2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

パトリシア・ゴッジ

高校3年の時に「かもめの城 Rupture」という映画を見て主演女優のパトリシア・ゴッジPatricia Gozziが好きになった。それは彼女が14歳の時撮られた映画だった。 後に東京の名画座で彼女が主演している評判の良い古い映画「シベールの日曜日」を見た。映画は…

コスモス

コスモスの根方の茎の太さかな

山鳩の天気予報

小学校5,6年生の時、担任の宮嶋先生が山鳩の天気予報は気象庁よりも当たると教えてくれた。 山鳩はデデーポポーと鳴く。その鳴き終わりで予報するのだという。 「デ」で終わる時、「デデー」、「ポ」、「ポポー」、それぞれの鳴き終わりが明日の天気を予…

年 齢

東京オペラシティギャラリーへ行った時のこと。 窓口の女の子から「65歳以上は半額です」と言われた。 いえ、まだ57歳ですと答えたが、ちょっと焦った。 しかし冷静になって考えれば、20代の女の子にとって50代も60代も一緒かも知れない。 そのことを60代後…

小松茂美先生

日頃お世話になっているKさんから、先祖代々伝わる尊円法親王の書についてその真贋を確かめる手だてはないだろうかと相談された。 尊円法親王は鎌倉〜南北朝の人。伏見天皇の第六皇子で出家してこの名で呼ばれた。また青蓮院とも。 書の大家で青蓮院流の祖だ…

丸山真男と吉川幸次郎、その他

丸山真男が「日本政治思想史研究」を発表した時、吉川幸次郎はそれを評して「お素人さんとしてはなかなか」と言ったという。 司馬遼太郎の歴史小説に対して、加藤周一は英雄史観だと批判した。 本居宣長論を書いた小林秀雄に「私には分かりませんでした」と…

タカサゴユリ

私が勤めている会社の近くに数十坪の空き地があった。 ある年の夏、突然その空き地の丈け高い草むらの中に点々と白い百合が咲きそろったことがある。ススキやヒメムカシヨモギ、セイタカアワダチソウがびっしりと生い茂った中に大輪の白い百合が咲いている。…

ル・カレ「偽装の棺桶」

もう30年以上前に見たテレビドラマがある。 NHK放映、イギリスのBBC制作、ジョン・ル・カレ原作、スタンレー・マン脚本だったと思う。 東ドイツ在住の住民を西ドイツに亡命させる話で、ドラマを展開させるエピソードがすべてラストのどんでん返しの伏線にな…

エフトゥシェンコの詩

高校生の頃見ていたアメリカの連続テレビドラマがあった。 題名は忘れてしまったが。 そのドラマは不評だったらしく、途中で打ち切られてしまった。 そのドラマの中で当時ソ連の詩人エフトゥシェンコの詩が紹介された。 その頃は今と違ってすぐ暗記できた。 …

山野麻里子展を見る

水天宮の三愛画廊で開かれている山野麻里子展を見る。墨とコンテで描かれたモノクロのドローイング。幅が2メートル以上ある大きな作品が3点。 広大な風景のようにも見える抽象。すばらしい。 3年ほど前、銀座のギャラリーライブ&モリスで彼女の初個展を…

ニホンカワウソの生息数

もう10年前になるだろうか。 ニホンカワウソ友の会の方と話をしたら、ニホンカワウソの生息数は6頭±3頭だろうとのことだった。 その時点で3〜9頭だ。もう繁殖できる数ではないという。 今は何頭くらいになっているのだろう。 ニホンカワウソ友の会http:/…

バイブを買いに

夏石鈴子に「バイブを買いに」という小説があり、地下鉄の駅近くのマンションの一室にある女性客だけを対象とした大人のおもちゃ屋へバイブを買いに行く話が紹介されている。 それは女性週刊誌などで話題になっていた地下鉄半蔵門線の半蔵門駅近くの店だろう…

吉田秀和訳の漢詩

吉田秀和の17年前のエッセイ「音楽展望」(朝日新聞、1989.1.24)から。 中国の古い詩とその吉田秀和訳。 別時容易見時難 流水落花春去也 天上 人間 別れはやさしく会うのは大変。 水は流れ花は落ち、春はゆく。 天上の人、地上に残った我々。