ここに2枚の写真がある。1枚目の写真は子猫がバードウォッチングをしている。2枚目の写真は子猫もインコもいない。どちらにも共通しているのがテーブルヤシだ。
この子猫は4年前に18歳で亡くなっている。子猫はおそらく2000年に撮影したものだろう。2枚目の写真は最近撮ったものだ。つまり2枚の写真にはほぼ21年間が経過している。
ところで背景のテーブルヤシは実は同一個体なのだ。20年を超えて樹高が変わっていないように見えるのはなぜか。作り物などではなくて本物の樹だ。
答えはテーブルヤシの丈詰めを2回も行っているからだ。幹の途中の皮を剥いてミズゴケで包む。ミズゴケをアルミホイールで巻いて乾かないようにしてミズゴケに水やりを欠かさない。それで半年経たないうちに皮を剥いたところから根が出てくる。発根した直下で幹を切り、それを新しい鉢に植える。1回の丈詰めでそれぞれ70センチほど切り取っている。10年ごとに丈詰めを行ったその結果がこの2枚目の写真なのだ。
*テーブルヤシの丈詰め
https://mmpolo.hatenadiary.com/entry/2020/05/14/214343