2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧
東京銀座の養清堂画廊で渋谷和良展が開かれている(12月10日まで)。渋谷は1958年東京生まれ、1981年に東京藝術大学美術学部油画科を卒業し、1983年に同大学大学院美術研究科版画専攻修士課程を修了している。2002年から1年間、文化庁在外派遣研修員としてド…
東京京橋のギャラリーなつかで胡羽恬展「花の遊吟」が開かれている(12月3日まで)。胡羽恬は1994年中国浙江省杭州市生まれ、2016年に景徳鎮陶磁大学陶芸コースを卒業し、現在金沢美術工芸大学大学院博士後期課程陶磁分野に在学中。2021年ギャラリーQで初個…
東京銀座の藍画廊で金井聰和展「庭しごと」が開かれている(12月3日まで)。金井は1966年川崎市生まれ、1990年多摩美術大学絵画科陶コース卒業。1990-92年同大学大学院陶コース研究生。1993-98年南インドチェンナイで制作。1996年インドマドラスで初個展…
吉松隆『調性で読み解くクラシック』(ヤマハミュージックメディア)を読む。「1冊でわかるポケット教養シリーズ」の1冊だ。ヤマハが出版もしているなんて知らなかった。現代音楽作曲家の吉松隆が初心者向けに音楽の調性について解説している。 音楽の基本…
峰なゆか『AV女優ちゃん 1』(扶桑社)を読む。自身AV女優を経験した峰が、その体験を漫画に仕立てている。読後の印象は最悪だった。登場人物たちが主人公以外みな下種野郎たちなのだ。なるほど、それがAV業界なのだろう。素人の女の子たちをAV女優にして稼…
東京千駄木の千駄木ガレージで井上活魂展が開かれている(11月28日まで)。井上は5月にもここで個展をしている。井上の書いたノートがあった。その文章を引く。 (前回の)書展の時、人間が逆さまになって字を書くので字を逆さまにして間人としてと言うタイ…
東京日本橋小舟町のガルリH(アッシュ)で小林絵里佳展「POOL SICKNESS」が開かれている(12月3日まで)。小林は1994年東京都生まれ、2017年に武蔵野美術大学造形学部彫刻科を卒業し、2019年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。ガルリH…
東京外苑前のトキ・アートスペースで弓良麻由子展が開かれている(11月27日まで)。弓良は1984 年生まれ、日大芸術学部彫刻コースを卒業した後、2009年武蔵野美術大学大学院彫刻コースを修了している。その後ギャラリイKを始め、巷房などいくつかのギャラリ…
東京銀座のギャラリーQで奥山庸子展が開かれている(11月26日まで)。奥山は1985年青森県生まれ、2008年に日本大学芸術学部美術学科絵画コース版画専攻を卒業している。ギャラリーQでは2019年に続いて2回目の個展となる。 奥山が画廊で配布しているちらしか…
東京銀座のコバヤシ画廊で小沼直晴展「囚われの石」が開かれている(11月26日まで)。小沼は1952年東京生まれ、1976年に東京教育大学芸術学科を卒業している。1981年からコバヤシ画廊で個展を繰り返していたが、今回は1998年以来24年ぶりとなる。 今回の展示…
東京神楽坂のeitoeikoで相川勝展「SUBSTANCE」が開かれている(11月26日まで)。相川は1978年ペルー生まれ、2004年多摩美術大学メディア芸術学科卒業。六本木クロッシング、トーランス市美術館、アーツ前橋、十和田市現代美術館、東京都写真美術館、ICCイン…
黛まどか『句集 北落師門』(文學の森)を読む。面白かった句を拾う。 竹煮草いづくで憑きしひだる神 夏柳風の縺れを雨に解き 「ひだる神」は、『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』によると、 だり神ともいう。憑物 (つきもの) の一種。民間伝承上の一…
東京上野の東京都美術館で岡本太郎展が開かれている(12月23日まで)。美術館の地下、1階、2階の3つのスペースを使って、絵画と立体150点以上の作品が展示されている。チケットは日時指定の前売券が主で、私もネットで予約して見に行った。 思ったほど混ん…
東京谷中の櫻木画廊で中津川浩章展「表現の森を歩く」が開かれている(11月27日まで)。中津川は1958年静岡県生まれ。和光大学で学び、個展をギャラリイK、パーソナルギャラリー地中海などで数回ずつ開き、その他、ギャラリーJin、ギャラリー日鉱、マキイマ…
若桑みどり『イメージを読む』(ちくまプリマ―ブックス)を読む。副題が「美術史入門」。1991年に北海道大学で5日間の集中講義を行った。その講義を元に仕上げたのがこの本だった。 取り上げた作品は4点。ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画、レ…
東京新宿のアートコンプレックスセンターで谷口ナツコ展「美しいこの世」が開かれている(11月27日まで)。谷口は1968年北海道生まれ。今までギャラリー砂翁、デザインフェスタギャラリー、ヴァニラ画廊、スタジオ・ゾーン、アンド・ゾーン、ギャラリー・テ…
東京銀座のコバヤシ画廊で野沢二郎展「nebulae/朧」が開かれている(11月19日まで)。野沢は茨城県生まれ、1982年に筑波大学大学院を修了している。これまで「VOCA展'97」や同年の「バングラデシュ. アジア美術ビエンエーレ」に参加し、2012年はDIC川村記念…
東京北青山のかわかみ画廊で川城夏未展が開かれている(11月19日まで)。川城は神奈川県生まれ、1992年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業、1995年東京藝術大学大学院美術研究科油画修士課程を修了している。2017年には損保ジャパン日本興亜美術館の「…
白井聡『未完のレーニン』(講談社学術文庫)を読む。白井は、『永続敗戦論』、『長期腐敗政権』など、優れた書を書いている。本書はレーニンの思想について、『国家と革命』、『何をなすべきか』を中心に極めて詳細に読み解いている。原本は一ツ橋大学大学…
東京神楽坂のスプラウトキュレーションで山本麻世展「交わると、生まれます」が開かれている(11月13日まで)。山本は1980年東京都生まれ、2005年に多摩美術大学大学院美術研究科工芸専攻陶コース博士前期課程を修了している。ついで2008年にオランダアムス…
東京表参道の始弘画廊で深沢軍治展―内と外―が開かれている(11月19日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、1971年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。深沢は様々な画廊で個展を開いているが、みゆき画廊やそれを受けついだうしお画廊、始弘画廊な…
東京京橋のギャルリー東京ユマニテで川島清展「水量XII」が開かれている(12月3日まで)。川島は1951年福島県生まれ、1986年東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程を満期退学している。1981年ときわ画廊で初個展、以来様々な画廊で個展を繰返し、いわき…
東京京橋のギャルリー東京ユマニテbisで清麻里展-fractal-が開かれている(11月12日まで)。清は1969年大阪府生まれ、1993年に法政大学工学部建築学科を卒業している。2012年に陶芸家恵美加子に師事。2016年にギャルリ・プスで初個展。その後もプスで個展を…
東京銀座のコバヤシ画廊で村山隆治展「on the palette」が開かれている(11月12日まで)。村山は1954年茨城県生まれ、1980年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。その後、ギャラリー山口やギャラリー手、ギャラリー21+葉などで個展を繰り返した…
東京国際映画祭で青山真治監督の映画『EUREKA ユリイカ』を見た。『ユリイカ』は22年前2000年に上映された映画だが、今年青山監督が食道がんで亡くなったため、この映画祭で「監督特集〈追悼 青山真治〉」の1本として上映された。 青山真治の『ユリイカ』に…
東京御徒町の松坂屋上野店7階 美術画廊で平体文枝展「たゆたうとうとう」が開かれている(11月8日まで)。平体は石川県生まれ、1989年に筑波大学芸術専門学群美術専攻を卒業している。2002〜2003年に文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルギーに滞在した。 …
東京六本木のストライプハウスギャラリーで大坪美穂展「Witness-目撃者―」が開かれている(11月15日まで)。大坪は1968年に武蔵野美術大学油絵科を卒業している。今まで銀座のシロタ画廊やギャルリ・プスなど各地で個展を開いていて、韓国やインドのグルー…
東京銀座のStepsギャラリーで中澤小智子展「神話と祈り」が開かれている(11月12日まで)。中澤は1996年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了し、1997-1998年にイタリア政府給費留学生としてミラノ芸術アカデミーに学んでいる。Stepsでの…
東京千駄木のギャラリーKINGYOで田中彰展「Portrait」が開かれている(11月6日まで)。田中は1949年高知県生まれ、1974年多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科卒業。いくつかの画廊で個展をした後、2004年ギャラリー汲美で個展を開き、汲美が閉じた…
エミル・ベルナール著、有島生馬訳『改訳 回想のセザンヌ』(岩波文庫)を読む。わずか94ページの小著。私が読んだのは2000年発行の5刷だが、第1刷は1953年、初訳は大正2年の『白樺』連載とのこと。戦後改訳してタイトルにも改訳とあるが、とにかく訳文が古…