書評

朝日新聞書評委員が選ぶ「今年の3冊」

毎日新聞、読売新聞に続いて、朝日新聞書評委員が選ぶ「今年の3冊」が発表された(12月28日)。書評委員20人×3冊=60冊、その中から気になったものを挙げる。 石川健治(東京大学教授) 『高村光太郎の戦後』(中村稔著、青土社・2860円)本書は、己を虚しく…

読売新聞読書委員が選ぶ2019年の3冊

毎日新聞に続いて読売新聞でも読書委員が選ぶ2019年の3冊というのを発表している(12月22日)。読書委員の人数が21人、3冊ずつ選んで63冊が挙げられているけれど、私が気になったのは3冊だけだった。なぜか昔から毎日新聞の書評には引っかかるものが多いのに…

毎日新聞書評委員による2019年この3冊(下)

毎日新聞の書評欄で「2019 この3冊」(下)として、書評委員に今年のベストを挙げてもらっている(2019年12月15日)。その中から気になったものを拾ってみる。 中村桂子(JT生命誌研究館長) 『進化の意外な順序 感情、意識、創造性と文化の起源』アントニオ…

毎日新聞書評委員による2019年この3冊(上)

毎日新聞の書評欄で「2019 この3冊」(上)として、書評委員に今年のベストを挙げてもらっている(2019年12月8日)。その中から気になったものを拾ってみる。 荒川洋治(現代詩作家) 『いやな感じ』高見順著(共和国・2970円)本書は、高見順(1907-1965)…

柳瀬尚紀「日本語ほど面白いものはない」を読む

柳瀬尚紀「日本語ほど面白いものはない」(新潮社)を読む。副題を「邑智(おおち)小学校6年1組 特別授業」と言い、英文学者の柳瀬尚紀が島根県の小学校で授業をした記録だ。 毎日新聞2010年12月19日に掲載された「2010年この3冊」で科学史家の村上陽一…

毎日新聞の「2010年この3冊」から(下)

毎日新聞の「2010年この3冊」から(上)の続き。*を付けた名前がその本の選者だ。 * *伊東光晴(京大名誉教授・経済学) ●岩澤信夫「究極の田んぼ」(日本経済新聞社) 冬水田に水をはり、イトミミズを発生させる有機農法で、除草剤を使わず、田も耕さず…

毎日新聞の「2010年この3冊」から(上)

年末恒例の毎日新聞の「2010年この3冊」が12月12日と26日に掲載された。毎日新聞の書評執筆者35人が105冊の本を選んでいる。その中から私が興味を持った本を挙げてみた。*を付けた名前がその本の選者だ。 * *江國香織(作家) ●ラッタウット・ラープチャ…

「日本一の桜」のタイトルに釣られて読んでしまった

講談社現代新書の新刊「日本一の桜」を買って読んだ。季節柄みごとな桜が紹介されていると思ったのだ。そうではなかった。日本一の桜を管理・育成している人たちのことを取材した本だった。どの章にも「桜守」という語が頻出する。著者はこの本を「桜守」と…