2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

仕事の極意

仕事の極意を紹介したい。 仕事は一人ではできないが、人に頼ってもできない。

小春日和、またはへちま

小春日和、またはへちま へちま 収穫の秋にまだ花を咲かせている 恩寵のように再会の約束がなされ すぐに取消の通知が届いた ダイレクトメールと個展の案内状にはさまれて しばし狂乱の春よ 残酷な四月が他の季節にまぎれ込み 眠っていた欲望をかきたてる い…

岡本太郎の「痛ましき腕」

以下、彦坂尚嘉さんの文章を紹介します。 目黒美術館で、学芸員の正木基氏が中心になって朝日新聞社後援で『戦後文化の軌跡』展というものが開かれました。 私、彦坂尚嘉も出品し、シンポジウムのパネラーとしても出席しました。 私もこの展覧会に出品してい…

メッセージ

父が亡くなり、お盆の真只中とて荼毘にふしたあと中1日おいて葬儀だった。 葬儀の前日ふと眼にした富岡鉄斎の書が次のようだった。 ちなみに父も鉄斎も数えの89歳で亡くなっている。 「長生何必羨神仙」 長生何ぞ必ずしも神仙を羨まん 長生きしたので別に不…

インセスト・タブー

岡本敏子は岡本太郎美術館の館長をしていたが、しばらく前に亡くなった。 岡本太郎の存命中は彼の秘書をしていた。 また正式な養女だったが、一方実質的に夫婦だった。 彼らと何ら接点がないにも関わらず、そのことにイヤな感じを抱いた。 つまり養女と夫婦…

嵐山光三郎「おとこくらべ」

嵐山光三郎「おとこくらべ」(ちくま文庫)を読む。 6人の文豪の死の前後を描いた短編集。 取り上げられているのは、樋口一葉、ラフカディオ・ハーン、森田草平、有島武郎、芥川龍之介、北原白秋。 嵐山は傑作「追悼の達人」で文豪たちの弔辞をまとめた経験…

天の声、無意識

SF

20年ぶりくらいでスタニスワフ・レムのSF「天の声」を読み直した。 本当に読んだっけと思ったくらい何も覚えていなかった。 何日かかけて読んでいる途中、ある夜夢を見た。 ビルのエレベーターに乗り込んだ。中には見知らぬカップルが乗っていた。ビルは7階…