園芸

銀座の柳にヤナギルリハムシ大発生

銀座の柳並木の葉が虫食いになっている。近づいてよく見ると小さな黒い虫=ハムシが寄生している。柳に寄生するハムシならヤナギルリハムシに間違いない。ヤナギルリハムシには寄主特異性があって、ヤナギ以外には寄生しない。ヤナギルリハムシが寄生してい…

マツバランとの闘い

園芸店で売られていたマツバラン ネットのニュースが稀少植物のマツバランが住宅街の溝に生えていると報じていた。マツバランは去年江東区の園芸店に鉢植えが売られていたのを見たことがあった。 もう30年近く前になるが、上野のグリーンクラブで野茨の鉢植…

木村裕・監修、大中洋子・絵『まんがでわかる畑の虫』を読む

木村裕・監修、大中洋子・絵『まんがでわかる畑の虫』(農山漁村文化協会)を読む。イラストで畑作害虫を紹介している図鑑。大中の描くイラストが分かりやすく、木村による記載も簡潔でよくできている。取り上げられている虫(害虫)は27項目。種類でなく項…

ボケの挿木

港区外苑前の民家にボケの木があった。春には深紅の花が咲き、隔年くらいにボケの実が生った。ボケの実は誰も採らないようで、翌春にはしぼんだ実が木に残っていた。 深紅の花がきれいだったので、昨年の初夏にこっそり20cmくらいの小枝を折り取った。帰宅し…

春の連休に向島百花園を訪ねる

春の大型連休に東京墨田区の向島百花園を訪ねる。最初にセッコクが咲いていた。藤、紅色のウツギ、卯の花=ヒメウツギ、芍薬、コデマリ、ムラサキツユクサ、睡蓮、ムラサキセンダイハギ、アヤメ、セイヨウサンザシなどが咲いている。 むかし、ふ化したばかり…

秋のバラ

秋のバラが咲いている。花屋にもバラの花が並んでいる。実はヨーロッパで愛でられたバラは春にしか咲かなかった。秋に咲くバラは比較的新しいのだ。大場秀章『バラの誕生』(中公新書)によると、18世紀に中国のコウシンバラがヨーロッパにもたらされた。こ…

プルーン灰色かび病

パックで買ったプルーンの1個にカビが生えていた。これは灰色かび病で、灰色かび病菌(Botrytis cinerea)によって発生する。灰色かび病菌は多犯性で、様々な作物に寄生する。ブドウや桃、桜桃、ナス、トマト、イチゴ、バラ、その他多くの野菜や花きなど。 …

ガジュマルのガジュマルクダアザミウマ

ベランダのガジュマルの鉢植えの葉が2、3枚ケロイド状になっている。今までの経験から、これはアザミウマの被害だと分かった。そしてガジュマルに寄生するアザミウマはガジュマルクダアザミウマに違いない。 被害葉を採取し、綴じ合わされた葉を開いてみる…

テーブルヤシの丈詰め

ここに2枚の写真がある。1枚目の写真は子猫がバードウォッチングをしている。2枚目の写真は子猫もインコもいない。どちらにも共通しているのがテーブルヤシだ。 この子猫は4年前に18歳で亡くなっている。子猫はおそらく2000年に撮影したものだろう。2枚目の…

ノイバラが咲いている

JR総武線亀戸駅前の植え込みにノイバラが咲いている。ノイバラは野生種の地味なバラで、普通わざわざ植栽されることはない。ましてや、駅前の植え込みは専門の業者が管理しているだろう。なぜにわざわざこんな一等地に野生のバラなんかを植えているのか。 も…

盆栽の作り方

ベランダにスミレの繁茂したプランターがある。その向こうにローズマリーを植えた鉢が並んでいる。スミレのプランターの一角に小さな植物が生えている。よく見ればこれはローズマリーの幼植物だ。種がこぼれて実生で育ったのだろう。小さく見えるが発芽後3年…

ツタの害虫スズメガの幼虫

ベランダにツタの鉢植えが5鉢ほど並んでいる。一番古いものは持ち込んで40年ほどになる。持ち込むというのは鉢上げすることだ。で、その大事なツタの葉が歯抜けのように惨めな姿になっているのに気が付いた。鉢の下に黒い細かい粒が落ちている。どうやら糞…

シランさび病

連休の頃は団地の花壇にシラン(紫蘭)の花が満開だった。いまは葉が生い茂っている。その葉の一部に黄色い汚れのようなものが目立っている。何だろう。近づいて見ればシランさび病だった。かなり蔓延している。 さび病菌によって起こるさび病は種々あるが、…

菊のアザミウマ

ベランダの鉢植えの野菊が少しおかしい。鉢土は濡れていて乾いていないのに、葉が内側にカールしている。葉の色も汚れたような感じだ。ルーペで見てみる。葉の表面にごく小さな黒っぽい粒々がびっしり付いている。 すぐに分った。これはアザミウマの幼虫(若…