東京八丁堀のヒノギャラリーで虎尾裕新作展「森林限界を行く」が開かれている(2月3日まで)。虎尾は1958年東京都生まれ、1982年に東京藝術大学彫刻科を卒業し、1984年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。1983年に駒井画廊で初個展、以来ギャラリー山口やときわ画廊、ギャラリー現などで個展を重ね、2001年以降はヒノギャラリーで個展を開いている。
ギャラリーのホームページより、
(虎尾は)1980年代より石を主材に制作を始め、その作品のほとんどは、森や山脈といった自然のなかで作家が得た感覚、またそこで感じ見た光景によって生み出されています。そもそも天然物を素材とし、少しずつ彫り進める石彫という行為は、自然へ分け入って、一歩一歩頂を目指す登山とどこか共通するように感じますが、虎尾はその二つの営為を、自身が媒介となって相互に作用させながら、独自の作品をつくり出すことを続けてきました。
画廊には大理石や多胡石などで制作された山脈のような作品が設置されている。雄大な自然を俯瞰するような鳥の視点から見るような作品だ。それらは、「鹿島北壁を仰ぎ頂を目指す」とか、「双六と三蓮をつなぐ尾根を仰ぐ」、「シラビソの森を超えて森林限界に出る」などと題されている。
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虎尾裕新作展「森林限界を行く」
2024年1月15日(月)―2月3日(土)
11:00-18:00(土曜日は17:00まで)日曜祝日休廊
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ヒノギャラリー
東京都中央区入船2-4-3 マスダビル1階
電話03-3537-1151
JR線・地下鉄日比谷線「八丁堀」駅A2番出口より徒歩5分