東京銀座の柴田悦子画廊で浅見貴子展「玉堂を学ぶ」が開かれている(10月5日まで)。浅見貴子は1964年埼玉県生まれ、1988年に多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業している。1992年に藍画廊で初個展。その後各地で何度も個展を開いている。またアーティスト・イン・レジデンスで大原美術館に滞在して制作したり、ニューヨークに滞在して制作したりもしている。2018年には東山魁夷記念日経日本画大賞展で大賞を受賞している。
浅見はガラス絵のように紙の裏から描いている。また初期には抽象画を描いていたが、その後具象画、具体的には樹木の葉叢を描くようになった。
今回浅見は浦上玉堂家史編纂委員会から浦上玉堂の作品の模写を依頼された。模写を通じて玉堂の筆の運びを映像化したいという依頼である。浅見は水筆や龍爪筆などの毛筆のほか、現在ではほぼ流通していない筆草の筆・アダンの実の筆など植物系の筆を入手し試してきた。
今展では、模写を通して研究した成果を自作や「試し描き」と共に展示すると画廊のホームページに紹介されている。
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浅見貴子展「玉堂を学ぶ」
2024年9月25日(水)-10月5日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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柴田悦子画廊
東京都中央区銀座1-5-1 HOLON GINZA Ⅱ2F
電話03-3563-1660