2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ギャラリー椿の夏目麻麦展を見る

東京京橋のギャラリー椿で夏目麻麦展「moview」が開かれている(12月6日まで)。夏目麻麦は1998年に多摩美術大学大学院を修了している。その年にギャラリーQで初個展、以後ベルギーや東京の西瓜糖、藍画廊、Porte de Paris、ギャラリー椿などで個展を行って…

前川誠郎『デューラー』を読む

「メランコリアⅠ」 前川誠郎『デューラー 人と作品』(講談社)を読む。現在国立西洋美術館で、小企画展「物語る黒線たち――デューラー「三大書物」の木版画」が開かれている。それで見に行く前に本書を読んだ。初版が発行されたのが50年も前なので図版はすべ…

原武史ほか『これからの天皇制』を読む

原武史、菅孝行、磯前順一、島薗進、大澤真幸、片山杜秀『これからの天皇制』(春秋社)を読む。本書は法華コモンズ仏教学林が主催した特別講座の内容を書籍化したもの。 原武史は大正天皇や昭和天皇、皇后を論じた著書がある政治思想史学者だ。 菅孝行は過…

千駄木ガレージの井上活魂展を見る

東京千駄木の千駄木ガレージで井上活魂展「入居者」が開かれている(11月29日まで)。 井上はもらったり拾ったりしたスクラップのような素材で作品を作っている。汚れたマスク、潰れた空き缶、古ぼけたパイプ、自動車のフェンダーなど、井上には美しいもの、…

ギャラリーN神田社宅の常田泰由展を見る

東京神田紺屋町のギャラリーN神田社宅で常田泰由展「woodcut/linocut」が開かれている(11月29日まで)。常田泰由は1980年長野県生まれ、2004年に東京造形大学造形学部絵画専攻版表現コースを卒業し、2006年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻版画…

ガルリSOLの寺田和幸展を見る

東京新富町のガルリSOLで寺田和幸展「自然観察の方法」が開かれている(11月29日まで)。寺田和幸は1946年福岡県出身、1979年東京藝術大学卒業、1980年同大学大学院を修了した。スルガ台画廊やぎゃらりーセンターポイントで個展を繰り返していたが、1998年か…

コバヤシ画廊の野沢二郎展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で野沢二郎展「泥のおもて」が開かれている(11月29日まで)。野沢二郎は1957年、茨城県生まれ。1982年に筑波大学大学院を修了している。これまで「VOCA展'97」や同年の「バングラデシュ. アジア美術ビエンエーレ」に参加し、2012年は…

東京国立近代美術館の北野謙の写真作品を見る

東京国立近代美術館で「所蔵作品展MOMATコレクション」が開かれている(2026年2月8日まで)。そこに北野謙の写真作品が展示されている。北野謙は野球部員やキャバクラ嬢など同一の職業人などの肖像写真を撮り、それらの写真を顔を中心に重ねて焼いたものを…

奥泉光・原武史『天皇問答』を読む

奥泉光・原武史『天皇問答』(河出新書)を読む。小説家の奥泉と日本政治思想史学者の原が天皇制を巡って対談している。原には『大正天皇』や『昭和天皇』、『象徴天皇の実像』などの著書がある。 明治新政府を作った元勲たちは天皇を「玉」であると考えてい…

東京国立近代美術館の「所蔵作品展MOMATコレクション」を見る

東京国立近代美術館で「所蔵作品展MOMATコレクション」が開かれている(2026年2月8日まで)。面白かったものを紹介する。 岡本太郎(やっぱりつまらない) 朝倉摂「黒人歌手ポール・ボブソン」 山下菊二「あけぼの村物語」 白髪一雄 寺内曜子「電話ケーブ…

網野善彦・吉本隆明・川村湊『歴史としての天皇制』を読む

網野善彦・吉本隆明・川村湊『歴史としての天皇制』(作品社)を読む。最初にそのタイトルの3人の鼎談があり、ついで網野善彦と川村湊の対談「列島と半島の社会史」が収録されている。分量としては後者の対談がほぼ2/3を占める。 吉本隆明が加わった鼎談で…

藍画廊の瀬古徹展を見る

東京銀座の藍画廊で瀬古徹展「やわらかい部屋」が開かれている(11月17日まで)。瀬古徹は1963年東京生まれ、1987年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業し、1989年同大学大学院修士課程美術研究油画を修了している。1989年なびす画廊で初個展、最近…

コバヤシ画廊のササキツトム展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊でササキツトム展が開かれている(11月22日まで)。ササキツトムは1968年秋田県生まれ、1992年に岩手大学教育学部特設美術科を卒業し、1995年に上越教育大学大学院修士課程芸術系美術を修了している。1997年に仙台のギャラリー青城で…

ギャルリ-東京ユマニテの川島清展を見る

東京日本橋兜町のギャルリー東京ユマニテで川島清展「マテリアル アメーバ」が開かれている(11月22日まで)。川島清は1951年福島県生まれ、1986年東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程を満期退学している。1981年ときわ画廊で初個展、以来様々な画廊で…

熊野純彦『哲学史にしおりをはさむ』を読む

熊野純彦『哲学史にしおりをはさむ』(青土社)を読む。熊野純彦は現在最も優れた哲学者の一人。その熊野の哲学論文ではないエッセイを集めたもの。とはいうものの熊野によれば論文とあまり区別されていないという。事実「ハイデガーとマルクス主義」とか、…

新宿高島屋美術画廊の佐藤正和重孝彫刻展を見る

新宿高島屋10階美術画廊で佐藤正和重孝彫刻展「古代甲虫文明」が開かれている(11月17日まで)。佐藤正和重孝は1973年北海道生まれ、1996年東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業し、1998年同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。横浜高島屋や静岡松坂…

ギャラリーQの井上修策展Part 2を見る

東京銀座のギャラリーQで井上修策展Part 2が開かれている(11月15日まで)。井上修策は1959年三重県生まれ、1984年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業している。長年ギャラリー現で個展を開いていたが、最近はギャラリーQやトキ・アートスペースなどで…

コバヤシ画廊の西成田洋子展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で西成田洋子展「記憶の領域2025」が開かれている(11月15日まで)。西成田洋子は茨城県生まれ、1987年より東京、水戸、ニューヨークなどでもう30回以上も個展を開いている。作品は大きな奇妙な立体で、古着などを縫い合わせて造形し…

国立新美術館の「時代のプリズム」を見る

東京六本木の国立新美術館で「時代のプリズム」が開かれている(12月8日まで)。副題が「日本で生まれた美術表現展1989-2010」というもの。まさに平成の始まった年から20年間の日本現代美術の粋を並べている。 ホームページから、 昭和が終わり、平成の始…

長田弘『世界は一冊の本』を読む

長田弘『世界は一冊の本』(ちくま文庫)を読む。2015年に亡くなった詩人が1994年に出版した詩集。 友人の死 これをしたといえるものはない。 こんなふうに生きちゃいけなかった。 きみはそういって、静かに笑った。 怒りを表にあらすことをしなかった。 静…

ギャラリーなつかの「The Final One」を見る

東京京橋のギャラリーなつかで「The Final One」が開かれている(11月8日まで)。ギャラリーなつかは今週一杯でこのスペースでの営業を終わりにし、来年新しい場所でギャラリーを再開するようだ。なつかの挨拶、 ギャラリーなつかは1985年に銀座5丁目にて開…

池谷裕二『すごい科学論文』を読む

池谷裕二『すごい科学論文』(新潮社新書)を読む。池谷裕二が世界的学術雑誌に掲載された最新の科学論文から面白い論文を選んでそのエッセンスを紹介している。 老化は徐々に進むのではなく、老化が突如進む加速期とそれほどは進まない停止期が交互に訪れる…

ギャラリーQの井上修策展Part 1を見る

東京銀座のギャラリーQで井上修策展Part 1が開かれている(11月8日まで)。井上修策は1959年三重県生まれ、1984年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業している。長年ギャラリー現で個展を開いていたが、最近はギャラリーQやトキ・アートスペースなどで…

コバヤシ画廊の浅葉雅子展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で浅葉雅子展「檸檬爆弾」が開かれている(11月8日まで)。浅葉雅子は1982年、女子美術大学日本画専攻を卒業。2003年にKONSTFACK(スウェーデン国立デザイン工芸芸術大芸術専攻)で学んでいる。1996年に銀座スルガ台画廊で初個展、2011…

木之庄企畫の谷口ナツコ展を見る

東京京橋の木之庄企畫で谷口ナツコ展「庭で遊ぶ」が始まった(11月13日まで)。谷口ナツコは1968年北海道生まれ。今までギャラリー砂翁、デザインフェスタギャラリー、ヴァニラ画廊、スタジオ・ゾーン、アンド・ゾーン、ギャラリー・テオなどで個展を開き、…