東京表参道の始弘画廊で深沢軍治展―内と外―が開かれている(11月19日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、1971年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。深沢は様々な画廊で個展を開いているが、みゆき画廊やそれを受けついだうしお画廊、始弘画廊などでの発表が多い。
今回は額を作品に取り入れている。作品を収める額に過剰に描き込んで、作品と額を一体化させている。額という四角い枠の中に四角い作品が複雑な形で収められていて、それも作品によっては複数個収められ、厚みを持ったレリーフ状の作品もあり、絵画という平面作品を多少とも壊そうとしているかのようだ。
深沢は毎回の個展で同じことをしない。いつも見る者の期待を裏切ることを楽しんでいるのではないか。しかし、どんなに変わってもひと目で深沢と分かる作風は変わらない。
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深沢軍治展―内と外―
2022年11月7日(月)―11月19日(土)
11:00-18:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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始弘画廊
東京都港区南青山5-7-23 始弘ビルB1
電話03-3400-0875
http://sicoh.web.fc2.com/index1.html
※地下鉄銀座線・千代田線・半蔵門線 表参道駅B3出口から徒歩3分