トキ・アートスペースの吉川和江展を見る

 東京神宮前のトキ・アートスペースで吉川和江展が開かれている(3月22日まで)。吉川和江は東京生まれ、1969年に武蔵野美術大学を卒業し、1976年ドイツのハンブルグ国立美術大学に入学し、1986年に同校を卒業している。現在ハンブルグ在住。1983年ハンブルグの画廊で初個展、日本では1990年にギャラリー真木で個展を開いている。その後ギャラリーQ、ギャラリーNWハウスなどで個展をしたほか、2001年からはギャラリー現で10数回も個展を行ってきた。トキ・アートスペースでは2020年以来4回目となる。



 正面の壁に小品が50点展示されている。このように50点が並べられると、モンタージュ効果が生まれて、社会的政治的な強いメッセージとなる。吉川は長くドイツに住んでいるので、ウクライナもガザも日本にいるより身近なのに違いない。あるいはのんびりした日本の状況が歯がゆいのかもしれない。日本の美術業界を見ていると、まるでお花畑のように見えるから(私の意見)。

 ほかに抽象的な作品が並べられている。

 吉川の作品は先日亡くなった中村宏の初期のルポルタージュ絵画を思い出す。中村は強い政治的メッセージをシュールレアリズムの方法で表現していた。吉川は同じようにメッセージをモンタージュの方法で表現している。

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吉川和江展

2026年3月10日(火)-3月22日(日)

12:00-19:00(日曜日17:00まで、最終日16:00まで)月曜日休み

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トキ・アートスペース

東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F

電話03-3479-0332

http://tokiartspace.com