2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
銀座の柳並木の葉が虫食いになっている。近づいてよく見ると小さな黒い虫=ハムシが寄生している。柳に寄生するハムシならヤナギルリハムシに間違いない。ヤナギルリハムシには寄主特異性があって、ヤナギ以外には寄生しない。ヤナギルリハムシが寄生してい…
田中優子・松岡正剛『昭和問答』(岩波新書)を読む。江戸文化の専門家田中優子と著名編集者の松岡正剛の昭和をテーマにした対談書。実は本書の前に同じ岩波新書から二人で『日本問答』と『江戸問答』を出版している。そのことは知らなかった。 本書は6つの…
東京千駄木のギャラリーKINGYOで田中彰展が開かれている(11月3日まで)。田中彰は1949年高知県生まれ、1974年多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科卒業。いくつかの画廊で個展をした後、2004年ギャラリー汲美で個展を開き、汲美が閉じた後は主にギ…
東京銀座のコバヤシ画廊で浅葉雅子展「At the Museum」が開かれている(11月2日まで)。浅葉雅子は1982年、女子美術大学日本画専攻を卒業。2003年にKONSTFACK(スウェーデン国立デザイン工芸芸術大芸術専攻)で学んでいる。1996年に銀座スルガ台画廊で初個展…
東京千駄木の千駄木ガレージで井上活魂展「さ迷う…」が開かれている(10月29日まで)。井上は一昨年からここで個展を開いている。また日本アンデパンダン展には毎年出品している。 井上はもらったり拾ったりしたスクラップのような素材で作品を作っている。…
河合隼雄『対談集 あなたが子どもだったころ[完全版]』(中公文庫)を読む。河合隼雄が16人の作家などと対談し、彼らの幼少期の頃のことを話している。鶴見俊輔、谷川俊太郎、武満徹、井上ひさし、大庭みな子、筒井康隆、佐渡裕、安藤忠雄など。 元々2冊…
東京練馬区の練馬区立美術館で野見山暁治展「野っ原との契約」(前期)が開かれている(11月10日まで)。昨年亡くなった野見山さんの展覧会を練馬区立美術館のコレクションを中心に前期と後期で約80点展示するという。野見山さんは練馬区に住んでいて練馬区…
東京神宮前のトキ・アートスペースで弓良麻由子展が開かれている(11月3日まで)。弓良麻由子は1984年東京生まれ、2007年に日本大学芸術学部彫刻コースを卒業し。2009年に武蔵野美術大学大学院彫刻コースを修了している。2006年に日大江古田校舎で初個展、…
東京新富町のガルリSOLで森哲弥個展「寓話」が開かれている(10月26日まで)。森哲弥は1969年大分県生まれ、1995年に多摩美術大学彫刻科を卒業し、2005年のガルリSOLで初個展、以来ガルリSOLを中心にトキ・アートスペースなどで個展を繰り返している。 森の…
東京銀座のコバヤシ画廊で村山隆治展「in hand」が開かれている(10月26日まで)。村山は1954年茨城県生まれ、1980年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。その後、ギャラリー山口やギャラリー手、ギャラリー21+葉などで個展を繰り返した後、2007…
『井坂洋子詩集』(ハルキ文庫)を読む。井坂洋子の詩を読むのは初めてだったが、こんな優れた詩人だとは知らなかった。 制服 ゆっくり坂をあがる 車体に反射する光をふりきって 車が傍らを過ぎ スカートの裾が乱される みしらぬ人と 偶然手があってしまう事…
村井純『インターネット文明』(岩波新書)を読む。村井は1995年に岩波新書で『インターネット』を出版し、インターネットの開発に初期から深くかかわった研究者。あれから30年近く経って、その後のインターネットの世界で何が起きているか詳しく教えてくれ…
山梨俊夫『現代美術の誕生と変容』(水声社)を読む。戦後の日本現代美術を扱って最高の書だ。著者は神奈川県立近代美術館館長、国立国際美術館館長を務めた人。戦後から10年ごとに区分けし、当時の美術運動に焦点を合わせて具体的に語っている。読売アンデ…
東京銀座のシロタ画廊で山中現展「窓について」が開かれている(10月26日まで)。山中現は1954年福島県喜多方市生まれ。東京芸術大学で油絵を学び、同大学院で木版画を専攻。1984年に西武美術館版画大賞展で受賞し、以後個展を中心に発表を続ける。各地の美…
東京新富のガルリSOLで矢野晋次展「ABOUT BLUE」が開かれている(10月19日まで)。矢野晋次は1994年福岡県生まれ、2017年東京造形大学彫刻専攻を卒業し、2020年筑波大学大学院博士前期課程彫塑領域を修了している。2016年に神奈川県美術展入選。昨年もこのガ…
東京京橋のギャラリイKで内海信彦展が開かれている(10月19日まで)。内海信彦は1953年生まれ、東京都出身。1974年慶應義塾大学法学部政治学科中退。1975年美学校中村宏油彩画工房修了。1981年多摩美術大学絵画科油画専攻コース卒業。個展は112回目となる。 …
東京四谷三丁目のTS4312で澤登恭子展「華麗なる崩壊」が開かれている(10月27日まで)。澤登恭子は1998年東京藝術大学美術学部絵画科油画卒業、2000年に同大学大学院美術研究科壁画研究室を修了している。今まで水戸芸術館や大阪、ロンドン、山口などで発表…
東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスでアンリ・マティス展「色彩を奏でる」が開かれている(10月27日まで)。 ちらしの言葉、 (……)本展覧会では、マティスが生涯を通じて描き続けた室内画の名品、ポーラ美術館収蔵の《リュート》をはじめとした絵画…
三野博司『アルベール・カミュ』(岩波新書)を読む。若いころカミュの『異邦人』は私の最も好きな本の一つで、たぶん10回以上読み直している。ただ、『異邦人』以外はそれほど好きではなく、いずれも1回しか読まなかった。 本書で三野はカミュの小説や評論…
東京本所吾妻橋のギャラリーアビアントで及川伸一展「relation24」が開かれている(10月18日まで)。及川伸一は1949年東京生まれ。1980年から1992年まで独立美術に出品していたが、1992年からは個展を主な発表の場所としている。これまでギャラリー汲美、ギ…
東京銀座のギャラリーゴトウで森本秀樹展が開かれている(10月15日まで)。森本秀樹は1951年、愛媛県宇和島出身。ギャラリー汲美をはじめ、ギャラリーゴトウ、小田急デパートなどで数多くの個展を行っている。現在宇和島市在住。 森本はまず色彩が美しい。そ…
東京京橋のギャラリーなつかで小室茉莉展「悉く本当」と神通舞子展が開かれている(10月12日まで)。先週に続いて「たまびやき」で、「たまびやき」とは多摩美術大学工芸選考陶の選抜展、今回は院生の展示になる。 小室茉莉は2000年埼玉県生まれ、現在多摩美…
出久根達郎『本の身の上ばなし』(ちくま文庫)を読む。出久根達郎は元古書店主で直木賞受賞者。達者な筆致で古書業界を語るエッセイが面白い。本書は『日本経済新聞』の2019年から2020年の土曜日に毎週連載されたものをまとめている。本文庫で毎回4ページ…
東京八丁堀のヒノギャラリーで丸山富之展「彫刻竹取物語」が開かれている(10月12日まで)。丸山富之は1956年長野県生まれ、1986年東京藝術大学大学院彫刻専攻を修了している。1987年ときわ画廊で初個展、以来ときわ画廊、次いでヒノギャラリーで個展を繰り…
荒川洋治『文学の空気のあるところ』(中公文庫)を読む。詩人の荒川が各地で行った書物にまつわる9つの講演を集めたもの。荒川は書評家としても一流で、たくさんの小説や詩歌を読んでいる。その文学愛にあふれた講演はいずれも楽しくて、機会があれば聴講…
東京京橋のギャラリー川船で日比野絵美展「版画と生活」が開かれている(10月12日まで)。日比野絵美は1986年神奈川県生まれ、2009年に日本大学芸術学部美術学科版画コースを卒業し、2011年同大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻博士前期課程を修了している…
東京京橋のギャラリーなつかで「たまびやき」が開かれている(10月5日まで)。「たまびやき」とは、多摩美術大学/工芸専攻 陶/学部選抜作品展のこと。今週が学部生、来週が院生になる。 長浦悠月「ポケット」 これをポケットから発想しただなんて! 加藤…