女優

モニカ・ヴィッティ主演の映画『スエーデンの城』の音楽の思い出

時事通信が2月3日にモニカ・ヴィッティの訃報を伝えていた。 【AFP=時事】イタリアの女優モニカ・ヴィッティさんが死去した。90歳。文化相が2日、発表した。ヴィッティさんは、ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品への出演で知られる。 ローマ生…

蓮實重彦の押す美形女優

蓮實重彦『見るレッスン』(光文社新書)を読んだ。蓮實は現在純粋な美形女優が不在だと嘆く。「とにかくこの女性が美しくて記憶に残った」という映画がないことが気がかりです、と。他方、韓国映画には本当に美しい女優がたくさん出てきます。かつては美男…

吉行和子『兄・淳之介と私』を読む

吉行和子『兄・淳之介と私』(潮出版社)を読む。女優の吉行和子が兄である吉行淳之介を語っている。しかし実際は兄を語っているのは3分の1ほどだし、その半分が亡くなってからのもの。和子にとって兄は大好きだったようだが、11歳も年上で子どものころはま…

秋吉久美子・樋口尚文『秋吉久美子 調書』を読む

秋吉久美子・樋口尚文『秋吉久美子 調書』(筑摩書房)を読む。映画評論家で映画監督でもあり、秋吉の大ファンでもある樋口が、秋吉久美子に長時間インタビューしたもの。秋吉久美子といえば藤田敏八の映画『赤ちょうちん』『妹』『バージンブルース』に出演…

トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』を見て読む

トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』を見て読む。最初にオードリー・ヘップバーンが主演した映画を見た。オードリーの映画は50年以上前に『マイフェアレディ』と『ローマの休日』を見て以来だ。原作は龍口直太郎訳の新潮文庫を35年ほど前に読ん…

山口百恵『蒼い時』を再読する

先日、中川右介の評伝『山口百恵』(朝日文庫)を読んだので、彼女自身の自伝『蒼い時』(集英社)を32年ぶりに読み返す。山口百恵が結婚・引退に際して執筆したもの。前半の自伝と、後半のエッセイからなる。自伝部分は、出生、性、裁判、結婚、引退、随想…

女優沖山秀子の訃報

3月26日の朝日新聞に、女優沖山秀子の訃報が掲載された。21日不整脈で亡くなったという。65歳だった。死亡を伝える記事から、 映画「神々の深き欲望」でデビューし、「どですかでん」「赤目四十八瀧心中未遂」などに出演。歌手として「ダンチョネ節」を歌っ…

岡田茉莉子の自伝「女優 岡田茉莉子」を読んで

先月末に発行された岡田茉莉子著「女優 岡田茉莉子」(文藝春秋)を読んだ。カバー(英語でjacket)のデザインがいい。背表紙の標題の文字は大きすぎて品がない。表紙(英語でcover)のデザインは良くない。女優の伝記なのに口絵写真がない。女優 岡田茉莉子…

トルーマン・カポーティの「カメレオンのための音楽」

カメレオンのための音楽 (ハヤカワepi文庫)作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,野坂昭如出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2002/11/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (34件) を見る トルーマン・カポーティの「カメレオ…

岡田茉莉子、わが憧れの女優

シネマヴェーラ渋谷で「吉田喜重レトロスペクティブ-熱狂ポンピドゥセンターよりの帰還-」が始まった。吉田喜重監督作品19本が6月21日から7月11日までの3週間で上映されるのだ。その2日目の「秋津温泉」を見て、主演の岡田茉莉子の46年前の美しさに圧倒…

何が美人を決めるのか

最近よく見かけるアコムの広告だ。モデルは江波戸ミロという女優の卵、これから1年間かけてだんだん顔を見せていくらしい。アコムのイメージキャラクターからは小野真弓が芸能界にデビューしている。 この広告、眼だけを出している。美の基準は眼だと思われ…

大橋巨泉のこと

昔から大橋巨泉が嫌いだった。テレビで見る度になんだあんなヤツと思っていた。最近は時々「開運! なんでも鑑定団」にゲスト出演することがある。そのたびに嫌なヤツと思っていた。太った顔がいやだった。巨泉が軽薄野郎だから? そうではないことが分かっ…

アグネス・ラムは今も魅力的だ

mixiのアグネス・ラムのコミュに入っている。そこでアグネス・ラムの写真が次々に紹介されている。私は年のせいか最近の若い女性タレントに全く興味を持てないのに、なぜ同時代だったアグネス・ラムには今でも惹かれるのだろう。おそらく彼女が現在の年齢(…

緑魔子はきれいだった。

若い頃の緑魔子はきれいだった。モノクロのヌードの写真集「悪の華」が出版されて、欲しかったけれど高かった。妖しいエロティシズムを体現している女優だった。アイドルなんていう軽い存在ではなかった。 初めて生の姿を見たのは佐藤信率いる黒テントの芝居…