社会学
城塚登『社会思想史講義』(ちくま学芸文庫)を読む。本書はもともと「放送大学」の「社会思想史」という講義のテキストとして1985年に出版されたものを、加筆して1998年に有斐閣から出版された。昨年それをちくま学芸文庫として出版した。 元来が放送大学の…
佐藤俊樹『社会学の新地平』(岩波新書)を読む。副題が「ウェーバーからルーマンへ」というもの。ウェーバーは「資本主義の始まり」を論じた『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の著者だ。 毎日新聞に松原隆一郎が書評を書いている(2024年1月…
橋爪大三郎『戦争の社会学』(光文社未来ライブラリー)を読む。副題が「はじめての軍事・戦争入門」。橋爪大三郎が東京工業大学で行った「軍事社会学」の講義を書籍化したもの。「はじめに」から、 戦前には、軍があった。軍は、国民のためではなく天皇のた…
司馬遼太郎『人間の集団について』(中公文庫)を読む。副題が「ベトナムから考える」。司馬は1973年4月に取材のためにベトナムを訪ねた。偶然その数日前にアメリカ兵が引き上げたのだった。 司馬は中国文明の周辺にいる国家群に関心をもっていた。それらの…
橋爪大三郎『ふしぎな社会』(ちくま文庫)を読む。本書は以前『面白くて眠れなくなる社会学』(PHPエディターズ・グループ刊)としていたのをタイトルを変えて文庫化したもの。中高校生向けに書いたものだという。これが分かりやすくて面白かった。 中高校…
橋爪大三郎/大澤真幸 他『社会学講義』(ちくま新書)を読む。大学新入生や高校生、あるいは社会人に社会学とは何かを教えてくれる入門書という体裁だ。もともとは1993年に『わかりたいあなたのための社会学・入門』から抜粋して補筆し、第5章は新たに書き…