2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

東京藝術大学卒業・終了作品展を見る(その2)

東京都美術館で東京藝術大学卒業・終了作品展が開かれている(2月1日まで)。その中から面白いと思ったものを何度かに分けて紹介する。東京都美術館の学部卒業生から。 昨日に続いて「彫刻」 山田歩 赤尾智 岡田俊 堀部晶暉 小野陸 笹部泰生 増田充高 中垣…

東京藝術大学卒業・修了作品展を見る(その1)

東京都美術館で東京藝術大学卒業・修了作品展が開かれている(2月1日まで)。その中から面白いと思ったものを何度かに分けて紹介する。最初に東京都美術館の学部卒業生から。 まず「油画」 大久保舟 フカミエリ 色本藍 当山希未 横尾勇作 若林岬 ついで「…

ヒノギャラリーの虎尾裕新作展を見る

東京八丁堀のヒノギャラリーで虎尾裕新作展「森林限界を行く」が開かれている(2月3日まで)。虎尾は1958年東京都生まれ、1982年に東京藝術大学彫刻科を卒業し、1984年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。1983年に駒井画廊で初個展、以来ギ…

三橋順子『ジェンダー&セクシュアリテ論入門』を読む

三橋順子『これからの時代を生き抜くためのジェンダー&セクシュアリテ論入門』(辰巳 出版)を読む。「これからの時代を生き抜くための」シリーズの1冊。 ジェンダーは「社会的・文化的性」、言い換えると「人間が生まれたあと後天的に身につけていく性の有…

ブログ休み

白内障の手術を受けました。 ブログはしばらく休みます。

井上ひさしの戯曲講座『芝居の面白さ、教えます 海外編』を読む

井上ひさしの戯曲講座『芝居の面白さ、教えます 海外編』(作品社)を読む。以前紹介した『~日本編』の姉妹書。仙台文学館での講演の筆記録。とても面白かった。 取り上げられているのは、シェイクスピアの『ハムレット』、イプセンの『ヘッダ・ガーブレル…

Oギャラリーの松岡徹展を見る

東京銀座のOギャラリーで松岡徹展「ありがたいかたち」が開かれている(1月28日まで)。松岡徹は愛知県出身、名古屋芸術大学を卒業し、スペイン国立バルセロナ大学大学院で学ぶ。日本国内のギャラリーをはじめ海外のギャラリーでも個展を行っている。画廊の…

藍画廊&ギャラリーカメリアの小林聡子展を見る

東京銀座の藍画廊&ギャラリーカメリアで小林聡子展「ミラー」が開かれている(1月28日まで)。小林聡子は1991年、多摩美術大学美術学部絵画科を卒業し、1993年同大学大学院美術研究科を修了している。2005〜2006年文化庁芸術家在外研修員としてタイ(チェ…

ギャラリー檜B・Cのシマヅヨウ展を見る

東京京橋のギャラリー檜B・Cでシマヅヨウ展「脈の感じ」が開かれている(1月20日まで)。シマヅヨウは1962年兵庫県生まれ、1986年に武蔵野美術短期大学専攻科を修了している。1986年より個展を続けているという。最近は毎年ギャラリー檜Fで個展を開いていた…

ギャラリーなつかの金沢健一展を見る

東京京橋のギャラリーなつか及びクロスビューアーツで金沢健一展「層―格子」が開かれている(1月27日まで)。金沢健一は1956年東京都生まれ、1979年に東京藝術大学美術学部工芸科鍛金専攻を卒業し、1981年同大学大学院美術研究科を修了している。多くの画廊…

ガルリSOLの寺田和幸展を見る

東京新富町のガルリSOLで寺田和幸展「Observation of NATURE」が開かれている(1月20日まで)。寺田和幸は1946年福岡県出身、1979年東京藝術大学卒業、1980年同大学大学院を修了した。スルガ台画廊やぎゃらりーセンターポイントで個展を繰り返していたが、1…

中国新聞SELECTに紹介された山本弘展

中国新聞SELECTに紹介された、昨年秋の東御市立梅野記念絵画館の特別展「All is vanity. 虚無と孤独の画家―山本弘の芸術」の展評がとても良かった(2023年11月14日)。筆者は中国新聞社の道面雅量氏。 その後半部分を引用する。 展示は油彩65点と、確かなデ…

銀座蔦屋書店GINZA ATRIUMのコムロタカヒロ展を見る

東京銀座の銀座蔦屋書店GINZA ATRIUMでコムロタカヒロ展「Tempest」が開かれている(1月15日まで)。コムロタカヒロは、1985年東京生まれ。2011年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻終了。現在東京を中心に活動。 80~90年代に量産されたフィギ…

HAGISOの高山瑞個展を見る

東京谷中のHAGISOで高山瑞個展「草々」が開かれている(2月12日まで)。高山瑞は1993年神奈川県生まれ、2016年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業し、2018年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。2019年ガルリアッシュで初個展。 高…

ギャルリー東京ユマニテの奥村浩之展を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテで奥村浩之展「サイクルー大いなる時代―」が開かれている(1月27日まで)。奥村浩之は1963年石川県金沢市生まれ、1986年金沢美術工芸大学美術学部彫刻科を卒業し、1988年同大学大学院修士課程を修了している。1989年メキシ…

Stepsギャラリーの倉重光則展を見る

東京銀座のStepsギャラリーで倉重光則展「真夜中の白い正午」が開かれている(1月20日まで)。倉重光則は1946年福岡県生まれ、1968年村松画廊で初個展、以来様々な画廊で個展を開いている。 突き当りのネオン管の光 今回、画廊には黒く塗られた四角い箱が置…

巷房の加藤哲展を見る

東京銀座の巷房(巷房1、巷房2、階段下)で加藤哲展「BU/WT」が開かれている(1月13日まで)。加藤哲は1970年北海道生まれ、1996年に東京藝術大学美術学部油絵科を卒業し、1998年同大学大学院美術研究科を修了している。1999-2001年に独デュッセルドルフ…

平板のイントネーション

毎日新聞の書評欄の「なつかしい1冊」のコラムに石山蓮華(俳優)が田辺聖子の『苺をつぶしながら』(講談社文庫)を挙げている(2024年1月6日朝刊)。 私が発する「いちご」のイントネーションは変わっているらしい。この小説のタイトルを口にしようとす…

東京都現代美術館のコレクション展を見る

東京木場公園の東京都現代美術館でコレクション展が開かれている(3月10日まで)。ちらしから、 東京都現代美術館では、戦後美術を中心に、近代から現代にいたる約5700点の作品を収蔵しています。「MOTコレクション」展では、会期ごとに様々な切り口を設け…

山本弘年譜

山本弘年譜 (2023.4.9作成) これは昨年9月から開かれた山本弘展(東御市立梅野記念絵画館)の図録のために私が作成した年譜である。 1930年(昭和5年)0歳 6月15日 長野県下伊那郡神稲村(現豊丘村)供野に山本里二と千春の次男として生まれる。兄に2歳…

東京都現代美術館の豊嶋康子展を見る

東京木場の東京都現代美術館で豊嶋康子展「発生法――天地左右の裏表」が開かれている(3月10日まで)。豊嶋康子は1967年埼玉県生まれ、1993年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了。1990年田村画廊で初個展、その後秋山画廊などで継続的に個展…

吾嬬神社と亀戸石井神社に初詣に行く

墨田区の吾嬬神社と江東区の亀戸石井神社に初詣に行く。私見ではどちらも東京で最も古い神社だと思われる。しかし往時の栄光はとうに廃れ、どちらにも専任の宮司はいないし、初詣の参拝客もほとんど見かけない。近くの江東区の香取神社や亀戸天神は参拝客が…

謹賀新年

謹賀新年