東京新宿のアートコンプレックスセンターで谷口ナツコ展「美しいこの世」が開かれている(11月27日まで)。谷口は1968年北海道生まれ。今までギャラリー砂翁、デザインフェスタギャラリー、ヴァニラ画廊、スタジオ・ゾーン、アンド・ゾーン、ギャラリー・テオなどで個展を開き、また海外では香港、イタリア、台北、北京、シンガポール、アメリカなどのグループ展に参加している。クリスティーズにも出品され、国際的な画家となっている。2016年以降、2018年、2020年と、この場所での個展は4回目2年ぶりとなる。
メインの展示は4×19=76枚の正方形のパネルでできている。これを1枚でも販売する。1枚が27,500円(税込)だ。すると、この形で全体が見られるのは会期中だけとなる。この値段だと分売されるのは確実だろう。ぜひギャラリーに足を運んで全体像を見てほしい。
画像を見ても分かる通り谷口は天才である。谷口はトレーシングペーパーを円錐形にしたものに絵具を充填し、先端の穴から絵具を絞り出し、凸状の点描法で描いている。さらに原色を多用し、その色彩の見事さと点描で描かれたイメージが画面を覆いつくす画風はほとんど他に類を見ない。
ほかにも谷口ワールドが並んでいる。非凡な谷口の世界をぜひ体験してほしい。
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谷口ナツコ展「美しいこの世」
2022年11月15日(火)―11月27日(日)
11:00-19:00(最終日17:00まで)11/21(月)は休廊
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アートコンプレックスセンター
東京都新宿区大京町12-9
電話03-3341-3253
左門町の交差点を入るが、信濃町から来たときは左折、四谷三丁目から来たときは右折となる。注意したいのは左門町の交差点は近接して同名で2つある。信濃町に近い方の交差点を入ること。