識が宿ると考えて、人間が死を迎えても、その意識を機械に移行させれば生き続けることができると考え…
広中一成『七三一部隊の日中戦争』(PHP新書)を読む。副題が「敵も味方も苦しめた細菌戦」。袖の惹句から、 日中戦争のさなか、人体実験や細菌兵器の開発と製造に携わったとされる関東軍防疫給水部、通称七三一部隊。組織の中心にいたのは、部隊長・石井四…
吉田裕『続・日本軍兵士』(中公新書)を読む。袖の惹句から、 先の大戦で230万人の軍人・軍属を喪った日本。死者の6割は戦闘ではなく戦病死による。この大量死の背景には、無理ある軍拡、「正面装備」以外の軽視、下位兵士に犠牲を強いる構造、兵士の生活…
東京内幸町の帝国ホテルプラザのTAKU SOMETANI ギャラリーで須田日菜子展「空間のひげ」が開かれている(2026年1月11日まで)。須田日菜子は2023年東京藝術大学美術学部油画専攻を卒業している。2019年にJINENギャラリーで初個展、以来そこで20、21、22年と…
東京京橋のギャラリー川船どぇ「歳末入札展示会」が開かれている(12月6日まで)。 入札の方式は「二枚札方式」、これは入札カードに希望価格の上値(上限)と下値(下限)の二つの価格を書いて入札するもの。他に入札者のない場合は下値で落札する。上値が…