天の声、無意識

20年ぶりくらいでスタニスワフ・レムのSF「天の声」を読み直した。
本当に読んだっけと思ったくらい何も覚えていなかった。
何日かかけて読んでいる途中、ある夜夢を見た。


ビルのエレベーターに乗り込んだ。中には見知らぬカップルが乗っていた。ビルは7階まであるらしく、行き先階のボタンが7まであった。
6階のボタンを押すとエレベーターが動き出した。ところが6階で止まらずさらに上昇した。7階でも止まらなくてそのまま屋上まで上昇して、屋上を横に滑り始めた。屋上の端まできて空中へ飛び出した。屋上を外れるとき、エレベーターががくんと少しだけ下がった。まもなく隣のビルの屋上に無事到着した。


こういう種類の夢を見たことがなかったので不思議に思った。
その後「天の声」を読み進めたら、なんと同じシーンが書かれていた。
私は本の内容を全く覚えていなかったが、私の無意識がエレベーターのシーンを記憶していて夢に現れたのだ。


無意識の面白さ!