2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

お客様は神様

朝日新聞の「オピニオン&フォーラム」で「過労をなくすには」をテーマに3人が意見を寄せている(11月29日)。電通で起きた過労による自殺をめぐって対策案を提案しているが、その中でネットニュース編集者の中川淳一郎が、大手広告代理店は給料もいいし社会…

「アートマニアまんぷくコレクション」を見る

千葉県市川市の古本屋カフェ・ローゼンホルツで「アートマニアまんぷくコレクション」が開かれている(11月30日まで)。これはサラリーマンコレクター福田豊万さんのコレクションを並べたものだ。福田さんがコレクターということは知っていたし、わが師山本…

『ちくま』12月号の酒井駒子のエッセイが印象に残った

筑摩書房のPR誌『ちくま』12月号の表2のエッセイ、酒井駒子の「地下鉄」がなぜか印象に残った。たった20行のコラムみいたいなものだけど。 その全文を勝手に引用する。 夕方の地下鉄に乗る。車内には、たくさんの人が乗っている。私の目の前には、眼鏡をか…

ギャラリーOUT of PLACEの山江真友美展「雪を慕う」を見る

東京外神田のアーツ千代田3331の2階にあるギャラリーOUT of PLACEで山江真友美展「雪を慕う」が開かれている(12月25日まで)。山名は岡山県生まれ、2006 年に倉敷芸術科学大学大学院芸術研究科を修了し、2011年−2012年にベルギーに留学している。初個展を京…

アーツ千代田3331で「ZOKEI NEXT 50」を見る

東京千代田区外神田のアーツ千代田3331 1階メインギャラリーで東京造形大学創立50周年記念事業美術学科卒業生展「ZOKEI NEXT 50」が開かれている(11月27日まで)。絵画専攻から15名、彫刻専攻から5名が出品している。 その彫刻専攻の吉野祥太郎の作品が素晴…

ギャラリー砂翁の野澤義宣展「―己事紀―」を見る

東京三越前のギャラリー砂翁で野澤義宣展「―己事紀―」が開かれている(11月30日まで)。野澤は1947年生まれ。数年前までの10年間ほどは真っ黒な画面を作っていた。現在は基本的に抽象的な作品を描いているが、同時に顔シリーズなどの具象画も描いている。 (…

コバヤシ画廊の野沢二郎展「near the Ground」を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で野沢二郎展「near the Ground」が開かれている(11月26日まで)。野沢は茨城県生まれ、1982年に筑波大学大学院を修了している。これまで「VOCA展'97」や同年の「バングラデシュ. アジア美術ビエンエーレ」に参加し、2012年はDIC川村…

なびす画廊の瀧田亜子展を見る

東京銀座のなびす画廊で瀧田亜子展が開かれている(11月26日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。なびす画廊での個展は今年の4月に続いて今回で21回目になる。作品は紙に顔料で描いている。瀧田は昔から書を学び、そのため中国に留学してもいる。書と西洋絵画…

矢島渚男『句集 延年』を読む

昨日取り上げた矢島渚男『句集 翼の上に』に続いて、同じ著者の『句集 延年』(富士見書房)を読んだ。そこからいくつか紹介する。 咲 き 終 へ て 桜 は 山 の 木 に 還 る 竹 と な り つ つ 筍 の 歌 ひ を り 卯 の 花 や 棚 田 に 水 を 積 み 上 げ て…

矢島渚男『句集 翼の上に』を読む

高校の1年先輩で、当時詩を書いて北川透の主宰していた詩誌『あんかるわ』に参加していた井原修さんから、最近出版したエッセイ集『藤吾堂日記』『続 藤吾堂日記』(南信州新聞社出版局)が送られてきた。後者に「俳句ざんまい」という章があり、そこに彼が…

このミス大賞『神の値段』を読む

2016年の「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の一色さゆり『神の値段』(宝島社)を読む。父さん珍しいねえ、ライトノベルのようなのを読んでいてと娘が言う。本のカバーがそんな印象を与えたらしい。このミスの大賞では以前読んだ作品で懲りていたのだ…

大江健三郎『定義集』を読む

大江健三郎『定義集』(朝日文庫)を読む。2006年から6年間、朝日新聞に月1回連載したものを2012年単行本にまとめ、今月文庫本化された。文庫本で1回4ぺージ、400字詰め原稿用紙で6〜7枚分になる。それが71回分載っている。様々な話題が取り上げられているが…

『マルセル・デュシャンとアメリカ』を読む

平芳幸浩『マルセル・デュシャンとアメリカ』(ナカニシヤ出版)を読む。副題が「戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷」というもの。デュシャン論でありながら作品論には踏み込まない。まさに副題どおりの内容。キュビストとしてのデュシャン、シ…

アートコンプレックスセンターの谷口ナツコ展を見る

東京新宿のアートコンプレックスセンターで谷口ナツコ展が開かれている(11月27日まで)。谷口は1968年北海道生まれ。今までギャラリー砂翁、デザインフェスタギャラリー、ヴァニラ画廊、スタジオ・ゾーン、アンド・ゾーン、ギャラリー・テオなどで個展を開…

『現代美術コレクター』を読む

高橋龍太郎『現代美術コレクター』(講談社現代新書)を読む。著者は現代美術の高橋コレクションで有名な精神科医。 高橋は日本の現代美術を「ネオテニー」と定義している。ネオテニーとは幼形を保ったまま成熟してしまう現象をいい、それを日本の現代美術作…

帽子に関するエチケット

日本では帽子を被る習慣を無くして久しい。私は義父の真似で帽子を被るようになったが(ハゲを隠すためでもある)、そのエチケットまでは真似する機会がなかった。レストランでは帽子を取る、これは分かる。喫茶店ではどうしたら良いのか? 先日、学習院大学…

ナボコフ『偉業』を読む

Steps Gaqlleryのオーナー吉岡さんがブログでこの本を買ったと報告していたなかに、このナボコフ/貝澤哉・訳『偉業』(光文社古典新訳文庫)があった。面白そうだと思って私も読んでみた。 『偉業』はナボコフがロシア語で書いた初期の長篇小説。裏表紙の惹…

柴田南雄生誕100年記念演奏会を聴く

サントリーホールで柴田南雄生誕100年・没後20年記念演奏会があった(11月7日)。「山田和樹が次世代につなぐ〜ゆく河の流れは絶えずして〜」と題されたもの。どうせ現代音楽だから前売り券など買わなくても当日券がたくさん余っているだろうと開演1時間前に…

ギャルリー東京ユマニテの飯嶋桃代展「―ものはら―」を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテで飯嶋桃代展「―ものはら―」が開かれている(11月19日まで)。 飯嶋は1982年、神奈川県生まれ。2006年に女子美術大学美術学科立体アート専攻を卒業。2008年に同大学大学院修士課程美術専攻立体芸術研究領域を修了し、2011年…

コバヤシ画廊の西成田洋子展「記憶の領域2016」を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で西成田洋子展「記憶の領域2016」が開かれている(11月12日まで)。西成田は1953年茨城県生まれ、1987年より東京、水戸、ニューヨークなどでもう30回以上も個展を開いている。作品は大きな奇妙な立体で、古着などを縫い合わせて造形…

穂村弘『はじめての短歌』を読む

穂村弘『はじめての短歌』(河出文庫)を読む。穂村が社会人を相手に行った短歌ワークショップをもとに書籍化したもの。基本が社会人=サラリーマン相手に短歌の魅力を語っている。分かりやすく面白かった。 良いという短歌をあげて、その改悪例を示している…

山本弘展終了

先週1週間、銀座K'sギャラリーanで開かれていた山本弘展が土曜日で終了した。仕事に出た2日間を除いて終日画廊に立っていたので腰にきてしまった。腰痛に悩んでいる。 300名近い来客があり、話していていろいろ教えられた。とても参考になった。抽象作品を描…

『冲方丁のこち留』を読む

冲方丁『冲方丁のこち留』(集英社インターナショナル)を読む。副題が「こちら渋谷警察署留置場」というもの。2015年8月、冲方がファンとの交流のイベントを催した直後の打ち上げ会場に突然警察がやってきて、渋谷警察署までの同行を求め、警察では逮捕状を…

山本弘の作品解説(53)「(題不詳:顔?)」

山本弘「(題不詳:顔?)」、油彩、F6号(41.0cm×24.2cm) 制作年不明。サインが漢字の「弘」だし、作風からおそらく1970年代後半ころか。(1970年代初期にサインが「Hirossi」から「弘」に変わっている。最晩年には「ヒロシ」も使われたが)。 人の顔を描…

藍画廊の熊谷美奈子展を見る

東京銀座の藍画廊で熊谷美奈子展が開かれている(11月5日まで)。熊谷は東京生まれ、1995年に東京造形大学美術学科I類(絵画)非具象コース研究課程を修了、2009年に小川和紙技術継承者育成コースを修了している。 1995年にギャラリーサージで初個展。その後…

山本弘「冬の風越山」が売れた

山本弘「冬の風越山」が売れました。 ありがとうございました。