ベランダにツタの鉢植えが5鉢ほど並んでいる。一番古いものは持ち込んで40年ほどになる。持ち込むというのは鉢上げすることだ。で、その大事なツタの葉が歯抜けのように惨めな姿になっているのに気が付いた。鉢の下に黒い細かい粒が落ちている。どうやら糞のようだ。そこで初めて害虫を疑って葉をかき分けてみたら太い芋虫がいた。
つまんで捨てつまんで捨てしたら2鉢に10頭近くいた。いやその前に写真を撮った。さてこれは何という虫だろう。
尻尾のある芋虫だ。するとこれはスズメガの幼虫だろう。Googleで「スズメガ、ツタ」で検索するとコスズメがヒットした。コスズメを画像検索するとほぼ家の憎っくき害虫に間違いないように思われる。
スズメガはホバリングすることができる。1か所でヘリコプターのように飛び続けることができるのだ。昔知人が日本にもハチドリがいると主張した。日本にはハチドリはいないので、それはスズメガのことだった。南米ではスズメガのことをハチドリガとも言うそうで、スズメガをハチドリと思ったのもあながち大間違いというわけではなかった。
そういえばゴマに寄生するスズメガの幼虫は特に大きく(大人の小指くらい)、子どもの頃それを採ってナマズを釣るエサにしたことを思い出した。ナマズは釣れたのだったろうか。東京オリンピックの数年前のことだった。