角川春樹と林真理子の対談が面白い

 『AERA dot』で角川春樹林真理子が対談しているが、春樹の発言がぶっ飛んでいて面白い。

 

 

角川:……ただ、コロナに関しては、話すと長いから結論だけ言うと、前に林君も行った明日香宮(北軽井沢)で、毎月、1回目、2回目、3回目と3回神事をやって、57日に終息させてしまったんだ。

林:コロナをですか? 社長が?

角川:うん。それは確信を持ったね。コロナとセットになって、実は地震もあるんだ。

林:えっ、地震が来るんですか?

角川:ただ、地震も、76日、7日の七夕に完全にとめるための神事をこのあいだ明日香宮でやったから大丈夫。そのあともう一回、秋から冬にかけてコロナの第2波が来る。これもとめなきゃいけない。だから今年は一年中働かされるなと思ってるんだ。

 

 

角川:自分で、俺は一体何者なんだろうと思う。自分自身でいちばん向いてるのはクリエーター、つまり編集者であり映画の監督であり製作の仕事で、それがいちばん好きなことなんだけど、自分が好きでもないのに、70億以上の人間が地球上にいる中で、自分だけがそういう能力を持ってしまった。一体なぜだろうと思う。「今年、オリンピックはない」ということは、1月の段階で社員に言ってたし。

 

 

林:ところで社長、体形がスリムで、ぜんぜんお太りにならないですね。鍛えてらっしゃるんですか。

角川:週2回ボクシングに行ってるんだけど、今も私がいちばんラウンド数が多いんだよね。一時は50ラウンドを2度超えたりして、4時間戦ってるとかね。

林:前の奥さまとのお孫さんもいらっしゃって、そして7歳のお子さんもいらっしゃるわけでしょう。昔からびっくりしっぱなしですよ(笑)。老いを感じたことはありませんか。

角川:ない。ボクシングジムに行っても、自分がいちばんスタミナがあって体力もあって、そういう点ではみんなに尊敬されてしまってる。一時は剣術に行ったんだよね。25キロの木剣を33100回振るわけ。

林:月にですか。

角川:いや、一日に。トイレに行くのとごはんを食べる以外は振りっ放しなんだ。33100回振るなんて、人間としてあり得ないんだよ。だから過去の剣術家と戦ったとしても負けるとは思えないし、いま現役の剣術家とか剣道家と戦って、負けるとはまったく思わないね。日本で最強の剣術家だと思う。

 

 

 角川春樹78歳で現在7歳の子どもがいるという。豊臣秀頼は決して秀吉の子どもではありえない、子どもができる年齢じゃないじゃないかと思っていたが、70歳を過ぎて子供ができるんだと驚いた。

 そういえば、火災になったホテルニュージャパンの社長だった横井秀樹も写真週刊誌『フライデイ』に晩年若いお妾さんに出勤(?)を見送られるシーンがすっぱ抜かれていたけど、幼い子供が一緒に見送っていたのを憶えている。

 「気まぐれ美術館」を『芸術新潮』に連載していた洲之内徹も、70代で幼い子がいると書いていた。

 角川は自伝で、自由に空飛ぶ円盤を呼び寄せることができると書いていて、今回のコロナを終息させたとの発言とも相俟って、誇大妄想狂と言っていいのではないか。同時に角川グループを巨大な出版社に再生させたのも春樹の手柄で、それは天才と言えるのだろう。コカイン輸入で懲役4年の実刑を受け、角川書店の経営を弟に譲ったが、出所して角川春樹事務所を立ち上げて短期間でこの出版社も成功させている。