2006-08-09 嵐山光三郎「おとこくらべ」 文学 嵐山光三郎「おとこくらべ」(ちくま文庫)を読む。 6人の文豪の死の前後を描いた短編集。 取り上げられているのは、樋口一葉、ラフカディオ・ハーン、森田草平、有島武郎、芥川龍之介、北原白秋。 嵐山は傑作「追悼の達人」で文豪たちの弔辞をまとめた経験からこの短編集を仕上げたのだ。 しかし「追悼の達人」や「文豪悪食」などのノンフィクションに比べると、これらの小説は落ちる。 おそらくそれは小説の文体ではないからだろう。