アスペルガー症候群

 岡田尊司アスペルガー症候群」(玄冬舎新書)を読んだ。これで見ると、私の幼少時は確実にアスペルガー症候群だったし、それから回復したのは30歳をすぎていただろう。いやまだ完全に回復したわけではないが。とは言うものの、対人関係ではかなり回復していて、初対面の人と親しくなるのはさほど難しいことではないし、どんな人と会ってもおよそ緊張することがない。以前、父さんはアスペルガーのボーダーラインだよと娘から指摘されて、半信半疑で本書を読んだのだった。
「第6章 アスペルガー症候群と七つのパーソナリティ・タイプ」では、「4.細部にこだわる強迫性タイプ」に属するだろう。

 強迫性タイプは、義務感の強さや融通が利かない頭の固さを特徴とし、決められたとおりにしないと落ち着かず、また、細かい部分に必要以上にこだわってしまう。アスペルガー症候群の診断基準のうち、反復的な行動やこだわりの強さの部分がよく該当し、社会性やコミュニケーションの問題が比較的軽いタイプといえる。
 しかし、社会性やコミュニケーションのスタイルにおいても、過度に形式的で、柔軟性に欠け、杓子定規になりやすく、しばしば相手の気持ちや事情を斟酌せずに、一方的にルールや自分のやり方を押しつけてしまいやすい。仕切りたがり、周囲を思い通りにしようとすることもある。しばしば技術者、専門家、管理職や官僚として有能な人材となり、活躍することも多い。

 かなり共通する。「仕切りたがり」なんて正にその通りだ。

アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)

アスペルガー症候群 (幻冬舎新書 お 6-2)