2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の花々

近所を回って花を撮影した。 福寿草満開 クリスマスローズも咲き始めた 白い水仙、以前飼っている猫がかじって吐いたことがある。有毒植物 マルブッシュカン、丸仏掌柑 丸くない普通のブッシュカンの写真は、http://photozou.jp/photo/show/263824/28399259 …

今日の東京スカイツリー

今日の東京スカイツリー。現在の高さ281メートル。完成予定634メートルの44%まで出来た。この倍以上の高さになる。 複合型施設としてコニカミノルタによるプラネタリウム、オリックス不動産による水族館の建設が予定されている。

哲学者木田元の外国語勉強法

木田元はハイデガー哲学や現象学の専門家だ。事情があって農業専門学校から東北大学哲学科に入学したので、外国語を学んで来なかった。それで独学で外国語に挑戦する。その学び方が「なにもかも小林秀雄に教わった」(文春新書)に描かれている。 ここで、受…

井戸茶碗の驚くべき値段

1月26日のテレビ東京の「開運! 何でも鑑定団」に李朝の井戸茶碗が出品された。殿様から拝領した青井戸茶碗だったが、明治になって火事に遭い、焼けて汚なくなってしまった。それに付けられた評価が350万円! でももし焼けていなかったら3,500万円だという…

「歌仙の愉しみ」を推薦する

大岡信・岡野弘彦・丸谷才一 共著「歌仙の愉しみ」(岩波新書)を推薦する。俳諧=連句がよく分からなかった。最初に五七五の発句を読み、次の人が七七の短句を付ける。それに別の人が五七五の長句を付け、次の人が七七の短句を付ける。原則として前の句につ…

「悩みのるつぼ」でどうしたらモテるかを答える岡田斗司夫

「悩みのるつぼ」で、33歳会社員の女性がどうしたらモテるか相談している。(朝日新聞2010年1月23日)まずその相談から。 客観的に見て、私は容姿もかなりのレベルだと思うのですが、全然モテません。(中略) 20代で別れた男性に昔、「君はスキがない、な…

粘菌の認識

朝日新聞に粘菌がネットワークを形成することが報じられている(2010年1月22日)。科学技術振興機構の手老篤史・さきがけ研究者らのチームが確かめたという。 チームはA4判大のプラスチック板に、東京や横浜、大宮など関東地方の30カ所余りの駅の位置関係…

美術展の審査員の特徴

明大前にあるキッド・アイラック・ホールで世田谷美術館長の酒井忠康さんと無言館ならびに信濃デッサン館の館長窪島誠一郎さんの対談を聞いた。二人は同い年の67歳だという。なかなか面白い話だった。次は酒井さんの話で、美術賞の審査員としての癖のある画…

大江健三郎の「政治少年死す」

大江健三郎の「政治少年死す」は現在正式な出版物としては流通していない。その理由はWikipediaの「大江健三郎」の項によれば、 1961年、浅沼稲次郎暗殺事件に触発され『セヴンティーン』とその第二部『政治少年死す』を発表。犯人の山口二矢をモデルとして…

北朝鮮、国名変更の情報

最近、脱北した北朝鮮の元高官による極秘情報で、金正日将軍の3男の金ジョンウンが3代目将軍を継ぐときに、国名を変更する計画があることが判明した。新しい国名は、朝鮮社会主義人民王国というらしい。国歌も新しく制定して、ハイドン作曲弦楽四重奏曲第7…

アスペルガー症候群、再び

先日私もアスペルガー症候群であることを書いたが、朝日新聞2010年1月17日の書評欄に、横尾忠則がマイケル・フィッツジェラルド「天才の秘密」(世界思想社)を紹介していた。副題が「アスペルガー症候群と芸術的独創性」。ここにアスペルガーのちょっと片…

浅川マキ亡くなる

浅川マキが亡くなった。朝日新聞の記事から(2010年1月18日夕刊)。 情念のこもった独特の独特の歌唱スタイルで知られる歌手の浅川マキさんが死去した。67歳だった。公演のため滞在していた名古屋市のホテルで倒れているのが17日夜、見つかった。愛知県警中…

秩父錦「甕口酒」がうまい!

義弟がいつもこの時期に秩父錦しぼりたて生原酒「甕口酒」(かめくちざけ)を送ってくれる。いつもそうなのだが、古新聞で包装し、赤い判子が押してある。包装紙を破るとラベルに2010年産新酒しぼりたてとある。アルコール度数20〜21度と日本酒としては強い…

福寿草が咲いた

近くの公園でもう福寿草が咲き始めた。子供の頃、福寿草の芽が出たのを見つけると嬉しくて家族に報告した。信州伊那谷のつらい冬の終わりを知らせてくれるから。本多勝一によると、伊那谷の冬の室内はエスキモーの住居より寒く、世界で一番寒いのだそうだ。 …

冬の山々

所用で長野県へ行って来た。中央道の長坂を過ぎた頃、高速バスの窓から八ヶ岳が見えた。八ヶ岳は有史以前に富士のような山容をしていたのが大噴火で中央の峰が吹き飛ばされたという説がある。見事な稜線を上方に延長すると幻の八ヶ岳が見えてくる。 高森町の…

アスペルガー症候群

岡田尊司「アスペルガー症候群」(玄冬舎新書)を読んだ。これで見ると、私の幼少時は確実にアスペルガー症候群だったし、それから回復したのは30歳をすぎていただろう。いやまだ完全に回復したわけではないが。とは言うものの、対人関係ではかなり回復して…

「DOMANI・明日展2009」の吉田暁子

国立新美術館で「DOMANI・明日展2009」が開かれている。これは、文化庁が海外へ派遣した若手芸術家たちから10人ほどを選んで毎年開催しているもの。そういう意味では実力が認められた作家たちだ。 その中でも特に吉田暁子の作品が見たくて行ってきた。彼女に…

友人の祥月命日

今日は友人の祥月命日だ。あれからもう6年になる。何年経っても慣れることができない。今夜はうちで一番いい線香を1本焚こう。飯田市のバー夢二のママも、炭焼小屋のママも同じことをしているだろう。

裏目に出たカメムシ作戦

朝日新聞2010年1月12日夕刊に、林家正蔵の「TOKYO歳時記」というコラムが掲載されている。今回の題は「裏目に出たカメムシ作戦」。正蔵が天橋立の高座に列車で向かう。長旅を利用して稽古をしようと思っていたが、隣の席のカップルがいちゃついているので稽…

横浜美術館の束芋展

横浜美術館で束芋展を見た。彼女はシュールな映像インスタレーションや絵巻を作っている。 シュールな点において、束芋は石田徹也や鴻池朋子、町田久美らと同質であることを知った。現代の日本化したシュールリアリスムだ。 束芋 石田徹也 鴻池朋子 町田久美

旧フランス大使館での美術展

広尾のフランス大使館が今月一杯一般に公開されている。新しくフランス大使館を作りそちらに移転したあとの旧フランス大使館で美術展「NO MAN'S LAND」が開かれている(今月末までの木〜日曜日)。 100近い部屋で美術作品が展示されているので見るのが大変だ…

佐藤優の推薦するショーロホフ「人間の運命」

佐藤優が「ぼくらの頭脳の鍛え方」(文春新書)で、ショーロホフの「人間の運命」(角川文庫)を推薦している。その「人間の運命」から。 ドイツ軍の捕虜になった主人公アンドレイ・ソコロフが漏らした愚痴、1人1日4立方メートルの石を手で切り出すという…

銀座の奥野ビルにあるギャラリー巷房での作間敏宏展「接着/交換」

銀座1丁目の、戦前に作られた古い奥野ビルにあるギャラリー巷房で作間敏宏展「接着/交換」が開かれている(1月16日まで)。巷房は3階と地下に3つのスペースがあり、そのすべてを使って作間敏宏展が企画されている。 まず3階「巷房・1」では狭い画廊の…

R. C. ウィルスンの新しいSF「時間封鎖」を読んで

2005年に発表されたロバート・チャールズ・ウィルスンの「時間封鎖」(創元SF文庫)はSFの名誉あるヒューゴー賞を受賞した作品だ。斬新な設定で読者は誰でも驚かされるだろう。しかも細部の書き込みも緻密でヒューゴー賞受賞作の名に恥じない。裏表紙の解説…

山本弘作品解説(2)「塀」(再録)

山本弘の油彩画「塀」、F12号(60.6cm x 50cm) これは2007年4月6日にアップしたものの再録だ。写真が大きく扱えるようになったので改めて紹介したい。私の好きな作品の一つだ。 白が美しい絵だ。生前山本は、俺は白が巧いのだと言っていたがそれがよく分…

虎の詩(3)

虎に関する詩の第3弾、しかしこれが誰の詩かもう忘れてしまった。最初からこの1行しか知らない。誰か知っていたら教えてほしい。 In me the tiger sniffs the rose. 内なる虎が薔薇を嗅ぐ

初詣に行く

元日に初詣に行った。まず恒例の吾嬬神社から始める。吾嬬神社は関東で最も古い神社の一つだが、現在ほとんど忘れられている。氏子のお爺さんもたった一つの町会で維持していると嘆いていた。常駐の神主もいない。吾嬬神社については以前書いたことがあった…

新山茂樹という国文学者

朝日新聞2010年1月1日に大江健三郎のインタビュー記事が紹介されていた。題して「本から本へ つながり無限」 高等学校で出会った伊丹十三さん(俳優でゆかり夫人の兄)が面白いと教えてくれた渡辺一夫の「狂気について」を読んで、「この人の本を全部読も…

虎の詩(2)

長谷川龍生の長詩「虎」、「R・バルマ博士に」という献辞がある。全18連333行のシュールリアリスム詩だ。最初に詩人本人による「解説」がついており、大量に蛤を食べたために中毒症状を起こし、3日間夢遊病者になってしまってこの作品を作ったという。ここ…

虎の詩(1)

寅年にちなんで虎の詩を。まずはウィリアム・ブレイクWilliam Blakeの「虎 The Tyger」 虎よ! 夜の森かげで 赫々(あかあか)と燃えている虎よ! 死を知らざる者のいかなる手が、眼が、 お前の畏(おそ)るべき均整を作りえたのであるか? いかなる遙かなる…