藍画廊の熊谷美奈子展を見る

 東京銀座の藍画廊で熊谷美奈子展が開かれている(11月5日まで)。熊谷は東京生まれ、1995年に東京造形大学美術学科I類(絵画)非具象コース研究課程を修了、2009年に小川和紙技術継承者育成コースを修了している。
 1995年にギャラリーサージで初個展。その後、銀座九美洞ギャラリー、トキ・アートギャラリーなどで個展を繰り返し、2004年からは藍画廊を中心に個展を開いて今回で6回目となる。




 画廊の扉を開けると床に金属の立体が置かれている。そう思っていると、画廊のスタッフがこれは金属ではなく紙だという。半信半疑で近づいてみると、そうかもしれないとも思う。だがスタッフは紙だと断言する。一部毛羽立っている部分もたしかにある。だとすると、驚かずにはいられない。見かけはほとんど金属なのだから。
 素材の和紙は自分で漉いているいるのだという。履歴の小川和紙技術継承者育成コースを修了というのが納得できる。終了まで5年間もかかっていると記されている。
 とても興味深い作品だと思う。
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熊谷美奈子展
2016年10月31日(月)−11月5日(土)
11:30−19:00(最終日は18:00まで)
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藍画廊
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル2階
電話03-3567-8777
http://igallery.sakura.ne.jp/