2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョン・レノンとオノ・ヨーコの結婚

これは私の推測です。きちんとした裏付けがあるわけではない。オノ・ヨーコはなぜ世界のビッグ・スター、ジョン・レノンと結婚できたか。ジョンと結婚したとき、オノ・ヨーコは36歳ですでに2度離婚していた。最初の夫はジョン・ケージの弟子で前衛音楽作曲…

新宿の外国人娼婦たち

会社の部下でK君という男性がいた。仕事は要領が悪かったが、なかなかいい仕事をした。ある時1週間余の休暇を取って一人でタイのバンコクへ行った。後日聞くところによると、観光客が利用しない安ホテルを常宿にしていたという。タイ人の娼婦なども泊まって…

アラン・ドロン、下層階級の美男

塩野七生に「男たちへ」(文春文庫)というエッセイがある。副題を「フツウの男をフツウでない男にするための54章」とある。以前資生堂のPR誌「花椿」に連載したものだ。代表作「ローマ人の物語」全15巻が昨年完結し高い評価を得ている。ところがこの「男た…

映画「キサラギ」が面白かった

映画「キサラギ」を見た。普段あまり映画を見ないので偉そうなことは言えないが、5段階評価で☆☆☆☆。「映画・演劇・音楽レビューBadlands」というサイトは、その演劇評が玄人裸足として私が最も信頼しているものだが、そこでこの映画を今年の日本映画の1、…

柵の中のシェパード

中学の同級生に湯沢君という友だちがいた。彼の家に遊びに行くと柵の中の大きなシェパードが激しく吠えてきた。柵は高さ1メートルくらいで、犬は今にも飛び越えてきそうだ。だが、湯沢君は、大丈夫、絶対に柵から出ないと言う。小さな子犬の時からこの柵の…

伊藤比呂美の大胆な発言

写真評論家の飯沢耕太郎と詩人の伊藤比呂美が飯沢の蒐集した少女写真を見ながら対談した。 伊藤 少女の写真を集める人は飯沢さんを含めて、それでオナニーするのかしら。 飯沢 しないな。それはまた別な対象があると思う。 伊藤 でもふつう男がヴィデオとか…

コンパクトカメラの名機ミノルタCLE

横浜逍遙亭の日記へのコメントから、ソニーがCLEデジタルを企画していたことを知った。昔々もう30年も前になるが、ミノルタとライカが提携して高級コンパクトカメラを発売した。ライツミノルタCL、レンズ交換式、ライカのMマウントでライカのレンズが使える…

日本で食肉用の羊を最も多く飼育しているところは?

牛は乳牛と肉牛に分けられる。搾乳用の牛と食肉用の牛だ。豚はすべて食肉用のせいか肉豚とは言わないのだろう。言うのかな。では羊はどうか。羊毛を刈り取るための羊と食肉用の羊がある。しかし肉羊という言葉は聞いたことがない。前者のことを緬羊(めんよ…

野長瀬正夫の詩

司馬遼太郎の「街道をゆく」の12巻が「十津川街道」だ。奈良の南の十津川渓谷の村だ。ここを語りながら、十津川出身の詩人、野長瀬正夫について触れてないのは少々問題ではないか。その野長瀬正夫の詩を紹介したい。詩集「夕日の老人ブルース」(かど創房)…

香典の法則

これも以前のことだが、取引先の社長が亡くなり、お葬式の手伝いをした。私は受け取った香典の整理をした。受付の後ろの方にいて、香典を記録する。名前と金額を記帳した。その時発見したささやかな法則。 通夜や告別式の決まった時間の中で、平均的な額の香…

どうして男たちは巨乳を好むのかーー巨乳論の試み

男性向け雑誌を見れば巨乳の水着写真やらヌード写真が溢れている。男たちに質問すればかなりの男が巨乳を好むと答えるのではないか。どうしてこんなことになったのだろう。古くはギリシャ彫刻を見ても、ルネッサンス美術も、マニエリスムの絵画も、アングル…

姿勢が違う日本人と外人

日曜日の朝は少し早めに新聞を買いに近所の新聞販売店まで外出するのが習慣になっている。自転車で一回りして毎日新聞と読売新聞を買ってくる。朝日新聞は契約している。日曜日は書評が掲載されるのでこれら3紙を読むのだ。買い物の途中、よその花壇の花の…

嵐山光三郎「悪党芭蕉」を読んで、しかし蛙は飛びこむ

嵐山光三郎「悪党芭蕉」(新潮社)に「古池や蛙飛びこむ水の音」について、池の側で長時間待っていたが、蛙はついに一度も池に飛びこまなかった。這うように水中に入っていった。だからこの句は写生ではないのだとある。 ところで、「蛙が水に飛び込む音」を…

日本の絵画バブルが始まる

中国やインドの絵画バブルが飽和状態に達し、あとは売り抜ける段階にきているという。それはそうだろう。アジアの現代美術の若手〜新進画家の絵が1点1億円ではこれ以上もう上がりようがない。欧米のオークション会社は今年から日本の現代美術にシフトする…

ヤマモモの実を食べる

近くの公園にヤマモモが植えられている。珍しく雌木で赤い実がなっている。公園や並木では実が落果するのを嫌って雌雄異株の樹種はふつう雄木だけを植栽するので、実がなっているのを目にする機会はなかなかない。江東区亀戸駅前の十三軒通りに平行する裏通…

50というのはいい歳だ

D. ロッジの小説「楽園ニュース」(白水社)より 50というのはいい歳だ。なぜなら、女が「いいわ」と言えば嬉しくなり、女が「いやよ」と言えば、ほっとするから。 これは誰が言ったのか、神は食欲については人に大少2〜3倍程度の差しか与えなかったが、性…

久しぶりに吉行淳之介「懐かしい人たち」を読んで

吉行淳之介「懐かしい人たち」がちくま文庫で再刊された。単行本は1994年4月に出ているとある。そうすると吉行が亡くなった年だ。吉行淳之介はこの年の7月に亡くなった。わが師山本弘の東京での初めての遺作展がこの年の7月11日から東邦画廊で開かれ、針…

ズドン盆栽

年末の頃正月向けに安い盆栽が植木屋さんに並ぶ。よく見ると太い幹が20〜30センチくらいの高さで切られ、それに枝がたくさんついている。これは即席盆栽で、業界用語で「ズドン盆栽」と呼ぶ。 即席盆栽は畑でゆったりと育てられる。数年で太く大きくなる。そ…

医者を無条件で信じた結果

むかし田舎で偉いのは医者と坊さんと教師だった。医者と教師は先生と呼ばれ、坊さんと医者には様をつけて呼んだ。お医者様、和尚様と。坊さんは渕静寺様のように寺の名前に様をつけて呼んだ。さて自分でいうのも何だが私は素直な性格なのでどんなこともあま…

ギャラリー汲美の磯良卓司さん追悼

東京日本橋のギャラリー汲美のオーナー磯良卓司さんが亡くなった。5月15日だった。風邪だったかの高熱を下げるために適量を越えて飲んだ解熱剤による心臓発作のようだ。磯良さんは酒の飲み過ぎで肝臓をこわし、昨年末2か月ほど入院していた。もう酒は1滴…

朝日歌壇に掲載された坂口弘の短歌 II(1992年)

朝日歌壇に掲載された坂口弘の短歌、その2、1992年分。 【1992年】 (1〜3月) 覚悟せしにまたも延びたる命なり補充書提出期限延長さる リズムよく鉄扉の向こうで箒掃く音優しくてペンを擱くなり 永久に輝くこと無き過去なれば仄かな影を著しくせん 少年…

朝日歌壇に掲載された坂口弘の短歌 I(〜1991年)

1991年の1月20日に朝日新聞の短歌投稿欄「朝日歌壇」で後述の「クリスマス・イブに保釈で出でし日が岐路にてありき武闘に染みて」を読んで、作者の坂口弘は連合赤軍、浅間山荘の坂口弘ではないかと気づいた。それで古い新聞を調べてみたが、1991年以前はあ…

石田徹也という画家のこと、アジアの絵画バブル

石田徹也という若い画家が話題になっている。 不思議な絵を描いていたが、一昨年2005年に31歳で亡くなった。亡くなって1周年に生前関わりのあった銀座の3つの画廊が協力して回顧展を開いた。ガーディアン・ガーデンとギャラリー・イセヨシ、それにギャラリ…

旅の師匠

宮沢章夫が紹介する海外旅行のためのちょっとしたコツ。 私には、「旅の師匠」がいる。 かつてあるテレビ局に勤めていたF氏がそうだ。F氏に誘われて、外国に旅行した経験は、単に「旅行する」というのとはまたべつの、「旅の修行」というものだとつくづく思…

天井桟敷入団の手びき

私のところに天井桟敷の入団の手びきがある。おそらく40年ほど前、1967年から1968年頃作られたものだ。当時友人が、お前ここに入団しないかとと送ってくれたものだろう。表紙に「天井桟敷 A LABORATORY OF PLAY」とタイトルが印刷されている。表紙をめくった…

シャロン・ロックハートの「GOSHOGAOKA」

アメリカ在住のシャロン・ロックハートという女性アーチストがいる。1996年に茨城県守谷市を拠点とするアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「アーカスプロジェクト」に参加したシャロン・ロックハートは、守谷市の中学生のバスケットボールチームの…

毒キノコ試食体験記!!!

昨日は毒きのこの恐ろしさを紹介したが、その毒きのこを試食する人たちがいるという。下記文章は、政直彦「毒をくらわば キノコ試食体験記」(「くさびら」19号(神奈川キノコの会)1997年5月号)より。 試食体験(何れも煮食) ヒカゲシビレタケ 傘1〜2c…

毒キノコの恐ろしさ!!!

毒キノコがこんなにも恐ろしいとは知らなかった。もうマツタケ以外は決して食べないようにしよう。 渡辺隆次「きのこの絵本」(ちくま文庫)より。 ■ドクツルタケ 俗に猛毒御三家といわれるテングタケ科のドクツルタケ、シロタマゴテングタケ、タマゴテング…

押江千衣子は一体どこへ行ってしまったのか

初めて押江千衣子の絵を見たのは1995年、東京京橋のINAXギャラリーだった。大阪でのみ発表していたようだが、中原祐介が東京に連れてきた。彼女の作品を見たときの驚きを忘れない。大きなキャンバスにオイルパステルや油絵の具で植物がみずみずしく描かれて…

カラスに襲われたとき

上野公園を通ったら作業服を着た人たちがカラスの巣を除去していた。巣がかけられている木に梯子をかけ、枝に登って長い棒の先に針金を付けたもので巣を払い落としていた。木の回りで何羽ものカラスが鳴き騒いでいる。 以前、知らないで線路脇のネズミモチの…