2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ブログ休み

しばらくブログの更新を休みます。

東京都写真美術館の写真展が良かった

恵比寿の東京都写真美術館(愛称TOP)の写真展2つが良かった。現在「日本の新進作家 vol.13 東京・TOKYO」と、「TOPコレクション東京・TOKYO」が開かれている(1月29日まで)。 新進作家展では、小島康敬、佐藤信太郎、田代一倫、中藤毅彦、野村恵子、元田…

大八というラーメン店があった

東京六本木に大八という名前のラーメン店があった。地下鉄日比谷線の六本木駅を降りて国立新美術館またはSHOUNANDAI MY ギャラリーへ行くとき、近道で東京ミッドタウン前に斜め左に抜ける小路がある。小路を入ってすぐのところにその大八があった。今は写真…

シモバシラという植物がある

今朝の朝日新聞「天声人語」にシモバシラという植物が取り上げられていた。 ……シモバシラという名の植物があることを最近知った。真冬になると茎のまわりに氷が花のように咲く。つい先日の氷点下の朝、東京都町田市の薬師池公園を訪れ、実物を初めて見た。枯…

損保ジャパン日本興亜美術館の「クインテットIII 五つ星の作家たち」を見る

、 損保ジャパン日本興亜美術館の「クインテットIII 五つ星の作家たち」を見る。今年のテーマは「風景」とのこと。5人の女性作家、堀由樹子(1971年生まれ)、川城夏未(1968年生まれ)、橋本トモコ(1969年生まれ)、横溝美由紀(1968年生まれ)、木村佳代…

Oギャラリーの沓澤貴子展「ありえた かけら」を見る

東京銀座のOギャラリーで沓澤貴子展「ありえた かけら」が開かれている(1月29日まで)。沓澤は1971年、静岡県生まれ、1996年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、1998年に同大学大学院油絵コースを修了している。2001年ガレリアラセンで初個展を開き…

松永富士見句集『バレンタインデー』を読む

松永富士見句集『魂の一行詩 バレンタインデー』(日本一行詩協会)を読む。帯に角川春樹が推薦文を書いている。 私が「河」の主宰となって早くも10年の歳月が流れた。その中で、私の記憶に残る名句が次の作品。 バ レ ン タ イ ン デ ー 少 し 残 業 し て …

山本弘遺作展が半ばを過ぎた

東京新宿区四谷三丁目のTS4312で開かれている山本弘遺作展も半ばを過ぎた。展示されている作品の一部を紹介する。 「河童」(左)と「芝塀」(右) どちらもF10号。「芝塀」は1978年の作品で「河童」もその頃だろう。「河童」はエアーブラシのような技法が使…

『磯崎新と藤森照信の茶席建築談義』を読む

『磯崎新と藤森照信の茶席建築談義』(六曜耀社)を読み終えた。2人はこの後 『磯崎新と藤森照信のモダニズム建築談義』を出版しており、先日そちらを先に読んだが、このモダニズム建築についての対談の方がおもしろかった。とは言え、茶席をめぐって縄文時…

『磯崎新と藤森照信の茶席建築談義』で紹介されているチョコレートハウス

『磯崎新と藤森照信の茶席建築談義』(六耀社)を読んでいる。そこに以前訪れたことのあったチョコレートハウスが紹介されていた。そのくだりを、 藤森照信 磯崎さんんい来ていただいたチョコレートハウスの茶室を設計しているときに、これは煎茶室をつくっ…

Steps Galleryの中村ミナト展を見る

東京銀座のSteps Galleryで中村ミナト展が開かれている(1月21日まで)。中村は1947年、東京生まれ。1969年に武蔵野美術大学彫刻家を卒業し、1970年に同大学専攻科を卒業している。ときわ画廊で10回個展を開いたほか、1975年以来各地のギャラリーで個展を繰…

自分のことが分からなかった

先日、TS4312の山本弘遺作展の初日、画廊のオーナーの依頼でギャラリートークをした。山本弘の生涯を簡単にまとめて話した。話し終わって質問の時間に、画家の石原さんから、アル中の普通じゃないような画家のどこに惚れたのかというような質問があった。思…

小谷野敦『文章読本X』を読む

小谷野敦『文章読本X』(中央公論新社)を読む。何種もある文章読本のうち、斎藤美奈子がそれらを揶揄して書いた『文章読本さん江』以後、再びこのテーマで書く作家が現れるとは思わなかった。でも小谷野の本はおもしろく、成功していると思った。 小谷野は…

ギャラリーTS4312で山本弘展が始まった

東京四谷三丁目のギャラリーTS4312で山本弘遺作展が始まった。16点が並んでいる。ぜひ見てください。 ・ 山本弘遺作展 2017年1月13日(金)〜1月29日(日)【金土日のみ】 12:00―19:00(最終日17:00まで) ・ TS4312 東京都新宿区四谷三丁目12番地 サワノ…

ラカン『テレヴィジオン』を読む

ラカン『テレヴィジオン』(講談社学術文庫)を読む。裏表紙の惹句から、 ……フランスの精神分析家が1973年に出演したテレヴィ番組の記録。難解を極める著作『エクリ』で知られるラカンに高弟ジャック・アラン・ミレールが問いかける。一般の視聴者に語られる…

ギャラリーTS4312で山本弘展が開かれる

東京四谷三丁目のギャラリーTS4312で山本弘遺作展が開かれることは先日ここで紹介した。いよいよその詳細がギャラリーのホームページに告知された。まずギャラリーの店主 澤登氏の紹介文。 山本弘は1981年51歳で自死した。以来、山本の教え子である曽…

『ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎』を読む

デヴィッド・エドモンズ&ジョン・エーディナウ『ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎』(ちくま学芸文庫)を読む。最初に書いてしまうと、羊頭狗肉だった。ポパーとウィトゲンシュタインの大激論とあり、ちく…

岡本太郎美術館の「つくることは生きること」を見る

川崎市にある岡本太郎美術館で「つくることは生きること 震災《明日の神話》展」が開かれている(1月9日まで)。招待状をもらっていながらようやく見てきた。 岡本太郎の常設展示の奥にこの企画が並べられている。安藤榮作の木彫があり、その向こうに大きな…

東京新宿四谷のギャラリーTS4312で山本弘展が開かれる

東京都新宿区四谷3丁目のギャラリーTS4312で山本弘遺作展が開かれる。 来週13日(金)から1月29日(日)まで。ただし毎週金土日の3日間のみ。 TS4312とは不思議な名前だが、住所から命名した画廊名だとオーナーの澤登丈夫さんがいう。東京都新宿区四谷三丁目…

中村稔『言葉について』を読む

中村稔『言葉について』(青土社)を読む。同じ題名で書かれた20篇の14行詩(ソネット)だ。どれも4行+4行+3行+3行の14行で書かれている。タイトルのようにページの真ん中に数字が、1・2・3・・・のように入り、続いて見開きで詩が1篇置かれ、その次が…

廿楽順治『化車』を読む

廿楽順治『化車』(思潮社)を読む。H氏賞を受賞した詩集。H氏賞は小説の芥川賞に匹敵する詩人にとってとても名誉な賞だ。この詩集がおもしろい。 新大津歩道橋 おじいさんが なんにんもつながって橋になっている (あぶないなあ) ひとがしずかにわたってい…

『自句自解I ベスト100 矢島渚男』を読む

今年の読み初めは『シリーズ自句自解I ベスト100 矢島渚男』(ふらんす堂)だった。1958年著者23歳の句「ががんぼの一肢かんがへ壁叩く」から『百済野』の71歳までの句より100句を選び、自分で解説を加えている。 冒頭2句めを引く。 子 を 走 ら す 運 動 会…

2017年初詣

初詣に行った。団地の庭から東京スカイツリーが見える。 最初に墨田区立花1丁目の吾嬬神社に詣でた。ここは関東でも有数の歴史ある古い神社なのだが、朝8時ころなのに参拝客は私以外誰もいない。浅草のあずま橋もこの神社に詣でるために架けられたという説が…