山本弘展終了

 先週1週間、銀座K'sギャラリーanで開かれていた山本弘展が土曜日で終了した。仕事に出た2日間を除いて終日画廊に立っていたので腰にきてしまった。腰痛に悩んでいる。
 300名近い来客があり、話していていろいろ教えられた。とても参考になった。抽象作品を描いている画家から、感情のこもった作品は好きじゃないと言われたり、さらに題名があると見方を強制されるので好ましくないなど、考えてもいなかった指摘があった。しかし、そのことは両義的でもあり、必ずしも首肯できるものではないが。
 この1週間ほとんど他の画廊に足を運ぶ余裕がなかった。10軒程度見たが、普段のやっと1/4くらいで、見たいと思っていた多くの個展を見逃したのが残念だった。
 山本弘の「種畜場」は画廊の空間において毎日見ていて、やっとその素晴らしさが分かった。あるいは山本の代表作ではないかとも思った。あらためてこの作品について書いてみたい。山本の書いた題名を改変して「霧/種畜場」としたい気がする。こんなことを考えたのは初めてだが。
 読書もほとんどできなかった。そんなふうに非日常の時間が過ぎて行って、ようやく平常に戻りつつある。