エフトゥシェンコの詩

高校生の頃見ていたアメリカの連続テレビドラマがあった。
題名は忘れてしまったが。
そのドラマは不評だったらしく、途中で打ち切られてしまった。
そのドラマの中で当時ソ連の詩人エフトゥシェンコの詩が紹介された。
その頃は今と違ってすぐ暗記できた。


きみが初めてぼくの前に現れたとき
ぼくはぼく自身の貧しさを知った
海や川や森を照らすきみの顔が
光のないぼくの世界の最初の光となった


ロシア語から英語に訳され、それが日本語に訳されたので、元の詩のニュアンスは分からない。
図書館で調べたが、語順もロシア語をそのまま日本語に置き換えたひどい訳だった。


今読めば気恥ずかしいが、当時の幼い青年の心を捉えたのだ。
そう言えば、清岡卓行の詩


ああ、君に肉体があるなんて不思議だ


を読んだ時も、高校生の頃はそう考えていたことを思い出した。