始弘画廊の深沢軍治展を見る

 東京港区表参道の始弘画廊で深沢軍治展が開かれている(11月5日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、1971年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。6月には銀座のうしお画廊で個展をしたばかりだ。
 今回の作品は中央に縦の太い線が引かれているものが多い。深沢が在廊していて挨拶はできたが、作品について話す機会がなかったので、このあたりのことは分からない。深沢の個展を何度も見てきたが、個展ごとにテーマを決めてその方向で統一した作品を作っているように見える。作家にとってそれは当たり前だとも思うが、深沢のテーマは純粋に造形的なもののようだ。今回それが中央の太い縦線のように思われる。
 DM葉書の作品(一番上の写真)の題名が「電信柱のあった遊び場1」とある。するとこれは電信柱をイメージしているのだろうか。






 深沢の作品にはスタンプを押したような同じ形が繰り返し描かれている例が多い。だがそれらは型紙を使って描かれたのとは真逆で、すべてフリーハンドで描かれている。この同じ形を繰り返し描くというのは深沢が初めに選んだ版画の仕事からきているのだろうか。
 サインの横には年月日を入れている。完成した日を正確に記しているのだ。だが1点だけサインの上に赤い色が乗っていた。これはどうしたんですかと訊くと、完成したつもりだったが、少し手を入れてサインの上まで塗ってしまったんだとのこと。日付まで入れて几帳面に見えるが、実は大雑把(失礼!)なのだろうか。
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深沢軍治展
2016年10月24日(月)−11月5日(土)
11:00−19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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始弘画廊
東京都港区南青山5-7-23 始弘ビルB1
電話03-3400-0875
青山通りのスパイラルの横の路地を入り、小原流会館手前の階段を下りたところ