2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧
銀座1丁目のギャラリー現で森谷志保子展が開かれている(5月1日まで)。今回のテーマは何と言ってったっけ? 生命とエネルギーだっけ。それで頭と足を描いていると言っていた。そう言われれば、これは足、これは頭と分かるけど、分からなくても印象は変わ…
私の画廊日誌をみると1993年6月26日(土)に銀座のギャラリイKで中山ダイスケ展「Strings」を見ている。弓と矢を球形に組み合わせた立体作品だ。引き絞られた弓には鋭い矢がつがえられている。とても危険な印象の作品だった。 先週4月24日(土)に日本橋馬…
東京日本橋のギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アートでギド・アルゼンチーニ展が開かれている(5月15日まで)。画廊のホームページから、 ギド・アルゼンチーニは、1966年イタリア・フィレンツェに生まれました。フィレンツェ大学で3年間医学を勉強…
腰パン(下げパン)に関して本場ニューヨークでも反対が多いようだ。朝日新聞のコラムから(4月26日)。筆者は山中季広記者。 ニューヨークに最近、下げパン禁止を呼びかける意見広告が出現した。ジーンズをだらしなくずり下げた男性2人の後ろ姿を大写しに…
岡典明展が銀座1丁目の藍画廊で開かれていた(4月19日〜24日)。それは不思議な立体作品だった。塩化ビニールの波板を丸く円柱にして、そこに透明なこれも塩ビの細いひも状のものが植えられている。無数に近く植えられているそれらを見ると、すね毛を連想…
京橋のINAXガレリアセラミカで開かれている伊東靖和展がとても興味深い(4月27日まで)。伊東は1985年埼玉県生まれ、今年多摩美術大学大学院を修了している。作品は陶で作った架空の動物。scarabは転がしている糞とフンコロガシが一体になっているし、slug …
上野明美展が銀座1丁目のギャラリーゴトウで開かれている(4月24日まで)。上野は1962年京都府生まれ、1983年に嵯峨美術短期大学洋画専攻を卒業している。1995年に当時銀座3丁目にあったギャラリー21+葉アネックスで初個展を行った。人の顔を画面一杯に…
嵐山光三郎「追悼の達人」(新潮文庫)に岡本かの子にあてた一章がある。夫の岡本一平は追悼文でこう書いた。 かの子よ、僕はお前が眠ってから七八日は立つ力が無かった。涙ばかりを流していた。お前はふだんよく、ダンテの神曲中の乙女の、ベアトリーチェの…
筑摩書房のPR誌「ちくま」に連載されているいつも過激な発言の佐野眞一の「テレビ幻魔館」、4月号は「追悼・藤田まこと」だった。 バンクーバー冬季オリンピックがやっと終わった。深夜から早朝まで試合のもようを実況中継するテレビのおかげで、政治とカネ…
カタバミの仲間は、最近いろいろな種類が目立つようになった。ムラサキカタバミ、イモカタバミ、ハナカタバミ、オッタチカタバミ、それにこのオオキバナカタバミなどだ。いずれも海外からの帰化種。さて、オオキバナカタバミの群落の特徴が分かった。樹木の…
銀座ニコンサロンで開かれている安島太佳由写真展「時代瞑(つむ)り」が必見だ。副題が「太平洋戦争 激戦の島々」とあり、副題がすべてを語っている。安島は激戦の島々を訪れて、今なお残る破壊された戦車や重火器、塹壕、上陸艇、日本兵の頭蓋骨等々を撮っ…
泉本奈生美展「−在る−」を銀座3丁目のコバヤシ画廊で見た。残念ながら先週一杯で終わってしまったが(4月12日ー17日)。泉本については、一昨年も紹介したことがある。 ・泉本奈生美展を見た(2008年6月1日) 泉本は一貫して抽象的な形を描いている。今…
講談社現代新書の新刊「日本一の桜」を買って読んだ。季節柄みごとな桜が紹介されていると思ったのだ。そうではなかった。日本一の桜を管理・育成している人たちのことを取材した本だった。どの章にも「桜守」という語が頻出する。著者はこの本を「桜守」と…
読売新聞NETニュースから 東京都豊島区のJR池袋駅の男子トイレで、男性の下半身をデジタルカメラで撮影したとして、警視庁池袋署が練馬区の無職の男(31)を都迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕していたことがわかった。 トイレで撮影されたのは、警視庁…
丸谷才一の「食通知つたかぶり」(中公文庫)は全国の有名料理店の食べ歩き紀行。昭和47年から50年の「文藝春秋」に隔月で連載された。丸谷がこれを書いたのは「何よりもまづ文章の練習として書かれた」由。普通なかなか食べられない料理店へ行つている。ス…
墨田区の香取神社。香取神社は戦争の神様だ。神社の正面の門柱に「皇国」「鎮護」と彫られている。神社の周囲にコンクリート製の塀が建っている。そこにおそらくこの塀を作るための費用を寄進しただろう企業や人の名前が、大きな字で彫り込まれている。塀が…
毎日新聞4月4日の書評欄に小西聖子がヘンリー・ペトロスキー「フォークの歯はなぜ四本になったか」(平凡社ライブラリー)の書評を書いている。そこにアメリカでのフォークの使い方が紹介されていて面白かった。 なぜ食事中にテーブルの下に手を置いてはい…
渡辺京二「逝きし世の面影」(平凡社ライブラリー)が面白い。幕末から明治初期にかけて来日した欧米人の紀行文からの1,070件の引用を通じて、主に江戸時代の日本人の優れた文化を描き出している。 「日本人の間にはっきりと認められる、表情が生き生きして…
カイドウ(海棠)は中国から来た花。桜より華やかだ。この花は中原中也と小林秀雄のエピソードを思い出させる。鎌倉の寺の海棠の古木から花びらが散るのを見ながら、中原が「ぼうようぼうよう」と言ったエピソードを。 桜もソメイヨシノが散っていて、ギョイ…
銀座7丁目のペッパーズ・ギャラリーで開かれていた遠藤夏香展が良かった。残念ながら4月10日までの会期だったのでもう終わってしまった。 遠藤夏香は1984年群馬県生まれ、今年武蔵野美術大学大学院を修了している。 作品は筆触を強く残した具象性の勝った…
近所の植え込みに春の雑草が咲いていた。 オオキバナカタバミ ハナニラ 先日乗った飯田線でホームに咲くこの花を見て、これはスミレの原種だよと真っ赤な嘘を教えていたおじさんがいた。 シロバナタンポポ 墨田区の百花園に植えられている株の孫株
吉田秀和が「之を楽しむ者に如かず」(新潮社)で片山杜秀をほめている。その「音楽は、自由な野の鳥」から、 この間、私の記憶では、たしかプレトニョフだったかと思う−−そうではなくて、ほかの音楽家だったにしても、どうでもいいことなのだが−−が、東京の…
デュシャンの男性用小便器「泉」は画期的な作品だった。しかしオリジナルは撤去されて行方が知れない。その後いくつもレプリカが作られた。デュシャンの概念芸術(コンセプチュアル・アート)にとって、オリジナルもレプリカも大差ない。 この便器「泉」は発…
娘が北極星を見たいと言う。北極星は真北にあって、季節に関係なく動かないから、空が晴れていればいつでも見られるじゃんと言うと、(星が)暗くて見えないよという。 マンションの廊下に出て北の空を探した。見えなかった。秋から冬の間、晴れた夜中しょっ…
飯田市に住む友人が、近くの画廊に山本さんの作品が何点も出ているという。帰飯した折りに立ち寄ってみた。天龍堂美術・ぎゃらりい秋桜には数点の山本弘が並んでいた。画廊主の原義美さんに伺うと、30号を含めて何点か売れたという。並んでいる作品の中に珍…
飯田美術博物館の玄関前に450年前から植えられている長姫のエドヒガン「安富桜」の満開の姿を見たいと思っていた。それが4月4日に叶えられた。目通り周囲5.4メートル、樹高20メートルの巨木、長野県の天然記念物に指定されている名木である。今年の満開日…
有楽町の東京国際フォーラムで「アートフェア東京2010」が始まった(4月2日−4日)。140〜150軒のギャラリーが出展している。これでも相当の数だが、それでも出展すべきギャラリーが何軒も出ていないのは不況のせいだろう。さまざまな作家たちの作品が並ん…
その画家に年賀状を送ったが返事が来なかった。しばらくして未亡人から遺作展の案内が届いた。若栗玄さんは昨年9月12日に亡くなっていた。83歳だった。 気まぐれ美術館の洲之内徹の現代画廊で3回個展をし、その後美術ジャーナル画廊で何度か個展をした。数…
ギャラリー椿の「ギャラリー日記」3月18日のエントリーより http://www.gallery-tsubaki.jp/diary/diary001.html - - - 都市再生特別地区「京橋三丁目1地区」都市計画提案を提出/東京建物 「京橋三丁目1地区」都市計画完成イメージ 東京建物(株)は6日、…