2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
娘と駅ビルで待ち合わせ、家を出たらマンションの通路にゴミが落ちていた。よく見ると死んだツバメの雛だった。実はその日の朝も同じ場所で死んでいたツバメの雛を見た。通路の上にツバメの巣があるのだった。娘に少し遅れると連絡して家に戻りティッシュと…
東京外苑前のアートギャラリー DELL’ARTE(デラルテ)でグループ展 「緑の階調 ―鎮静の空間のために―」が開かれており、そこに出品している沓澤貴子の作品を見る。とても良かった。 沓澤は静岡県生まれ、1996年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、19…
東京銀座のギャラリーQで金昭希(キム・ソヒ)展が開かれている(8月8日まで)。これは毎年恒例の銀座の現代画廊が共同で企画している「画廊からの発言―新世代への視点2020」のひとつ。金は1983年、韓国生まれ、2007年に弘益大学美術学部版画専攻卒業、201…
東京大崎のO美術館で「座の会展2020」が開かれている(7月30日まで)。2012年から始まる「座の会」は20代から70代の日本画・漆技法などの作家、現代美術系作家による自発的に新たな表現を模索研究するグループ展。今年が9回目となる。 知人の作品を中心に何…
東京銀座のコバヤシ画廊で黒宮菜菜展が開かれている(8月8日まで)。これは毎年恒例の銀座の現代画廊が共同で企画している「画廊からの発言―新世代への視点2020」のひとつ。黒宮は1980年東京都生まれ、2007年に京都造形芸術大学芸術学部を卒業し、2015年に…
東京銀座・京橋を中心とする現代美術の画廊が共同主催する「画廊からの発言/新世代への視点2020」が明日から始まる。これは恒例の8軒の画廊が推薦する40歳以下の若手作家8人の個展だ。現代美術の代表的な貸画廊が選んだ作家たちだから見逃せない重要な企…
今日の朝日新聞の夕刊に「後世へ伝える集合住宅の星」という記事が載っていた(7月25日)。小見出しが「赤羽台団地のスターハウス(東京都北区)」とあり、大きな写真も載っている。 記事によると、 都市部の勤労世帯に向け、旧・日本住宅公団(現在の都市再…
シネマヴェーラ渋谷で吉田喜重監督作品『炎と女』を見る。1967年現代映画社制作、岡田茉莉子主演。監督の吉田喜重は東大仏文科出身、卒業論文はサルトルでサルトリアンだった。ここまでは大江健三郎と同じ経歴だったが、大江が四国の森の中の土俗的な村を作…
プロコル・ハルムの「青い影」は世界的にヒットした名曲だ。ジョン・レノンが絶賛したと聞いている。You Tubeで聴いていたが、訳詞が難しくて意味が分からない。最初の訳詞がこれ、 私たちはファンダンゴみたいにスキップで 部屋の向こうまでカートを蹴飛ば…
東京八丁堀のヒノギャラリーで小林良一展が開かれている(8月8日まで)。小林は1957年栃木県佐野市生まれ、1987年東京造形大学美術学科絵画専攻を卒業し、1997年五島記念文化財団美術新人賞を受賞、同財団の助成によりニューヨークにて1年間の海外研修を…
東京日本橋三越前のギャラリー砂翁で石垣むつみ展が開かれている(7月25日まで)。石垣は東京生まれ、文化学院デザイン科・芸術科を修了している。1993年に目黒のギャラリークラマーで個展を行い、その後この砂翁や空想ガレリア、ギャラリーYORI、ギャラリ…
『AERA dot』で角川春樹と林真理子が対談しているが、春樹の発言がぶっ飛んでいて面白い。 角川:……ただ、コロナに関しては、話すと長いから結論だけ言うと、前に林君も行った明日香宮(北軽井沢)で、毎月、1回目、2回目、3回目と3回神事をやって、5月7日に…
東京文京区江戸川橋のWAITING ROOMで飯山由貴展「生きている百の物語」が開かれている(8月16日まで)。飯山は1988年、神奈川県生まれ。2011年に女子美術大学絵画学科洋画専攻を卒業し、2013年に東京芸術大学大学院美術研究科油画を修了している。2011年に…
東京池尻のCAPSULEで三上晴子展が開かれている(7月19日まで)。明日までだが、開催は17、18、19日の3日間限定なのだ。 個展についてCAPSULEのホームページに紹介されている。 《スーツケース(World Membrane: Disposal Containers - Suitcase)》というタ…
銀座界隈で画廊回りをしていたとき、有楽町マリオンの植え込みの植物の葉が絣状に虫に食われているのに気が付いた。近づいてよく見てみると、黒っぽい幼虫が葉を食害していた。虫の形からハムシの幼虫だと推測した。植物は何だろう? 桜の一種だろうか? 帰…
東京銀座にあるKÖNIG GALERIE(ケーニッヒ ギャラリー)へ行ってきた。アリチャ・クワドALICJA KWADE展とアネット・ケルムANNETTE KELM展が開かれている(9月6日まで)。ケーニッヒ ギャラリーはドイツの有名なギャラリーだそうで、銀座のギャラリーもとても…
今日7月15日は山本弘の祥月命日だ。山本弘は39年前1981年の今日51歳で亡くなった。亡くなる前の1976年、77年、78年の3年間に4回の個展を開き200点以上の油彩を展示した。誰からも評価されず絵もほとんど売れなかった。そんな中で体調も崩していながらただた…
小山俊樹『五・一五事件』(中公新書)を読む。副題が「海軍青年将校たちの「昭和維新」」。保阪正康が朝日新聞の書評で紹介している(6月27日付)。 出版界で久しぶりに刊行された五・一五事件の書だが、本書は重要な視点を示している。第一は事件当日から…
熊野純彦『三島由紀夫』(清水書院)を読む。同社の「人と思想シリーズ」その197巻目。圧倒的な傑作評伝である。熊野は哲学者、マルクス、ヘーゲル、カント、レヴィナスなどについて書いている。さらに最近は本居宣長論も評価が高い。難解な哲学で知られる廣…
連休の頃は団地の花壇にシラン(紫蘭)の花が満開だった。いまは葉が生い茂っている。その葉の一部に黄色い汚れのようなものが目立っている。何だろう。近づいて見ればシランさび病だった。かなり蔓延している。 さび病菌によって起こるさび病は種々あるが、…
東京銀座のStepsギャラリーで吉岡まさみ展「秘密の記憶2020」が開かれている(7月22日まで)。吉岡は1956年、山形県生まれ。1981年に東京学芸大学教育学部美術科を卒業している。作家であり、ここStepsギャラリーのオーナーでもある。 ギャラリーの奥の壁に…
東京日本橋小伝馬町のJINENギャラリーで黒石美奈子展が開かれている(7月12日まで)。黒石は1982年山形県生まれ、2002年女子美術大学短期大学部絵画コースを卒業し、2004年に武蔵野美術学園メディア表現科版画コース研究課程を修了している。2007年にギャラ…
私にはチープなお宝が2つある。一つは映画『スエーデンの城』のサウンドトラックのドーナツ盤レコード。映画はモニカ・ビッティ(ママ)主演、ロジェ・バディム監督、フランソワズ・サガン原作だった。レコードのA面が「スエーデンの城」、B面が「恋の終末」…
東京千代田区一番町のJCIIフォトサロンで鬼海弘雄作品展「王たちの肖像」が開かれている(8月2日まで)。鬼海は浅草の浅草寺境内で待っていて、気に入ったモデルが来ると声をかけて写真を撮らせてもらっている。しかし鬼海の気に入るモデルはめったにいない…
東京阿佐ヶ谷のTAVギャラリーで「ノアの安産祈願展」が開かれている(7月12日まで)。出品作家は、生須芳英、村井祐希、名源、山縣瑠衣、笹岡由梨子。 生須は1996年群馬県生まれ、2014年多摩美術大学中退。村井は1995年横浜市生まれ、2017年多摩美術大学絵画…
東京京橋のギャルリー東京ユマニテで木村太陽展「ペインティング&立体」が開かれている(7月22日まで)。ギャラリーのホームページから、 木村は1970年生まれ。創形美術学校研究科卒業後から間もなく作品を発表し、2000年以降はドイツ、アメリカ(ニューヨ…
古賀太『美術展の不都合な真実』(新潮新書)を読む。これがとても興味深い内容だった。古賀は元朝日新聞の事業部で美術展の企画をしていた。その体験をもとに美術展の裏事情を書いている。そのあたりのことは一応知っているつもりだったが、私の知識なんか…
東京武蔵小金井のギャラリーテムズで上野明美展が開かれている(7月12日まで)。上野は京都府生まれ、1983年に嵯峨美術短期大学洋画専攻を卒業している。1995年に当時銀座3丁目にあったギャラリー21+葉アネックスで初個展を行った。その後さまざまな画廊で…
東京恵比寿のナディッフアパート3階のMEMで三島喜美代展が開かれている(7月5日まで)。三島は何と1932年生まれ、今年88歳になる! その年齢が信じられないくらい若々しいインスタレーションだ。画廊のホームページから、 三島喜美代が長年取り組んできた…
東京外苑前のトキ・アートスペースでいぐちなほ展「n次元―描かれない形と色―」が開かれている(7月5日まで)。いぐちは東京出身、1996年に学習院大学文学部哲学科を卒業している。2011年このトキ・アートスペースで初個展、以来ほぼ毎年同じ画廊で個展を続…